あいこんたくと。
帰り道、屈みながら何かを探している人がいた。
「うーん、どこ行ったんだろ? よく見えないなぁ」
ははぁ。コンタクトでも落としたのかな?
と思い僕は声をかけた。
「コンタクトですね、一緒に探しますよ!」
その人は俯いたまま、
「ありがとうとても助かります」
と言ったので、僕も並んで探しはじめた。
するとすぐに何か丸いものを拾った。
「あ、見つけてくれました!」
僕は後ろにいたその人の目と目が合った。
僕からそれを受けとると、その人は握手も激しくとても喜んでいる様子だった。
「ありがとう!またどこかで!」
去っていく後ろ姿を見つめ、僕は心臓が激しく脈打つのを感じてそのまましばらく立ち尽くしていた。
これが一目惚れというやつだろう。
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