第5話 真実と本当の気持ち②

私はあのあと泣き疲れて寝てしまった


トントントン


「ん・・・何の音」

「おはようございます、おじやです。私は寝ますね、おやすみなさい」

「おやすみ、うん、おやすみ」


その夜私はずっと自分のことと、モルとの関係のことを考えていた


わたしはモルのことが好き、でもあの話を聞いたら一緒に居たくないと思ってしまう


今この話をしなければならないということは危険が迫っているということ、私のことをずっと考えてくれていた人との関係がこれで終わってしまうほどの関係なのかとも考えてしまう


考えれば考えるほど離れることができないと思ってしまう



だから決めた




次の日、私はモルに言った

「ねぇモル、昨日私の心が真っ黒って言ってたけど今はどうなの?」

「今ですか、ちょっと待ってください.........」


モルは手で作った丸を目の前に持ってきて私を見た後、少し笑い

「綺麗に晴れていますよ」と言った


なら、と私は一呼吸着いた後


「あたしはどんな状況でもあなたから離れることができない、したくない」

「だからずっと私のことを曇らせないでね」


モルは虚を突かれた顔をしていたけれど、すぐに安堵した顔になり頷いた

「もちろんですよ、スカリィ」


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