第17話【視点別】姉さん達の裁き
「カズヤくん!大丈夫!?」
「うん…大丈夫だよ…」
「これは、闇魔法…とりあえず応急処置します」
ミコトが妖術で右腕の蝕んでいるところの進行を止める。
「ありがとう、ミコト姉さん」
「喋っては行けません。進行してしまいます」
「私はあいつを追いかける。ミコトは私のバックにあるポーションを飲ませて。その後私の所に来て」
「分かりました。では」
怪しい火の玉をだす。
「これでエクシアの場所は感知できます」
「ありがとう」
私は木々の間を縫うように飛んでいく。
絶対██す。
本当は私に向かった魔法なのにカズヤくんは助けてくれた。
せめて誰の差し金か調べないと。
あの辺境伯?それとも…いやあの人は干渉しないと言ったから有り得ない。となると…
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ありがとう…」
「だから、喋らないでください。けが人なんですから」
私はお姫様抱っこしていた主様をベッドに寝かせ彼女のバックを取る。
「ありました。今から飲ませますね」
私はポーションを口に含み主様に移す。
初めての主様の唇の感触…
緊急なため、頑張って欲を理性で押さえつける。
「では、私はエクシアの元に行きます。妖術で結界を張りましたので、ドラゴンくらいの強さでない限り破られません」
「うん、気をつけてね」
可愛い!今すぐ抱きしめたい!
この純粋無垢な可愛らしい主様を傷つけた輩は排除するしかない…
私はさっきの火の玉の位置を確認する。
東の方ね…
案の定向かうとエクシアがフードを被った輩5人と対峙していた。
「お待たせ」
「早いね、ミコト」
「あなた一人でもやれるんじゃないんですか?」
「まぁ余裕で倒すけど、ミコトがカズヤくんを襲ったりした方がまずいからね一応」
「そんなことしませんよ」
3割くらいそんな心を抱いてましたが。
「でも私もこの人達を許せないので、久しぶりに戦いますよ」
「妖術って魔法と違って奇妙なのよね」
「魔法程派手ではありませんが、ちゃんと強いですよ?」
「お前ら殺れ」
男の合図で4人は襲いかかってくる。合図した者は立ち去ろうとする。捨て駒か。
「エクシアはこの4人を相手してください。私は奴を追います」
「隠れ身」
私は奴を追う。
「毒針」
「!」
飛び回っていた男はバランスを崩し木から落ちる。
「どこにいる!」
「あら、見えてませんの?」
「姿を現せ!」
「花曇流、月光」
私は刀で男の足を斬る。
男は悲痛な叫びをあげる。
「そんなわーわー騒がないでくださいまし。」
「足が…!足が!」
私は刀の先を男に向ける。
「死にたくないなら全部話しなさい。私は主様みたいに優しくないですよ?」
「わ、分かった!全部話す!俺はイースト辺境伯に雇われたんだ!まずあのZランクを暗殺しろって。その後あのガキとお前も暗殺しろって」
まずエクシアを…?まぁ彼女がこの中だと1番強いですしね。
「ほう、でも主様に当たって計画が崩れたと」
「そうだ!だから俺だけでも報告しようと…!」
「そう。ならば…」
私は男の首を斬る。
「私は主様以外に情けをかけたりはしないのじゃがな。」
まだ一人いる。
「隠れておるのだろう?姿は見せんで良い。ただ、辺境伯に言っておけ。花曇流師範代、花曇美琴がお前の首を斬ると。ついでにお前さんもな」
そう言うと男の気配は消えた。
「終わったか?」
「その喋り方でカズヤくんと話さないの?」
「主様に威圧をかけてると思われたくないからのう。後年齢を読まれそうでな。それより全員やったのか?」
「カズヤくんを傷つけようとする人は万死に値するからね。私は遠慮なく魔法を使う。」
彼女もまだ19やのにようやるな。Zランクは名前だけではなく、それなりの覚悟もあるようで。
「イースト辺境伯の仕業みたいだね」
「その話は屋敷に帰ってからにしないか?多分主様も眠っていることだからゆっくり話せるじゃろう」
「分かったわ。それじゃあ戻りましょ」
私達は大小2つの満月に見守られながら帰宅した。
《お姉さん達のすごさは後々分かります( ˇωˇ )テスト期間中頑張ってPVが落ちないようにしたい…!》
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