第43話最強を超える力

「ライトニング!」

「召喚、フェンリル!フライトバード!」

「アイスアロー!」

「鬼火」


姉さん達が一斉にお父さんを攻撃する。


「お父さん大丈夫かな…」

普通にこんなのしかもライトニングは雷の上級魔法、アイスアローも中級魔法なのに何本も放ってる。

フェンリルや鬼火もそれ相応の威力を出している。


僕含め普通の人が食らったら即死だ。


「我もあの攻撃を食らったらどうなるか分からないが…あいつなら」


お父さんはバリアみたいなものを張っていた。

「まぁ、こんなもんか」

「え?かすり傷一つないよ?」

「私の魔法が効いていない?」


姉さん達が驚いている。僕も多少ダメージは与えたと思っていたから。


「なら私が!」

「わらわも行くかの」

エクシア姉さんとミコト姉さんが剣でお父さんに斬り掛かる。


「おっと、2人で斬り掛かられるのはちょっと困るな」

そう言いつつ、姉さん達の攻撃を受け止める。

「な!」

「女性を攻撃するのは俺の信念に反するが、お前らにはちょっと痛い目を見てもらう」


お父さんがミコト姉さんに攻撃しようとする。

「ミコト!」

エクシア姉さんが間に入って攻撃を受け止めたが吹き飛ばされる。

「斬撃威力が弱まってるな。やっぱり300年近く眠ってればそうなるか」


「エクシアのためにもそろそろ本気でやらなくてはな」

「お、やっぱり。あんたまだ本気を出していなかっただろ?」


「あいつは人の力量を見極める力がある。今まで戦ってきた中で培ったものだろう」

そうレッドさんが教えてくれた。


するとお父さんは剣を地面において手を広げさっきのバリアを展開した。

「本気の一撃でバリアを割れたらもう俺の負けでいいよ。その代わり割れなかったらカズヤのところで観戦していてくれ」

「ほう?面白い提案じゃな?いいぞ」


ミコト姉さんは目を閉じ、少しの間ができる。周りは怪しい空気が立ち込める。


「マナ、最悪の場合を考えて…」

「分かりました。準備します」



「花曇流、月光」


一振りで周りの空気を振り払い、ここまで衝撃波を感じさせる。


「すごい…」

かっこよかった。これならバリアは割れちゃったんじゃあ…


「そうか。花曇流だったのか。先代のより強くないか…?」

「おじいさんと力比べで買っておるからのう。もう30年前の話じゃが」

「いやその妖狐族の年齢でこの威力はすごい。が、バリアは割れなかったな」


バリアには少しヒビが入ってるものの割れなかった。


「それじゃあ、ここは引いてくれ」

「分かった。ついでにエクシアを回収してよいか?わらわを庇ったせいで動けないでおる」

「ああ、連れて行ってくれ。爆風でさらに傷つけてしまう」


「エクシア立てるか?」

「ミコト…?」

「すまん、わらわのせいで。あやつには勝てなかった」

「大丈夫。私はまだ…!」

「エクシア、諦めよ。わらわの本気でもあいつにとっては3割しか出していない。」



「エクシア姉さん大丈夫?」

「大丈夫だよ。カズヤくんのお父さんに手も足も出なかった」

「ううん、十分かっこよかったよ。ミコト姉さんも」

「ありがとう。主様」




《体調壊して今日補習&部活蹴り飛ばしてバイトも出れないと必死に謝ったので

しっかりやす…

今日もう1話出します笑》










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