第16話姉さんを守ります

「ミコト姉さん、短剣使わせてもらうね」

「でも、それミスリルではないですよ?」

「ミスリルはもったいないよ」

剣も申し訳なさから鉄の剣を使っていた。


僕は剣を振り回すより短剣で二刀流やってた方が合ってると思った。

動きやすい。

「初級魔法だったらファイアキメラにそこまで与えることが出来ないよ。」

「うん、分かってる。だから…」

一気に決める。


「ライト」

「ウギャア!ウギャア!」

眩しくてあちこちにファイアボールみたいなのを撒き散らしている。

何発か同時に来たけど避ける。

姉さん達は…バリアって姉さん達はすごいよ。

僕はそこから瞬時に空属性魔法エアーブロックを使う。

エアーブロックは要は空中でも足場を作ることが出来ることができる初級魔法だ。

僕は5つまでしか作ることが出来ない。


僕は駆け上がりファイアキメラの首元を狙う。

「終わりかな」

首元を深く斬り、とりあえずファイアキメラは倒した。


「すごいです…」

「10秒で倒したんじゃない?」

「多分、主様は俊敏性にものすごく特化しています。さっきのエクシアの動きもみえていたようですしね」

「多分俊敏性で見たら私でも負けるかもしれない」

「だから主様は二刀流の短剣を選んだのですね」


「ファイアアロー!」

「ウギャア!」

両翼と脳天を貫いた。これでキメラ2体も問題なく倒せた。


「どう?姉さん達?やっぱりもうちょっと使える魔法増やした方がいいかな?でも初級魔法は少ないから…」

「十分強いです」

「うん。帰ったら私がBランクに推薦するわ」

「え!?さすがにダメだよ!?」


そう言ってると急にミコト姉さんに頭を撫でられる。

「頑張りましたね。ここまでできるとは予想外でした。」

「うん。僕、頑張ったんだ。」

あれ?なんか涙が…

「辛いことばかりしてたんじゃないんですか?」

「うん。強くなれば、お父様も認めてくれると思って…なのに、なのに…!適性が…」

そう僕に適性は無かった。僕の魔法の限界を決めつけられたのだ。


「魔法で伸ばそうとしなくていいんじゃないですか?確かに魔法は戦いを有利に進めやすいです。ですが主様は俊敏性にすごく優れています。」

「カズヤくんは自分はそれをちゃんと努力して伸ばしたから強くなったんだよ。」

「うん、ありがとう…姉さん…!」

昨日、今日ずっと泣いている。

異世界転生してから泣き虫になったのかもしれない。絶対異世界に来たからだよ…

無理やり異世界のせいにしておこう。


地上に戻ると辺りは暗かった。

「さぁお家に帰りましょう」

「ミコト姉さんとはさよならだね」

しばらく会えないのかな?そんなことを思ってると

「いいえ、私も一緒に暮らします」

「え!?」

「あー、言い忘れてた。今日から私達はミコトの持つ家に3人で住むよ」

「えー!?ちょっと待って!?引越しの準備は!?宿に荷物は置いたままだよ!?」


「大丈夫です!私の部下に全部やってもらいました☆」

部下優秀すぎない?

「ミコトの屋敷は大きいからねー。私達の寝室もあるよね?」

「主様の屋敷ですよ。もちろん寝室は共有にしてあります」

「共有!?」


「はい。別館では寝室が別々でしたのであの頃は当番の人以外困ってました」

つまり、右にエクシア姉さん、左にミコト姉さんということになる。

嬉しい…けどドキドキして寝れないよー!


「大きい…」

屋敷は別館より大きい。本館よりも大きいかもしれない。

「よくこんな屋敷作れたね」

「主様に褒められるために1年前から計画して建てました」

1年も前から…、


さっそく入ろうとした時

茂みからフード姿の男が魔法を放ってきた。

「…!」

「危ない!」

エクシア姉さんに直撃する!僕は素早く姉さんの前の立ち、無詠唱で土属性サンドウォールを発動する。

土属性が1番守り固いからこれで対抗できると思ったけど


「!」

「カズヤくん!」

その魔法は貫通して僕に当たった。

エクシア姉さんに当たらなくて良かった。めちゃくちゃ痛いけど。


《明日は投稿できなさそうです…他の作品も見ていただければ嬉しいです(*^^*)》

読んでいただきありがとうございますm(_ _)m星☆や応援コメントがあれば筆者の励みになるのでお願いします( . .)"




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