第12話贈り物の犯人
「それで冒険者を始めたとエクシアから聞いていましたので」
ドンと木の箱の中に強そうな武器や防具が入ってるものを机に置いた。
「主様にあげちゃいます」
「え!?」
「まだ足りないですか?」
と、手を叩いて部下みたいな人が木の箱を置いていく。
「この中ならどれでも主様の物にして大丈夫ですよ?」
「ちょっと待って!いくらなんでも…」
見たら、ミスリルの剣とか、銀の軽装防具、すごそうなマジックアイテムがいっぱい入っていた。
「ミコト…少しは厳選したらどう?」
「でも、どれも主様に合うものを選んだつもりですが…」
「でも僕魔法適性なしだったんだよ?」
「剣の鍛錬もされていたのでしょう?後短剣の二刀流とかも」
確かに、二刀流に憧れて本に習って練習していたけど…
「何で知ってるの?」
「それを話すにはまず…家にいた頃たまに、別館の近くにある門の前に装飾品が落ちていることなんてありませんでした?」
「うん、あった。」
装飾品というか、金貨の入った袋を謎のフードの人に「頑張ってるからあげる」と渡されたこともあった。
「あれ、私が部下の者にやらせてました」
「えー!?ミコトの仕業だったの!?」
「少しは生活費の足しになりました?」
「いや…その、最初は装飾品とか落ちていたものを僕の部屋に置いておいたんだけどお兄様達に見つかって、ザバス様の物だったと言われて奪われちゃって…」
「あの██ども。主様に対して贈っていた物なのにあの██に渡しやがって。本当、██して██してしまいましょうか」
おー、アウトだ。見せれない見せれない。
「でも、ずっと誰か気になってたんだ。金貨とかは今も僕の部屋に…あ」
「どうしました?」
「置いてきちゃった、金貨の入った袋」
結構前に貰ってたから忘れてた。
「ごめん…多分もうあの人達にも取られてると思う」
「大丈夫ですよ。あんなのあげておけばいいんです。それよりこの中で欲しい武器とかありますか?」
僕は武器を選ぶことになった。
「ミスリルの剣って買おうと思ったら何枚必要なの?」
「そうですね…金貨20枚でしょうか」
金貨1枚=1万円だから
20万円!?
「…」
「どうかしました?」
「流石にもらえないよ」
「気にしなくていいんじゃないの?ミコトはあげるつもりで持ってきたんだから」
なら、最終手段。
「じゃあ、あのマジックアイテムと、これと、二刀流のための短剣のためにこの2つ欲しい!」
あれこれ欲しいって言って困らせよう!
「いいですよ」
「え?」
「後は大丈夫ですか?私的には防具も持っておいて欲しいと思うので…これですかね」
と追加で渡された。
「本当にいいの…?大して強くない人なんかに渡しちゃって」
ここまでくると申し訳なさでいっぱいになる。
「主様が努力しているところはたくさん見てきました。ですから、そのご褒美として受け取ってください。強さなんて関係ありません。主様に使って欲しいのです」
「分かった。大切に使わせてもらうね」
「はい!」
大人っぽくなったと思ったけど笑顔は変わっていなかった。
《テスト2週間きったのでそろそろ毎日投稿ができない感じです…2日に1回になるかもしれませんがご了承くださいm(_ _)m》
読んでいただきありがとうございます。
良かったら星☆応援コメントをくれると筆者のやる気に繋がります(੭🔥🔥)੭
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます