おまけの話

おまけ1〜設定と補足〜

 こんにちは!

 改めまして今回は拙作「彼方よりきたりて」をお読み頂きまして誠に有難うございます。

 ここからはおまけと称し、本編の補足や設定などについてつらつら書いていこうと思っています。本編読了前提でネタバレも含みますのでご注意下さい。


☆世界観について☆

 まず世界について。

 終盤でアリアがざっくり説明をしていますが、この小説は『アリアが軸になった物語』を『シリウスの視点で書いた小説』になります。

 元々この小説を書こうと思ったきっかけは『所謂なろう系と言われる小説/異世界転生とか異世界召喚を自分だったらどう書くか』でした。

 転生者や召喚された人を主人公に据えたお話はそれこそ数多くありますからそこは外したい。あと異世界ではないけど転生モノは一度書いた事があるから召喚モノにしよう。

 単純に異世界召喚だと召喚された人の目的がぼやっとしてだらだらしそう(この辺りは私の力量の問題ですけど……)だからゲームの世界に召喚、ギャルゲーや乙女ゲーなら決められた期間で目的達成を目指す物が多いからそれにしよう……など、ベースを決めてプロットを考えました。


 ちなみにアリアがプレイしていたゲームもざっくりと内容を考えてて『先見の聖女として学院に入学した主人公が学院で起こる様々な事を経てパートナーと結ばれる』が基本の流れ。

 パートナー確定のフラグが立った後にシリウス退場からのラスボス対決からのエンディング〜、という感じで展開していくゲーム。っていう設定です。

 そこでのシリウスの役割はギャルゲー/乙女ゲーにいる『各キャラの好感度を教えてくれたり、近々起こるイベントをほのめかしてくる、お前何でそんな情報通なん?』なキャラ(序盤でシリウスが人間観察している描写がありますが、それはこの設定があるから)です。


 ……話を戻して。

 アリアの目的を考えた時に「どうやっても退場しちゃうキャラを助けたい」が一番しっくりきて。それならそのキャラ視点の話にしよう! からシリウスをこの小説の主人公に据えました。

……そうそう、結構早い段階の応援コメントで「シリウスは主人公としては珍しいタイプですね!」と言われた事がありましたがあの時、実は

それはそう……物語の中心はアリアだし……!

とか内心思ってた(笑)

小説はシリウス視点で進みますがやっぱり「物語」の主軸はアリアで、シリウスは言っちゃえばサブキャラポジションなので。そういう意味では明言しなくてもそういう描写がちゃんと出来てたのかな! と思えて、自画自賛になりますが嬉しかったです(笑)


☆補足あれこれ☆

 一人称視点の話にしたのは自分の勉強や練習の意味あいが一番大きいですが、俯瞰で書く三人称だと余計な情報が入ってしまい、期間を決めたのに内容があっちこっちいってふわふわしそうだな、と思ったのもあります。この辺も私の力量の問題ですけどね!(開き直り)(開き直るな)


 力量といえば完全なシリウス視点で書ききれなかったのは課題ですかね……。

 どうしてもリゲルだったりエルナトだったり、視点を切り替えないと話が判りにくくなってしまって。幕間という形で入れ込みましたけど……この辺りは力量不足です、間違いなく。


 またこの話は実験的にターニングポイント以外はガチガチに決めず、頭の中でキャラに好きに動いてもらってそれを書き起こすみたいな作り方をしていました。

 後から述べるキャラ語りでも書きますけど、私が一番振り回されたのはシリウスです。

 あちこちで書いてるので見られてる方もいらっしゃるでしょうが、エルナトが絡むと暴走率が上がるので……特に告白のくだりは最初エルナトが押し切られちゃってね……。

 はい駄目ー! この小説は一応健全です! やり直し!

 ってリテイクしました。

 がっつりリテイクしたのはこの場面だけですが、シリウスの自由人っぷりを再認識した時でもありました😅


 ざっくりですけど補足はこんな感じですかね。今回はここまで、キャラについてはまた次回に書いていきます。

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