第34話地獄の10日間!?
安静と言われた3日間は姉さんたちがずっと側にいてくれた。
そしてこの先の方針を話すことになった。
「これから、カズヤくんはどうしたい?」
「僕はもう少しここで実力をつけたいかな。もう、代償魔法なんて頼らなくても戦える人になりたい」
「もう、十分実力はあると思うのじゃが...」
「それでももう少し自分の武器を増やしておきたいんだ」
姉さん達はもうはっきり言ってしまえば最強だ。今まで多くの人達を見てきたカールさんが言ってたから間違いない。
けど、差がありすぎたら今は何とも思わなくてもいつか自分だけで戦う場面に遭遇すると思う。
「頼りきりだったら申し訳ないからね」
「それだったら5人でパーティーを組みませんか?」
「それはいいね!」
「だけどダンジョンのなかでドラゴンは召喚できんぞ?」
「大丈夫!他にもフェンリルとか契約してる魔物はいるから」
そういえばカーシャ姉さんは竜騎士だったんだ。うん?ていうことは...
「竜騎士の仕事って大丈夫なの?」
「うん。やめてきてるから大丈夫、急にやめたから残ってた仕事は今レッドがやってくれてるよ」
レッドはドラゴンの名前らしい。ドラゴンが自分で仕事ってどういうこと?
僕はてっきりデスクワークを想像していたけど、魔物の退治とからしい。
「でもそれもやろうと思えばできるかもね。今度教えてみようかな?」
「それはさすがに無理ですよカーシャ」
そんなことを話してたらあっという間に3日過ぎた。夜は...
「昨日はエクシアだったので今日は私です。」
「なら明日はわらわとな?」
「その次私ー!」
3人それぞれと寝る時もエクシア姉さんの時のようなことになったのは言わないでおく。
問題はこの後だ。
「はい!残り腹筋100回!」
「はい...」
「次は魔法を魔力が尽きるまで打つ!」
「それはさすがに...」
「大丈夫です。死にそうになったら回復かけてあげるのでほら、やりますよ!」
こんな感じで一日しごかれる。それを10日。
途中で姉さんたちが
「さすがにやりすぎでは...」
「魔力量の器が小さくなっているのでこのペースでしないと10日で治りません。後単純に筋力も必要です!」
最後のは理由になってない...と思った。
カールさんも
「彼女厳しいことで有名でね、まあ、頑張ってくれ。筋肉は役に立つと思うよ。剣を振る時とか。」
と励まされた。同情されつつ。
地獄の10日間を耐えた僕は...
「こんなのカズヤくんじゃないよー!」
「これはこれであり...ですね」
ムキムキになっていた。
退院する日は荷物をまとめたり、シスターさんやカールさんに挨拶していたため翌日には元に戻っているんだけど。
「またギルドからの依頼もお願いするかもしないからよろしくね。」
「分かりました。沢山お世話になったのですぐに対応します。」
それは頼もしいね
カールさんと話していたらもう夕方だった。
「それじゃあ私たちの家に帰ろう!」
「帰ったら今日は誰が添い寝するか決めようでないか」
「いっそカズヤくんに選んでもらったら?」
「今日は疲れたし1人で…」
「それはダメ、ですよ?」
その夜は姉さん達の会議に巻き込まれた。
《1幕は1章くらいの長さになると思います(*^^*)》
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