第3話

その後ツノウサギを追加で仕留め帰路についた。


布告掲示板の近くを通ると、声がき答えてきた


「布告です。近くの森林を開拓するので、開拓者を募集します。報酬は金貨一枚です。スキルの儀式が終わって、有用なスキルを持っている子どもも参加できます。集合場所は城門です。時間は九の鐘で集合し、十の鐘で出発します。繰り返します」


役人が字を読め無いものもいるため大声で布告を読み上げていた。


「へぇ〜金貨一枚ですって、この報酬ならかなりの人が参加するんじゃないかしら」


「だね。普通高くても銀貨五枚ぐらいだからね」


「ラルクも参加する?」


「どうしようかな?」


う〜ん。悩むけど天界貿易でいいものが手に入れば、参加も有りかな。


「そう」


この世界は鉄貨 小銅貨 銅貨 銀貨 白金貨とあり日本円に換算すると、一円 十円 百円 千円 一万円 十万円である。


孤児院につくと取り分をもらい自分の部屋へと戻った。


「早速試すかな。天界貿易」


スキルを唱えると、目の前に穴が空き、天使が出てきた。


「まいど。商売担当天使のモニカです。よろしく」


「ラルクです。よろしく」


「それでなにが欲しいのかしら?魔導具はこの世界にないものならなんでも売るわよ」


「扱ってるのは魔導具だけなの?」


「いや、それだけではないわよ。この世界のありとあらゆる情報や本、動画教材、人材なんかも扱ってるわ」


「じゃあ。開拓に役に立つものを売って欲しい」


「いいわよ。対価はどうする?」


「魔石と肉で」


「了解。じゃあこのテーブルにおいて」


どこからともなく目の前に現れたテーブルに品物をおいた


「う〜ん。この量と質なら開拓セットをおすすめするわ」


「それはどんなもの?」


「軽くてスパスパ切れる斧に、根っこを掘り出す楽シャベル、耕すための楽クワね。全て魔導具で無駄な労力なく楽に開拓できるわ」


「じゃあ、それで」


「わかったわ」


天使がそう言うと目の前に先程言われた品物が現れた


「じゃあ、また用があれば呼んでね」


そう言うと天使は帰っていった。



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