第11話 修羅場???
「妹ちゃんには聞いてないんだけどなぁ」
「兄の思っていることを言っただけ」
茜は、人前だとほとんどの時俺のことを『兄』と呼んでくる。たまに油断している時に『お兄ちゃん』と呼ぶくらいだ。
そこもまたかわいいんだけど...だが、今はそんなことを言ってられないぐらい険悪な雰囲気だ。
一ノ瀬も年上なんだから茜の言うことくらい聞き流してくれたらいいのに...俺が思っているより一ノ瀬は気が強いのかもしれない。
「如月君はそんなこと思わないと思うけどな〜」
「兄に幻滅したなら早く帰って」
勝手に俺のことを幻滅させんな。これで、本当に幻滅したらどうする気だ。
「そうだとしても、如月君には幻滅しないよ。」
「あっそ、ねぇお兄ちゃん帰ろ。」
「いや、なんか話があるんじゃない。」
「大丈夫よ。言いたいことはあるけど私たちは明日の昼休み話せばいいだけだしね。」
「ちっ、もう帰ろ」
茜から舌打ちが聞こえたような気がしたけど流石に気のせいだろう。そんなに失礼なことはしないはず...しないよな?
「ほんとにいいんだよな」
「いいよ。でも明日はちゃんと来てね。」
「わかった。」
終始、妹は機嫌が悪いままだった。
◇
「お兄ちゃん、明日も休も」
家に入ると直ぐに、茜がそう言った。
「いや、一ノ瀬にも約束しちゃったし、明日は行くよ。」
「そんなの無視しとけばいいでしょ。休んでたらあいつも納得するでしょ。」
あいつって、なかなかにキレてんな。
「茜さん。お口が悪いですよ。」
「うるさい」
「はい」
まぁ、俺の力じゃどうしようもできないのが現実だ。
「学校行くとしてもあいつのところ行くのだけは許さないから。」
「...何をそんな嫌ってるかわかんないけど一ノ瀬はあんまり悪いやつじゃないよ。」
「あのね、お兄ちゃん。ああ言う子は裏があるんだよ。」
「どう言うこと?」
「ああいう子は、だいたい童貞を揶揄ってるだけだから。」
茜が下品な言葉を使っている!しかも、オレを童貞呼び。違うかもしれないじゃん!!
「そうは見えないけどな。」
「騙される人はみんなそう言うの!!」
確かにそれはそう。
「じゃあ、騙された時は、茜が助けてくれ。」
「う...でも、事前に準備しといたほうがいいよ!!」
さっきので引いてくれると思ったが、今日の茜はなかなかにしぶとい。
「一ノ瀬は前言った通り今、心の状態が不安定な状態になってるんだよ。できるだけ一緒にいてあげたい。」
「でも...アイツ絶対性格悪い!!」
「なんで、そんな嫌いなんだ?」
「だって......うっ......もう知らない!!」
茜は、口をゴモゴモしながら急に怒り自分の部屋に帰っていった。一ノ瀬と仲良くなってくれたら一番なんだけどな...
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僕が、鈍感主人公嫌いなんで書いていてむかついてきました。
後、投稿頻度が極端に減ったと思うんですが思いつきで書いてしまった小説なのでストーリー展開をどうすべきか全く考えてなく遅くの投稿になってしまいました。なので本当に申し訳ないですが、定期投稿をやめることにします。
この作品は、どうにか完結させる気なので気長に待ってください。
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