不治の病

まるで金木犀みたいな貴方が

その眩い香りを

誰彼構わず振りまくことがこんなにも悔しい。

まるで百合みたいな貴方が

その可憐な香りを

私に魅せてしまったことがこんなにも辛い。

語集力という名の私の剣が

ぼろぼろと崩れていくほどに。

我が偉大なる美しい貴方。

我が最愛なる美しい貴方。

理解という名の不治の病にかかってしまったのですね。

お大事に。

ご愁傷さま。

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死んだカオスに贈る花束 律 (山村 牡丹) @botan_yamamura

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