第26話僕の心の色は灰色

「ここは...」

「おや、目が覚めたかい?」

聞き慣れた声に起き上がろうとするけど手錠で拘束されている。


「何で手錠が…?」

「代償魔法が解除されてなかったら私も危ないからね。でも解除されてて良かったよ」

と僕の顔を覗き込む。

カールさんだ。

「ごめんね。問題ないみたいだからすぐ外すね」

と足と手についている手錠を外してくれた。


「ここはどこなんですか?」

「ギルドが運営している教会だよ。ギルドの2個隣にある」

そういえば教会があった。

「って!僕…!」

ここでようやく自分が犯したことを思い出した。

「待ってそんなにすぐ動いたら」

「う…!」

体をを上手く動かすことが出来ずベッドから転げ落ちる。

「大丈夫かい?」

「ありがとうございます」

「3日も眠っていたのだから直ぐに体は動かないよ」

「3日も!?」

「まぁ禁忌魔法なんて使ったら命に関わるんだから逆に3日で目覚めるとは思わなかったよ」

「そうだ…。僕代償魔法を使って」

「カズヤくん。1回ベッドに座って」

と軽々しく持ち上げられベッドに戻される。

僕そこまで軽くないと思うんだけど。


「一応ギルドのルールで禁忌魔法を使うことは違反行為にあたる。」

「はい。すみませんでした」

僕は頭を下げる。少し、冷静になった気がする。僕は悪いことをしたことに変わりはない。


「でも今回は生死を分ける戦いだったからある程度酌量の余地はあるって判断された上に、エクシアと私が進言しておいたから注意勧告だけで済むよ」

「ありがとうございます。」

「けどずっと君に会ってから気になっていたことがあるんだ」

とカールさんは僕と目を合わせるようにしゃんがんで言う。


「何で君の心は濁ってるんだい?」

「え?」

正直、意味が分からなかった。

「それは…代償魔法を使ったから?」

「いいや。私が初めて君に会った時から濁っていたよ」

「少し、理解ができないです。詳しく説明してくれませんか?」


「私は生まれつき、人の心が見えるんだ。先祖にそういう能力を持った人がいたみたいでね。いわゆる先祖返りらしい。


何を思ってるかまでは分かんないけど、綺麗かどうかは分かる。嬉しいとか、普通に幸せに暮らしてる人は白で、辛い、悲しい、などの人達は黒。どっちかしかないんだ。


でもカズヤくん、君の色は灰色。この意味は自分でわかるかい?」

「グレー…」

正直分からない。


「表向きだけは白でいようとしてるんじゃないかな?君はどこか仮面を被ってカズヤを演じている気がする。」

「そんなわけ…」

「私は君の味方だ。だから本当のカズヤくんの気持ちを知りたい。」


「僕は…」

この人は僕を味方だと言ってくれた。信頼できる人だと思うから僕は、

のことも話そうと思う。




《なかなか書ける体力がありませんが頑張って毎日出せるよう頑張りますので星☆や応援コメントお願いしますm(_ _)m》

読んでいただきありがとうございました。

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