第3話 変わった普通

前回のあらすじ:出れた(ただし狂人と一緒)


久しぶりの外はすごかった、それはもうすごかった。

何がすごいって文明が私が知ってるのより100年過ぎてるんじゃないかってぐらい進んでた。


私が知ってる最新、例えば通信機器はサクランボのスマホは17とかだったと思う。

今はみんな手の甲から画面を出してSNSしてる。

次に街、戦争前はまだまだ車が普通に走ってたけど、今は無人の貨物が道路沿いに飛んで動いてる。人は空を飛ぶ車で移動している。


なのになのに、今私は地面を歩いている。


「技術が進化しても人は動いたほうがいいですからね。それにショッピングして行きますからこっちのほうが楽なんですよ」

「そういうことね、・・・って今私の考えてること読んだの?」

「きょろきょろしながら拳を握りしめてたので分かりやすかったですよ」

「悪い?あの孤児院ほとんどの子が半年たった今でも泣いてたから全然外にも出ないし、孤児院は孤児院で楽だからって外に出さなかったのよ」

「いやいや、馬鹿にしてないですよ。やっぱり子供は見ていて楽しいですね」

「やっぱり馬鹿にしてるでしょあんた」


そうこうしてるうちにショッピングモールに着いた。

最初見たときは絶句した。なぜなら服を着たアンドロイドが移動し、服を試着していたり、靴を履いたり、アクセサリーを付けていた。訳が分からない。


「ロボットがバーチャルで服を着て画面に映し、リアルタイムで服が買えるんです」

「それはわかってるの、スマホで自分のアバターに着せて服を買うことはあったから

でもあれは何?アンドロイド? すごい怖いんですけど」

「最近もう一つの体を持つことが流行ってましてね、なのでアンドロイドです」

「アンドロイドに着させる意味ある?バーチャルで試着したらいいじゃない」

「風流ってやつですよ」

「化学が進化した結果なの、これが......」


戦争が起こったら技術は進化するっていうけど捻じれすぎよ

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