設定周り

【ミスティ】

ブルーム工房で暮らす少女。本作の主人公。

異世界転生者であり、前世地球での思い出を夢に見たときは“最悪な夢”と称していた。

前世での名前は春。

黒髪ロングの清楚系お嬢様だった。

それとは打って変わり異世界転生後は腰まで伸びた金髪と新緑の瞳、小柄な体躯の“可愛らしい子”となっている。

魔法の才能が有り、『先天魔法』は対象を誘惑するテンプテーションの魔法。

本章ラストにシェリーからウサギの紋章が刻まれた銀のメダリオンが与えられ、ラビットの選任騎士となった。

ママに対し、いくらでも親孝行がしたいと考えていたようだが、ママの死亡後はまるでそれがどうでもいいかのように振舞っていた。


【シェリー】

12貴席の1人でミスティと同い年。

異世界転生者であり当時の名前は桜。

当時はアルビノ特有の白い髪と薄い色素の瞳に加え、小柄で小動物的な可愛さを持っていた。

現在は黒色の長髪と灰色の瞳を持つ、モデル体型の少女。

12貴席の証でもある金色のメダリオンを使用する。

ブルーム工房の傍に身分を隠して一人で暮らしていた。

ブルーム工房の常連ではあるものの店にはいかず、ミスティにパンを配達してもらっていた。

ミスティよりも異世界転生周りの知識があるらしいが……?


【ママ】

ブルーム工房の主人。

ミスティを実の娘として可愛がり、選任騎士の襲撃の際もミスティの事を考えて動いていたことがうかがえる。

ミスティが考案した菓子パンをたくさん作っており、子供にも人気があるのが店の強み。


【ハーベンブルック】

ネズミの紋章が刻まれた銀のメダリオンを持つ選任騎士。

ネズミの貴席をオーナーと呼んでいるあたり、金で雇われているという感覚が強いことがうかがえる。


【名前について】

この世界では家名という文化がなく、名前の前に所属を示すようになっている。

ブルーム工房のミスティはブルーム・ミスティ

ラビットの貴席であるシェリーはラビット・ミスティ

ラットの貴席の選任騎士ハーベンブルックはラット・ハーベンブルック

二つ以上の何かに所属する場合は名乗りたい方で名乗る。

逆説的に所属を明かせない人間は盗賊や後ろ暗い人間と思われる。


【メダリオン】

魔法の才能がある人間が使用することで『開発魔法』が使用できるようになる。

鉄、銀、金の3種類存在し、中でも金と銀は12貴席及びその選任騎士を示す身分証でもある。

鉄のメダリオンは主に軍に支給されており、統一規格となっていて使用可能な『開発魔法』も共通となっている。


【12貴席】

人間の国センベンテルンの運営を取り仕切る12人の事。

貴族ではなく貴席となっているのは家系(血統)ではなく実力を評価するというセンベンテルン立国時の思想のため。

もちろん、貴席=資産家でもあるので環境という面では完全な実力主義ではない。

子供の頃から親の仕事を受け継ぐ前提で学んでいたり、必要な知識を手に入れることが容易であまり入れ替わりは起きにくい。

だが、時流を読む力がなければ没落することもあるので完全に有利ともいえない。

基本的に国に対する献金によってその席は決まる。

献金は国営事業に当てられ、メダリオンの開発などに使用される。

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