第7話
「なるほど。空を飛べば期間を短縮できると?」
「はい。天使によると公爵領まで三時間かなとのことです」
「三時間だと! 本当かね?」
「はい。間違いなく三時間だと」
「なるほど」
伯爵は考え込んでしまった。三時間と言う短時間での移動手段は確かに魅力的ではあるが、安全性は? 本当に娘を乗せても大丈夫なのだろうか?とそしてパイロットはどうすればいいのかと
「安全性はどうなっている? 操縦者は?」
「頼むときに武装付きの物を頼みますし、スキルの使い方がわかった時に安全性は天使が保証してくれるとの情報がありました。操縦は自動で行なってくれるそうです」
「よし。わかった。飛行艇で頼む」
伯爵の中では創造神の眷属である天使が保障してくれるのならばと踏ん切りがついた。
「わかりました。では、白金貨70枚で買える最高級魔石をご用意願います。取引は魔石で行うので」
「わかった。家の者に用意させよう」
伯爵がベルを鳴らすと執事さんが入ってきて、魔石を買いに行ってくれた。今回の依頼の報酬などを話していると執事さんが戻ってきた。
「旦那様こちらがご依頼の品です」
「わかった。下がっていいぞ」
「失礼します」
「では、この魔石で購入してもらえるかな?」
「確かにお預かりしました。商品はでかいのでどこか広い場所に移動したいのですが?」
「なら、練兵場がいいだろう。こっちだ」
伯爵の案内で練兵場につくとすぐにスキルを発動した
「で、決まったの?」
「ああ、飛行艇を武装付きでくれ」
「なら戦闘艦型がおすすめね」
「なら、それで」
「了解。ほい」
天使が袋から手を出すと、目の前に戦闘艦が鎮座していた。見た目は某宇宙戦艦みたいだ
「それじゃ使い方だけどこのキーを艦長席に差し込んで回せば自動AIが起動して全部やってくれるからただ指示出せばいいよ。後これが見取り図ね。それじゃあ魔石頂戴」
「ほい」
「毎度あり。じゃね」
「飛行艇というのはかなり大きいのだな。これは馬車は積めるのか?」
「はい。伯爵様後部ハッチから積むことができます」
「よし。なら今から公爵に縁談の申込に行くぞ」
「え? 連絡などはよろしいのですか?」
「ああ、現地についてから人を派遣して調整するさ。娘と使用人に準備させるから少しここで待っててくれ」
伯爵はそういうと家の中に入ってしまった。そうなると今までとうまきに見ていた者たちが近寄っきてあれやこれやと質問され伯爵が来るまでこの質問地獄は続くのであった。
「待たせたな。娘は後少しで来る。それでどこから乗るんだ?」
「少しお待ちください」
図に記載された場所にあったスイッチを押すとタラップが自動で現れた。
「少しお待ちください。艦橋へ行って後部ハッチを開けてきますので」
「わかった」
図を頼りに艦橋へ着くと艦長席に座りキーを差し込んだ
「キーを確認。自立型AI起動します。艦長指示を願います」
「後部ハッチを解放してくれ」
「了解しました。艦長」
「所でなんで俺が艦長なんだ?」
「艦長席でキーを差し込みシステムを起動させたからです」
「なら、他の人が起動すればその人が艦長?」
「いいえ。システム上の手続きを得る必要があります」
「了解。ハッチは開放済みかな?」
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