第4話
今僕はベットの下に隠していた道具とシスターに作ってもらったお昼を持って、開拓者の集合場所である、城門に来ていた。まわりはガタイのいい人達ばかりで子供での参加はごく少数みたいだ。
「それでは時間になりましたので移動します」
移動を開始し目的地につくと詳しい説明が始まった。
「給料は銀貨一枚。働きが特によかたったものは追加報酬もあるので、頑張るように。それでは始め」
お役人様の号令で開拓者が始まった。さぁて頑張るかな。斧で木を切ろうとすると、面白いほど簡単に木が切れた。調子に乗ってどんどん切って行くと話かけられた。
「君なんでそんな簡単に木が切れるんだい?」
「この道具は魔導具で切れ味が上がっており、重さも感じないため簡単に木が切れるのです。お役人様」
「な、魔導具だって! よかったら僕に試させて貰えないかい?」
「いいですよ」
お役人様は受け取ると観察していた。
「なるほど。たしかに軽い。どれ」
そう言うと木めがけて斧を振り下ろしきをきりたをした。
「すごいぞ! この魔導具。非力な私でもいとも簡単に木を切り倒せてしまった」
「おい。次は俺にやらせてくれよ!」
「俺も俺も」
お役人様達の様子はまるで新しい玩具をもらった子どものようだった。
「あ、そうだ。もしかして他の道具も魔導具なんじゃないか?」
「「「なんだって!」」」
「君、桑とシャベルを使わせて貰えないかい?」
「いいですよ」
「ありがとう」
その後は手の開いている役人達が使うことを希望したため、僕のやることはなくなってしまった。
まぁ、でもお給金は保証してもらったしいいか。
「君、そういえば名前は?」
「ラルクです」
「その服装だと、孤児院の子かな?」
孤児院の服はお下がりで着まわしていくためかなり縫い合わせた跡があるためすぐにわかる
「はい。そうです」
「なぜ、こんな魔導具を手に入れられたんだい? 普通魔導具はかなり高価な物だけど?」
出処を疑うような目で聞いてきたためスキルのことを話すことにした。まぁここの領主様はまともだて話だから悪いようにはならないだろう。しかもうまくいけば保護してもらえるかも。このスキルは権力者にとって莫大な利益を生むからな。安全のためにも保護してもらえることを祈ろう
「僕のスキルで欲しい物を買えるスキルがあるんです。条件付きで」
「条件とは?」
「一部商品はこの世界に存在しないことが条件になります」
「あれはいくらで手に入れた?」
「F級魔石二個とお肉です」
「な、あれ程のものがそんな安く、簡単な条件で手に入るのか!」
「頼む。金貨三枚渡すから、あれと同じものを用意して貰えないかい?」
「いいですよ。では人が居ないところに移動しましょう」
「ああ」
「天界貿易発動」
人がお役人様しかいないのを確認の上でスキルを発動した。
「呼んだ?」
あの時と同じ天使が現れた
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