第十一章 極夜編―変―

※一問一答コーナー

 



 Q.檻花はどうして花形なのでしょう?

 A.「雪の結晶」が生成された時に花形なのと似たような理屈で、空間を構築するのにマナを核として形成すると、仮想三次元の濃さの不均一のようなものに依存し、形状が複雑化するから。また、その精度を改変し維持性を崩す理由がないからですね。あと、美しいでしょう???



 Q.青の境界って電磁波を通さないのにどうやって日光を通しているんですか?

 A.選別式という結界特有の「条件付き確率」みたいな要素によって通過できる波長を制御する機構が存在するので、それを利用してます。統也はこれを使って檻内部の不可視化とかやってます。



 Q.みことが統也に対して君付けを急に辞めてたりするのはミスですか?

 A.いえ、ミスではないです。中に宿るイザナミの影響で精神がぐらぐらしてますので、それを暗に示したかった感じです。命本人は自身のメンタル面について最後まで誰にも告げず隠し通しましたが、かなりきつかったと思いますよ。最期のセリフの呼び捨ては、作品を書く前から決めていました。彼女が統也を自分の意志で呼び捨てし愛を告白するシーンですね。



 Q.文脈的に異界術の正体が魔法ってことですかね?

 A.「異界の術」=異世界の技術=IWではない世界の技、という名前から推測してください。IWでは『異能』が普及していますね、ですが……という話です。■■と隠してたのは別の意図ですが。



 Q.茜の好物は? また、嫌いな食べ物は?

 A.好きなものはホットケーキ(ハニー増し増し)。嫌いなものは多分ないでしょう、お酒くらいかな。ちなみに、異能力の高い人間はほぼ甘党(演算で脳活動する影響)なので統也も茜も甘い物が好きです。



 Q.特級で1番強いキャラは伏見旬かと思いますが、それらと並ぶ等級を持つ二条紅葉が弱すぎませんか?

 A.ええ。今は弱いです。目を瞑ってください。まあ何故かという事情はいずれ分かります。実は統也も同じ事情で本気が出せていません。状況というより装備で。ちなみに、紅葉は実力を発揮するとバグです。遠距離への『歪曲』が使えるようになると化けます。



 Q.「茜」という名前はいつ、誰に付けてもらったものなのでしょうか。

 A.旬が「キミの電気は赤いから」という適当なノリで付けた感じです(笑)。しかし最初は「朱音」で、美音への未練タラタラだったのに自ら嫌気がさして漢字を変更したようです。天霧という姓は、天照と霧神から来てるかと。



 Q.主人公、敵を煽ってばっかじゃないですか?

 A.まぁ、あの師匠から教わったらああなります(笑)。



 Q.虚数術式を複素平面で四回かけて極形式の2π回転が可能なら、二回かけて(=πで反転)マイナスの異能効果を得ることも可能かと思いますが、作中には登場しません。意図があってのことでしょうか?それとも単に、他の弊害で存在しないでしょうか。

 A.面白い視点ですし、非常に鋭い。数Ⅲ(だったかな?)をよく勉強してらっしゃる。隠してもしょうがないので言うと、『術式負数』といって存在します。これを「VAI理論」と言います。旬はこれを結構使ってました。統也の蒼玉も実はこれだったり。ただ分類が虚数域という区分にしているため、細かい名称の登場は相当後かと思います。



 Q.統也は何故凛に恋していたのに茜だと判別できなかったのですか? 普通意中の相手なら気付くはずですよね。

 A.解釈は逆で、幼少期統也は凛だと思っている茜を好きになったんです。簡単にいうと、凛ではなく入れ替わった茜の方に恋してたわけです。統也はそれを正真正銘の凛だと思っていたため、凛が好き、と言ってます。



 Q.いかんせん三宮拓真は実力を見せずに退場。本当は全力でどれくらい強かったですか?

 A.まあ、統也と雪華を足して2で割ったくらいには。作中三大チートの技術『神紡』が実はとにかく強いので。汎用性などもかなり高いです。作品の諸事情で異能『糸』(または『穿光』)の性能が描かれにくいのですが、これから頻出すると思いますのでお楽しみに。



 Q.理緒は女子の欲求。命は女子としての理想像かと思ってました。

 A.そうです。概ね正解です。そういった女子の象徴的な部分を表現できたらな、と。なので比較のために、あえて両者黒髪ロングにしてます。気付いていただけて光栄。



 Q.統也は何フェチ?

 A.うなじ。



 Q.頭おかしい、狂っているキャラ。逆に凄い、賢いというキャラ。

 A.柳沢邦光という男の脳内は、しっかり狂っています。賢いのは断然、功刀舞。境界内人類で誰よりも早く核心を突いた人物だと思っているので、早期退場せざるを得ないレベルでした(汗)。賢すぎたんです。扱いに困りました。あと、知的なのは茜とかかなと。茜は知力のレベルが一線を画してますかね。



 Q.結局アベレージオーバーって何? それと、理緒は退場させないでほしかった。。。

 A.超越演算者アベレージオーバーのヒントは「両手利き」。まあ、すぐに出ます。理緒についてはごめんなさい。でも、本当に退場したかは分からないような要素が多分に含まれる世界観だということを忘れないでください。



 Q.理緒と命はどちらの方がモテますか?

 A.モテるのも告白された回数も理緒の方が多いと思います。命は他人を魅了する運命を内包してましたが、アイドルとして有名だったのでどちらかというと憧れ、みたいな視線が多かった一方、皆にはツンツンしていた理緒の方が男子受けは良かったのでしょう。しかしどの告白も、すげなく一蹴したそうです。



 Q.凛や鈴音、茜の「鬼の角」はどういう原理? マナを固形化した物体が生えたというような認識ですか? それとも生物学的な意味があるのでしょうか?

 A.電気や磁気をキャッチするアンテナみたいな役割を持ってるモノで、どちらかと言えば生物学的な要素です。骨格から生成されます。



 Q.里緒と命と茜、3人の恋愛観を教えてほしいです!

 A.

 理緒⇒意中の相手にデレデレしてしまい、いつの間にか依存している。

 命⇒実はヤンデレ気質が強く、相手の浮気は許すがそれを把握できないことに怒る。

 茜⇒依存関係よりも二人の自立した男女が寄り添い合うことに意味を見出す。でも無意識に支えたがる尽くしたがるタイプ。



 Q.統也の癖、伏見旬の癖は何かありますか?

 A.統也の癖はマフラーを意味もなく触ったり、戦闘の時、心が落ち着くのかポケットに手を入れることがあります。本人は猫が好きなので、モフモフしている物がいいんでしょう。旬は、癖というか、チーズを食べてるときはイライラしていて、ピザを食べてるときは楽しんでると思います。



 Q.蒼煉監禁・封獄がよく分からなかった。

 A.「封獄」は『檻』本来のオーソドックスな監禁術の一つで、自身の固有の性質を付与できるのと、持続時間に重点を置いてる技です。統也は凛のラムダ粒子の影響が大きいものを扱うので電気的性質が目立ちます。



 Q.椎名リカは非戦闘員のように思えますが戦えますか?

 A.戦えません。ほとんどは後方待機でしょう。



 Q.理緒、玲奈、瑠璃の漢字に王辺を名前に付けると、統也と出会える理屈が分かりません。

 A.血液型占いのような話で、科学的根拠はなくともA型の人は本当にそのタイプの性格になったりしますよね? そういう後天的な要素が周囲のエネルギー状況を徐々に改変していって、無数の乱数を整えることで反蝶術式の最終結果を形成します。詳細原理や詳しいバタフライ効果への干渉システムはおいおい明かします。

 



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技の詳細やキャラの事情、読者目線、作者目線問わず、どんな内容でもいいので質問や感想などあれば是非! コメント待ってますよ!(毎回来ないけど笑笑)


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