0-03:S/ナデシコ邸への配属を望む



だけれども必要だからこそこの仕事が今も存在している。

そして私ならできるんじゃないかと期待されてナデシコ邸配属の話が来ている。

だから、決めた。


「悟さん、私ナデシコ邸のコンシェルジュになってみせます。もう覚悟は決めました」


はっきりと断言すれば、悟さんは困ったような笑顔のまま心配そうに目を伏せた。

そこからナデシコ邸の管理や仕事などに関する話し合いを進め悟さんは心配しつつも最終的に折れてくれたのだった。


ナデシコ邸、私に任された大きな仕事。

新しい仕事と期待の大きさに少し身が竦むけれどもきっとやり遂げてみせる。

心の中で気合を入れながら、きゅっと唇を結んだ。





【Ⅰ章:芽ノ章-sprout―】へ続く

→『Ⅰ-01:ナデシコ邸へようこそ』へ 

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