02:天霧茜


霧神きりがみの最高傑作――。

「私、省エネ主義なの」

「ええ、大丈夫。だって私、無敵だから」


人物(現時点)

・名前:天霧茜(旧名:霧神朱音 ※伏見旬が森嶋美への未練タラタラで付けた名前で、イタイと自覚し、茜に改めさせた。また、照術式と神から作った苗字。*補足:霧神一族は完全純血の雷電一族を特にそう呼んでいるため霧神=雷電と理解して差し支えない)

・性別:女

・年齢/学年:19歳。理科一類の二年生。

・誕生日:9月16日

・所属:オリジン社の特設異能大隊。

・役職/階級:オリジン軍二等階級特務官中尉「補佐指揮官コンダクター」。または国家機密指定特級異能者。

・二つ名/愛称/称号:Codeneme[K](霧神の頭文字)

          :二つ名『斥電』

          :自称『贋者フェイカー

          :特級シリアルナンバー『02』

          :暗殺界隈では「歩くEMP兵器」

・容姿:麗しい黒髪ロングストレートに紅い瞳が特徴の身長163cm(ハイヒールかさ増しで170)で、傾国の美女とされるほど容姿端麗。切れ長の目をしていて気の強そうな猫顔、モデル顔負けのスタイルと脚線美を持っている。

・特技:アナライズ、サーチ、料理、統也のサポート

・知能:分析能力や多言語能力、精神的順応力を持ち、非常に筋の通る論理思考をするタイプでむしろ機械やAIに近いと他から評価される程。理系のみならずあらゆる知識や知恵(異能・影人・軍事・マナ理論等)が豊富で推理力などにも秀でているため、基本的には非の打ち所がない。

・運動能力:反射動作やフットワーク、機動力など万能。見た目に反し筋力は高く、俊敏な動きも可能であるが里緒のような小回りの利く機動は若干苦手な節がある。 

・性格:端的に言えば無機質。統也以外には冷徹な一面を見せることが多い。冷淡な言動から周囲からは冷血、赤鬼などと蔑まれることも間々あるが、統也相手だと無意識に態度が変わる(普段見れるのが統也視点なので勘違いされやすいが本当は至極無愛想な女性)。とにかく彼を想っており、頭の中はほとんど彼で埋め尽くされているヤンデレっぷりだが、周囲の人間にはその片鱗さえ見せないクールさがある。

・思想:省エネ主義

・短所:統也の事になると冷静さを欠く時がある。情動の不足。

・隠し事:一級異能者と周知されているが、実は紛れもなく六人のうちの“特級異能者”の一角である最強。また、統也に“正体”を隠している。

・家族:里親は伏見旬。

・理想:統也の願いを叶えること。あとは、過去の薔薇の本数を見れば分かる。

・地雷:統也に危害を加える事。また、彼女を「赤鬼」や「鬼」と呼び蔑む行為。

・過去:(流石に作品の核心に迫るので明かさないが、少なくとも楽な人生は歩んでいない)




参考) ※以下多少のネタバレを含みます。

 

・異能『雷』または『雷電』:天照アマテラス術式。


 雷電凛が通常使用する電子とは反粒子(反レプトン)となる反電子(陽電子)により構築される紅い電気を主に操作。月夜術式と対を成す。

 その電気性質は平時(実域発動)では「発散」。虚数域では「荷『δ』」へと拡張される。

 茜と物理的距離を狭めた時点で対象の電荷符号を自動で自身と同等(主にプラス)に変換し固定する事で、強化した静電気力(クーロンの法則における斥力)で強く弾き飛ばす。これがいわゆる「雷電乖離」。彼女の意思、反応に関係なく弾くことから「スパーク」という概念バリアとして知られる(実際にバリアが存在するわけではない)。


Ⅰ)――「発散」の紅い固有電子(実域)

 正体は反転、反発性能を有する陽電子を常時二つセットで放出することで生成されるプラズマ波及び衝撃波で、防御困難な電磁パルスを生み出す。収束・貫通の凛とはこれまた対を成す。


 実を言えば黒フードの杏子が作中冒頭で扱っていたオリジン武装グングニア(正式名デルタスピア)は茜専用に製作された携行兵器である。本人が扱えば戦艦の主砲と匹敵する威力を実現する。


 軍事力、戦略的用途に使用される異能技・特級異能攻撃『反電子雷爆スプライト』は強制的かつ任意に紅い落雷を発生させる雷撃技であり、彼女が“特級”と冠された紛れもない証拠である。

 斥力による反発効果を用いて衝撃反応を起こし、さらに電気エネルギー収束を行うこの技の攻撃力は、通常落雷の電圧電流温度を優に上回る。

 電圧およそ「150MV」電流「300kA」温度「約3万℃」で太陽表面温度の4~5倍の高熱を一点集中させるため、防御不能・回避不能の一撃と照覧される。


 他「デルタ・パルスショック」や「リパルス・ランス」などもあり、これは敵艦隊、敵空軍を天霧茜単体で撃退するに至った。



Ⅱ)――「斥力」の虚数電子or虚数電荷『δ』(虚域) ※上記が虚数性質に変化しただけ。

『クーロンの法則とは、荷電粒子間に働く反発し、または引き合う力がそれぞれの電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例すること(逆2乗の法則)を示した電磁気学の基本法則。同符号の電荷のあいだには斥力、異なる符号の電荷のあいだには引力が働く。この力のことをクーロン力という』(引用、Wikipedia)。


 茜はこの『斥力』を敵対象とで誘発する虚数術式を持っているため、如何なる存在も彼女には近づけない。

 また、クーロンの法則「距離の二乗に反比例」からすなわち茜に近づけば近づくほど斥力は大きくなる。


 ∵「F=k・q₁q₂/r²」において「r²→0」の時「斥力F→∞」


 近づけば近づくほど電気による反発が大きくなり結局彼女に攻撃は届かない。これが『雷電乖離』という技の原理。

 



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