第3回「太字」

 線の太い文字。⇔細字。

(小学館『デジタル大辞泉』)


 記事を書くとき、太字にする部分と量を選ぶのに悩む。目を引く以上、どうしても伝えたいこと・強調したい文を選ぶべきなのだろうが、多すぎてはその効果が薄れる。結果、太字を全く使わないことも多い。そういえば、カクヨムには太字機能がない。

 現代の小説ではどうなっているのだろうか。最近読んだSF小説である劉慈欣『三体』では、アイコンタクトのみで行われる会話(こう書くと意味不明だ)や、地球と異星間で交わされるメッセージなど、「普通のコミュニケーションとは違い、かつ重要な内容」に限って太字が使われており、効果的な使い方だと感じた。

 太字は、「本当に伝えたいことを強調することに効果的だが、使いすぎると逆効果」なものだと思う。字体の変化なしで書かれている本の方がよっぽど多いのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る