第2話 怖い

「は?え?ちょっとまって?どういうこと?というか誰あなた?」

「まぁまぁ落ち着いて、一個ずつ答えていくから、まずは私の名前だね、 私の名前はモルセラ・クロセイル」

「モルセラ・クロセイル?」

「そうそう!モルセラ!モルセラ!親しみを込めてモルって読んでね!」


 怖い、ほんとに怖い、何こいつ感情を抑えるネジどっかにやったんじゃないの?


「次になんで君を迎えに来たのかだけどね、君のお母さんの遺言なんだ」


 遺言?しかもお母さん?もし死んでしまったら私を育てろって感じのやつ?

 存在といい言動といい本当にわからないわねこいつ


 ドンッ‼


スーツケース?中には何が入って......?


「ということで連れ帰っていいですよね?院長?」

「あぁ、好きにしてくれ」


いやいやこんなあっさりでいいの?仮にも子供の引き渡しよ?


「さぁさぁ許可も下りたし早速行こうか、新しい我が家へ」


うん、全部怖い

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