高校に入学したら入学したばかりで俺と釣り合わない銀髪の美少女に好き好きコールをされているが俺はこの娘全く知らないんだが

アキノリ@pokkey11.1

第一章 待て待て。アンタ誰や

知らん.....。

第1話 入学式(緊急改訂しました)

俺、長谷部陽太(はせべようた)は滅茶苦茶に平凡な人間である。

そんな平凡な人生を生きてきてする事ないので勉強ばかりしていた。

なので成績はとりま良い感じに維持している。

親からは、アンタは平凡過ぎる。勉強ばっかのガリ勉か?恋愛か何かしなさい、と言われるぐらいでもある。


普通はそんな事は親は言わんだろ、と思う。

でもまあそんな親には産んでくれた恩返しでもあると思い。

迷惑を掛けるまいと勉強を何時もの×10ぐらいした。

お陰で公立高校に受かった。


この町のそこそこ偏差値が高い公立大和高等学校。

何と言うかここ最近では俺はメチャクチャに頑張った方では無いだろうか。

何とか奨学金も貰えた。

嬉しい限りである。


思いながら俺は入学式のある学校の桜並木の場所を見る。

そして桜が舞い散る姿を見た。

俺はほのぼのとする。


「桜も派手に舞い散る。とても綺麗な学校だな」


季節は4月であるが。

優しげな空気にそう呟いて俺はその、公立大和高校、の入学式に出席する為。

そのままやって来た.....のは良い。

まさかの事態だ。


金銭面では平民からギリギリ成り上がった無器用な俺にはまだ馴染みを感じられない周りの空気だった。

金持ちがウヨウヨしているのだ。

例えばベ○ツが、ロール○ロイスとかまで停まっているし。


多分バックに何かがある。

そんな区分の奴らまで入学して来ている。

何だろうこの場違い感。

折角頑張って入学したのにこの場所に居るのが申し訳無い感じがするのだが。

しかも美男美女かよ。


「ったく。困ったもんだな」


そんな事を呟きながら俺は周りを静かに見渡す。

すると一際目立つ様な場所があった。

それは銀髪女子が告白を受けている現場である。

ってかめっちゃ可愛いな。

思いながら俺は人混みに混じってみる。


銀髪の少女は真顔のまま目の前の跪いている男子を見ている。

ガタイの良い結構なイケメン。

このままお付き合いもイケるんじゃ無いだろうか、という感じだ。


俺は観察しながらいると。

その告白は途中からだった様で。

そんなイケメンに対してその銀髪の女子は最後にバッサリと告げる。


「興味無いです」


と。

え?、と思いながら銀髪美少女を見る。

するとイケメンは、そんなつれない。連絡先ぐらい教えてくれないか、と言う。

思っていると、同級生の岡本くんですよね。貴方の事は興味無いので、と断りを入れた.....え!?

お似合いかと思ったのだが。


「岡本、敗れたり、だな」


「確かに。.....3年間の片思いだった様だが」


周りから励ましたりのそんな声がする中。

銀髪美少女はその場からスカートを翻して去ろうとする。

その時に去って行く野次馬の中で。

銀髪美少女は俺を見てから.....ハッとする。


「.....」


「.....?」


みるみるうちに真っ赤になっていく銀髪美少女。

そしてそそくさと去って行った。

何だ今の。

誰に向けて?、と思いながらそのまま俺も腕時計を見てから唖然とした。

入学式が始まってしまう。



何か不思議なものを見ての入学式も半分が過ぎた時。

入学生代表が壇上に.....あれ?

俺はビックリしながらその再度見た銀髪美少女を見る。

再度俺の目の前に現れるとは。

そしてその銀髪美少女はこう名乗る。


「へヴィーナ・ファミア・七瀬です」


そして入学生代表として文章を読み上げた。

そうなのか七瀬さんというのか。

俺は思いながら納得しつつその七瀬さんを見送る。

それから入学式は終わった。

そうしてから.....教室に向かう。



「よお」


「.....あれ?お前.....吉田じゃねーか。同姓同名が居たけどお前だったのか」


「ああ。連絡先知らせてなかったな。.....俺も同じ学校だったんだわ。.....まあ元クラスメイトとして宜しくな」


吉田和明(よしだかずあき)。

俺の中学時代のクラスメイトである。

坊主頭にそばかす。

そんな感じの元野球部員。

頭の良かった好青年である。


「それにしても朝面白いのが見れたくね?」


「そうだな。.....まあ俺達に関わる事は無いだろうけどな」


「まあそんな辛辣に言うなよ。あるかも知れねぇだろ。同じクラスメイトだから1%ぐらい」


「クラスメイトだな。確かに。ガード固そうだぞでも。それに言っている事、お前の方が辛辣じゃね?」


まあそうだな、と言いながら、後でな、と別れて。

俺達はそのまま決まった場所の椅子に腰.....、とそこまで考えながら見ると横の席に、七瀬、と書かれていた。

え?横の席なのか。

すると銀髪のその七瀬が入って来た。


「.....!」


周りから注目を集める七瀬。

だがその周りには目もくれず俺の姿を見て固まる。

俺はそんな姿に、?、を浮かべる。


それから七瀬はキョロキョロと見渡してから教室の黒板に書かれた名前を見て更にギョッとして固まった。

何だ一体、と思いながら七瀬を見る。

七瀬はそれから椅子に腰掛けてから困惑する。


「.....あの。こんちわ?」


「.....こんにちは」


「日本語分かるんだな」


「そうですね。私、日本人とのハーフです」


「.....」


「.....」


何これ。

話が続かないんだが。

こんな学校生活は嫌だな、と困惑して思ってしまった。

七瀬以外が良いな、と考える。


だが知らなかった。

俺は.....この七瀬と後にラブコメの様な巻き込まれ方をして。

あれこれ巻き込まれる感じになる事を。

色々起こり始めた。

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