第11話仙まで辿るは千の魔統べる鬼 その1

 後戻りできない以上、頂上まで進んでいくかもしれない。進んでいくと、早速魔物が現れた。鑑定をしてみるか

『シレンオオタチ』

 レベル:5

 ステータス:省略

 スキル:噛みつき 過密毛 咆哮 旨味



 噛みつきと過密毛ってなんだよ、韻踏んでんじゃん。

 とりあえず鬼門を発動する。過密毛って言うだけあって、毛がものすごいよく燃えそうだな。もう1回言うが、よく燃えそうだな?


「ファイアアロー、ファイアアローファイアアローファイアアロー」


 火魔法のファイアアローを連発する。鬼門で強化されているのもあって良く燃えた。俺のMPが600で、ファイアアローはMPをあまり消費しないため、とてもコスパがよい。てか、多分MP600ってのは鬼気や仙気も含めているのかな?

 そして、死ぬ間際にシレンオオタチが咆哮あげた。その咆哮に釣られてか、シレンオオタチがもう2匹きた。まぁ・・・


「ファイアアローファイアアローファイアアローファイアアロー」

 秒殺である。お!レベルが上がったっぽい。シレンオオタチとはこれでもうマイメンだな。


 その後も順調に進んでいき、道中で現れたマイメンとストリート(山)で火遊び(ファイアアロー)をして遊ぶ。シレンオオタチを倒しているとまたレベルアップして、レベルが5になったので鬼門も効かなくなった。


 そんな事をしていると、もう3時くらいだろうか、野営する所を探さないとな。

 丁度良く洞窟がある。なんて事は無かったけど、ちょっと開けていて、木の枝を使って骨組みを作り、そこに葉っぱを被せれば、十分に野営で来そうな所があったため、適当に簡易拠点を作る。上に崖があるので、落石とかがちょっと心配になるな。そして、太陽も傾いてきた。とりあえず、マイメンを解体して、その肉を焼いて食うか。食べない分は燻製にして、アイテムボックスに、いや、アイテムボックス内だと劣化しないのか、全部焼こ。

 食べない分のマイメンステーキをアイテムボックスに入れる。さて、腹の虫がうるさいからそろそろ食べようか。

 焼いたマイメンステーキからは油が垂れている。この状況だと油すらもったいないので早速ガブりと"噛み付く"、この"過密空間"。まるで"果実"の果汁のように旨味が油といっしょに広がった。

「うんめぇぇ」


 魔物に聞かれてはマズイため、小さい声で、文字通り噛み締めるようにして言う。やっぱマイメンは最高だな!


 ふぅぅ~~………と息をつく。山と言うこともあり、夜は寒く、アイテムボックス内の防寒着を着て、火の傍で寝る。山で、何時もとは違うずっと気を張っていたため、使れて居たのだろうか。泥の様に眠る。まるで将棋だな!



 おはよーう!みんなー!!


 水魔法で顔を洗い、目を覚まさせる。朝ご飯としては重い気がするが、朝食として、マイメンステーキを食べるか。アイテムボックスからマイメンステーキを取り出す。そこで、用を足しくなったので、土魔法で即席の皿を作り、置いておく。これで安心なので、ちょっと遠くで用をたす。


 そして、簡易拠点に戻ると、そこには俺のマイメンステーキを盗み食いしているマイメンがいた。


「いくらマイメンと言えど、食の恨みは当然あるよなぁ~?マイメンよぉ~~、悪いけどケジメ付けて貰おうか。」


 ・・・


 新たにマイメンステーキを作り、朝食も済ましたので、また頂上へと登ろう。

 魔物が湧くと言っても、マイメンぐらいしか居ないな?もしかして余裕なのでは?


 と舐め腐った事を考えていると、自然がそれを読み取ったのか、ただの不幸なのかは分からないが、どすん、どすんというあからさまに何かがいるであろう音が聞こえる。

 おいおい・・・勘弁してくれよ、音感知使う必要もないぞ?どんだけパワータイプなんだよ・・・


 軽足と隠れ身を使い、距離を少しでも離そうとするが、どんどんと近づいてくる。そして、うわ、もしかして気づかれた?そう思った瞬間


「ぐるぁヴぉんうぉー!」


 という雄叫びが聞こえた。

 いやいやいや声デカすぎだろ。まだ耳がキーンとするぞ?!バレたっぽいな

 とりあえず鑑定だ。


『ノーストロル』

 レベル:10

 ステータス:省略

 スキル:鼻強化 剛腕 バワーisパワー 大咆哮 敏感鼻 盲目





 ノーストロルか、スキルや俺の居場所がバレたことから、目が悪いかわりに物凄く鼻が良いのかな?

 ノーストロルが何か使ったのか、腕が一瞬ピカッと光る。

 多分剛腕ってスキルを使ったんだな。こっちも鬼門を使う。とりあえず様子を見てみよう。すると、ノーストロルが力こそ全て!と言った様に、辺りの木やらなんやらを諸々壊しながらこちらに突進してくる。まぁやることは1つな気がする。

 土魔法、泥濘を発動し、足をもつれさせる。そこで泥固めを使い固める。後は黒鉄の片手剣で・・・


 と、そうは問屋が下ろさない。完全に固まった泥を、ノーストロルは全身の筋肉を隆起させ、抜け出す。

 マジかよマジかよマジかよ、後ろは・・・

 クソッ崖かよ!どうしようか、ノーストロルにフックて蹴りでも何でも食らったら、致命傷になるんだ。肉弾戦はしたくない。いや、違うな今の俺は、成長出来たんだ。できるはず。

 だがどうしようか、中々いい案が思いつかない。ノーストロルは、匂いでこちらを補足したようで、あまり時間がない。ここで、妙案を思いついたので、やってみる。

 まずは、大地魔法の大地研磨を使い、俺とノーストロルの足場を謎原理でピカピカにする

 。その状態でノーストロルが突進してくるため、暴風魔術の暴風を優しめに発動し、ノーストロルの背中を押し出す。ノーストロルの突進は追い風に乗って、更に早くなる。

 だがそのまま股を潜り抜ける前に、父さんから貰ったあの白い短杖を取り出す。

 これの使い方はもう試してある。短杖に魔力を込める。すると、中に埋め込まれている魔石が反応し、先端の穴から碧色の光が溢れるでる。

 ヒューッ!!ライ○セイバーカッチョイイ!!

 ライトセーバーを上にかざす。

 そこで丁度、ノーストロルの股下へと到達する。振る度に、ブウォンと音が鳴るライ○セイバーを上にかざし、ノーストロルを一刀両断。

 そのまま崖の下へと落ちていく。


『グゥグウォーーゥォ!!!!!!!!!!』


 最後までうるさい奴だな。お、レベルアップしたようだ。


 ヴィオリカ・シャトーカノン



 年齢10歳


 生年月日.1501年.10月21日金曜日


 種族 人間


 レベル 7


 職業 メイン 「魔統鬼仙士見習い」


 サブ 「 」


 サブ 「 」


 サブ 「 」



 ステータス



 HP 200


 MP 600


 STR 175


 VIT 150


 DEX 175


 AGI 160


 INT 300


 Luck 210



 職業スキル 魔鬼混合


 魔スキル 魔術 魔法[火魔法レベル9 水魔法レベル9 風魔法レベル10 土魔法レベル10 光魔法レベル9 闇魔法レベル9 大地魔法レベル2] 魔力活用 魔力視 魔法言語



 鬼スキル 鬼化 鬼技レベル1 鬼術 鬼気活用 鬼気視 鬼言語 夜叉 鬼門 清浄 自我理性 仙技レベル1 仙術 仙気活用 仙気視



 汎用スキル 身体能力上昇 五感上昇 軽足 夜視 隠れ身 音感知 熱感知 自円領 声拡散 剣技 剣術 鑑定眼 アイテムボックス





 そういえば、MP600ってのは、仙気や鬼気も入っているのかな?




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時空渡航 やつさき @yatsusakiAMC

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