第150話 効率のいい殲滅=お優雅


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 荒川ダンジョン深淵第3階層に現れた大猿のモンスター、銀獅子。


 相手によっては深淵ボス級モンスターすら一方的に倒せるカゼナリ装備のカリンと互角に殴り合うそのフィジカルモンスターにコメント欄は大騒ぎになっていた。


 カリンと拳をぶつけ合う力と速度、カリンに殴られて耐え抜く防御に深淵の強化種かなにかではないかと憶測が飛び交うほどだ。


 だが――3層に現れたその脅威は、それ1体を倒せば終わりの特別個体イレギュラーなどではなかった。


「「「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!!!」」」」


「なるほど、やはりそうですの」


 カリンが銀獅子との殴り合いを演じる最中、吹き飛んだダンジョン壁の向こうから姿を見せた無数のピエロ型モンスター。


 こちらを指さして笑うその集団に視線を向けて、カリンが確信を持って呟く。


「あのピエロのようなモンスター様たちがゴリラ様に強化魔法? 的なものをかけてるようですわね。力、速度、防御――様々な部分に集団で強化を重ねがけして深淵ボス級まで引き上げてますわ。いわゆるバフモンスター様ですわ」



〝はあ!?〟

〝バフ掛け!?〟

〝なにそれそんなヤツいるんですの!?〟


 ¥10000

 俺のサイドエフェクトがまた囁いてるんだが……マジであのピエロたちから変な魔力が大猿に流れ込んでる……!?


〝おいサイエフェ兄貴までお墨付き出しやがったぞ!?〟

〝うわバフモンスってそういうことかよ!?〟

〝え……じゃああのフィストファ〇クゴリラってイレギュラーとかじゃねえの!?〟

〝はあ!? バフってことはあのふざけたゴリラがゴリゴリ出てくるのがデフォなのか!?〟

〝え、え〟

〝は? いくらなんでもヤバすぎでは?〟

〝おいおいバフ掛けモンスって催眠モンスと同じかそれ以上にレアじゃなかったっけ!?〟

〝バフモンスってめっちゃ希少じゃん!?〟

〝なんであんなに大量にいんだよおかしいだろ!?〟

〝希少バフモンスがあの数って奥多摩の大量ヒュプノシスバットと同じかそれ以上にヤベェ領域だろこれ!〟



 カリンの推察とサイドエフェクト兄貴の書き込みに驚愕と動揺がさらに広がっていく。


 なにせカリンと殴り合いできる怪物がイレギュラーなどではなく、この階層の標準だと判明したからだ。


 つまるところ、いま対峙している大猿を倒しても、ほかのモンスターを強化してくるあのピエロたちがいれば同等の相手が次から次に湧いてくるのである。カゼナリ状態のカリンと渡り合える怪物が通常モンスターのような顔をして。



〝ヤバすぎんだろこの階層!?〟

〝いくら深淵がわたくしたちの常識から外れてるとはいえ限度がありましてよ!?〟

〝お嬢様とタメ張るレベルの非常識では!?〟

〝い、いやでもカラクリがわかったなら御の字ですわ! つまりあの腹立つピエロたちから潰せばいいんですの!〟

〝深淵モンスとはいえバフ特化なら1体1体はそこまで強くないはずですわ!〟

〝バフのかけられる範囲に限りがある以上は遠くまで逃げられないでしょうし!〟



「ですわね!」


 とカリンはサポート型モンスターが現れた際の定石として、コメントに返事をしながら攻撃の矛先を変えた。


 カゼナリの機動力をフル活用し、ピエロたちをぶっ飛ばすべく拳を振るう。


 だがここは深淵第3層。

 そこまで簡単にことが進むほど甘くはなかった。


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」


「!」


 ピエロを狙うカリンに、銀の大猿が当然のように追いついて殴りかかる。


 速度だけでなく反射速度まで向上したカゼナリ状態のカリンと殴り合えるフィジカルは尋常ではなく、ピエロを庇うように暴れ回るその怪物にカリンも対応せざるを得なかった。


 その守りを突破すべく先ほどのようにフェイントなどを駆使するも、


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 通じない。


 いや正確には大猿を突破することはできるのだが、拳を当てるのとは違いピエロのもとまで到達するまで一瞬ラグがあり、その間に規格外の身体能力で追撃を仕掛けてくるのだ。ピエロを優先すれば一撃もらってしまいそうな速度で。


「「「「ゲラゲラゲラゲラ!」」」」


 加えてピエロもバカではない。


 カリンを挑発するように嘲笑しつつ、全員でカリンから逃げるようにバフが届く範囲内で距離をとってくる。深淵モンスターとしてはかなり貧弱だが、それでも最弱級深層モンスターほどの速度はあるだろう。


 そうやって距離をとるバフモンスターたちを大猿の相手をしながら潰すのは非情にやりづらいものがあった。この具合では恐らく、まだ修行途中である「受け流し」も厳しいものがあるだろう。


「でしたら――」


 そこでカリンはすぐに次の手を打つ。


 風の操作能力も持つカゼナリによって目指すは上空。

 大猿のフィジカルなら簡単に追いつかれるだろうが、こちらに細かい空中制動能力がある以上はある相応のアドバンテージが見込める領域だ。


「ファイヤーですわああああああああああああああ!」


 そして取り出した遠距離武器――お優雅トリングでピエロたちをロックオン。飽和砲撃を仕掛ける。


 だがそれもまた深淵の脅威には通用しなかった。


「オオオオオオオオオオオオオオオ!」


「まあそうきますわよね」

 

 放たれた魔弾のすべてを、ピエロたちの近くに移動した大猿が正確に撃ち落とす。

 さらには――ボボボボボボボボボ!!

 

 仕返しとばかりに放たれるのは砕け散ったダンジョン壁の破片を利用した投石。

 極めて原始的な攻撃だがいまの大猿から放たれるそれは極めて危険。ライフルのような射程を持つ散弾銃が衝撃波とともにまき散らされるようなもので、空中を飛び回るカリンも回避ギリギリである。


「こうなると一瞬の溜めが必要なデスワームちゃんの遠距離斬撃も放ちづらいですわね」


 仮に放てたとして、上空からでは角度的にピエロたちを横凪ぎ一閃というわけにもいかず、かなりちまちま切り裂いていくことになるだろう。


 どう考えても効率が悪いし、この状況において対処にもたつくというのはそれ自体が悪手だった。



〝うわなんかめっちゃ対応してくる!?〟

〝なんだこいつ鉄壁かよ!?〟

〝おいどうすんだこれ!?〟

〝拳は通ってたし最悪ピエロ無視してあのゴリラを倒すのはいけるだろうけど……〟

〝イレギュラーならそれでいいけどカゼナリお嬢様と殴り合えるヤツがこの先いくらでも湧いてくるとなると仮に倒せても全然安心できんぞ!?〟

〝あのゴリラを倒せたとして秒殺は無理っぽいしな……〟

〝さすがにこれが通常モンスとして湧いてくるのは消耗ヤバそう……〟

〝もたついてる間にバフゴリラチームがもう1セットとかきたらそれだけで大ピンチになりましてよ!?

〝そうじゃなくともあのゴリラ倒せそうになったらまた別の追加ゴリラにバフをかけ直して……とかされたらキリないしあのクソピエロをまとめて潰せないのは普通にヤベーですわ!?〟

〝また階層を水没させて――はさすがにもう水の量足りませんわ!?〟

〝水流操作を併用すれば少量の水でもいけませんこと!?〟

〝いやでも相手はカゼナリお嬢様と同等に殴り合えるフィジカルゴリラやぞ!?〟

〝そう言われると無理ゲー感が凄い……〟

〝全部お優雅に対処してきそう〟

〝複数人で挑まんとバフモンス潰すの無理なヤツじゃねえかこれ!?〟

〝ソロ攻略無理やろ!?〟

〝あれこれほかのコメント見るにバフモンスをまとめて効率よく潰す方法ないとキツくない!?〟



「そうなんですわよねぇ」


 配信画面に流れる多くの懸念にカリンが同意する。

 恐らくピエロを無視すれば大猿への対処自体は可能だ。

 だがそうしてもたついていれば追加で2匹目の強化大猿が来る可能性が高いし、そうでなくともピエロを無視しての戦闘は得策とは言えなかった。


 なぜかといえば――配信がダレる。 


 一度大猿を殴り殺すくらいならいいが、その先もずっと同じ戦闘を、しかも時間をかけて行うのは避けたかった。なぜなら攻略のもたつきはあまりお優雅ではないから。


 それに真冬からも可能な限り無駄な消耗は避けるよう言われているし、様々な観点からピエロの効率的な殲滅方法確立は必須だったのである。


「かといって水で一気に押し流すのもこの先何回も同じような敵が現れるとなると水量が足りなくなりそうですし、水流操作はまだ練度不足。ほか装備での攻撃もなんやかんやで防がれそうなんですのよねぇ……」


 激しい戦闘の最中カリンは少々策を練るも、どうにもいい手が浮かばない。

 

(うーむ。こうなるとお優雅な攻略もそろそろ難しいでしょうか)


 今日の最優先事項はダンジョン崩壊の阻止。

 どうせこのままいけば大猿とのダラついた戦闘が続いてお優雅でなくなるというなら、少々お優雅でない戦闘で敵を一掃するか出し惜しみなく新装備を出すか――とカリンが戦闘方針を切り替えようとしたそのとき。


「――あ、いや、そうですわ!」


 こちらを嘲笑してくるピエロたちをじっと冷めた瞳で観察し続けていたカリンにある閃きが振ってきた。


「大猿様単体ならちょっと難しいですが――あの方たちを守りながらならというなら〝これ〟でお優雅にまとめてぶっ潰せるはずですの!」


 言ってカリンが懐に浮遊カメラを引き寄せると同時に取り出したのは――以前の攻略で深層の1フロアを地獄に変えた魔法装備。火炎放射器だった。


「それでは――ファイヤーですわあああああああああああああああああああ!」


 高速戦闘の最中、躊躇いもなにもなくその超火力兵器をピエロたち目がけてぶっ放す。


「ぐおおおおおっ!?」

「「「「ぎゅぴえええええええ!?」」」」

 

 その地獄の業火にピエロや大猿たちが一気に飲み込まれた。



〝おお!?〟

〝お嬢様の虐殺火炎放射器ですわ!?〟

〝やったか!?〟


 

 カリンが物騒な宣言とともにぶっ放した範囲攻撃にコメント欄が一瞬沸き立つ。

 だが、


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」

「「「「く、けけけけけ!」」」」


 ピエロたちは大猿とともに健在だった。


 カゼナリ装備カリンとも渡り合う身体能力でもって大猿が両腕を振り回し、発生した暴風で火炎を吹き飛ばしながらピエロたちを守っているのだ。そのうえ腕を振り回すついでにカリンへ投石を仕掛けてくる余裕まであり、ピエロたちに張り付きながらその範囲攻撃に完全対処。余裕を取り戻したピエロたちが「無駄打ちご苦労様~」とばかりに嘲笑を繰り返していたのである。



〝はあ!?〟

〝うわマジかあいつ!?〟

〝ガチでお嬢様と似たような無茶苦茶やってんじゃん!?〟

〝予想はしてたけどマジで火炎放射まで防いでやがりますわよあのゴリラ!?〟

〝筋肉がすべてを解決しすぎだろ!?〟

〝うっそだろ!?〟

〝あそこにカゼナリお嬢様がもう1体いると思えばそりゃあ……〟

〝にしたって限度があんだろ!?〟

〝これで倒せないとかマジでどうしようもなくね!?〟

〝さすがにこの火炎放射器とゴリラのフィジカルならお嬢様の魔力が先に尽きるのでは!?〟



 炎の隙間からギリギリ視認できる大猿たちの健在に、悲鳴じみたコメントが無数に流れる。 

 が、


「あら、やはり器用なお猿様ですわね?」


 一人、カリンだけは慌てることなく火炎を放出し続けていた。

 そしてその高い感知能力を秘めた瞳で、嘲笑を再開したピエロたちを見下ろし、


「ですが無駄ですわ。ほら、早速効果が出始めましたの」



〝え〟

〝え〟

〝え〟



「「「「……っ!?」」」」

「っ!? グガッ!?」


 そしてその言葉通り――配信に異変が映り込んだ。


 大猿に守られることで余裕を取り戻していたピエロたちの口から嘲笑が消えたのだ。

 それだけではない。


「「「「っ!? ギュピイイイイイイイイイイ!?」」」」

「オ、オオオオオオオオオオオオオオ!?」


 先ほどまでカリンを嘲笑していたピエロたちが悲鳴をあげて苦しみはじめ、銀獅子も必死に腕を振るう。


 一体なにが起きているのかといえば、答えは極めてシンプルだった。


「やっぱり。炎は防げても、熱そのものは完全には防げませんわよね?」



〝え〟

〝熱!?〟

〝うわそういうことかよ!?〟



 そう。

 モンスターたちに襲いかかっていたのは熱。

 カリンの火炎放射器が生み出す炎が通路そのものと空間を炙り、ピエロたちを蝕んでいたのだ。


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


 引き続き大猿が炎を吹き飛ばすも無駄。

 炎そのものは防げても、通路全体を埋め尽くすような大炎から発される熱はどうしようもない。


 加えてカリンはカゼナリの空気操作によって炎が可能な限り大猿たちの周囲に留まるよう手を加えており、熱は無駄なくどんどん上昇していくのである。

 

 ピエロたちが逃げ惑うもそこは既に炎の檻のなか。逃げ場所などどこにもない。



〝おいおいおいおいおいおい!?〟

〝ちょっ、つまりこれ蒸し焼きってことですの!?〟

〝えっっっっっっっっぐ!?〟

〝おいこれ地上波でも放送されてんねんで!?〟

〝いまさらすぎる……〟

〝てか深層で使ったときより明らかに通路に立ちこめる熱量が違うっぽいんだがなんでお嬢様(のドレス)は平気なんだ!?〟

〝あ……これももしかしてカゼナリでお嬢様の周囲だけ空気の層作りまくって熱を防いで……〟

〝ピエロ&ゴリラ「ズルですわあああああああああああ!?」〟



「ではあまり時間をかけてもアレですし……一気に勝負を決めますわ!」


 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」


 視聴者たちがカリンの意図に気づいてびびり散らすなか、カリンは自分の周囲にだけ何重もの空気の層を作って熱を防ぎつつ、火炎放射器へさらに魔力を込める。


 一気に上昇するその熱も、数多のバフで強化された大猿単体ならある程度は耐えられただろう。火炎放射を放つカリンのもとへ炎を突き破って突撃できただろう。


 だが強力なバフ魔法と引き換えに大したフィジカルも耐性も持たないピエロたちはそうもいかない。大猿もまた業火のなかピエロたちの側を離れるわけにはいかず――。


「ぎ、ぴぃいいいいいいいいい!?」


 あとはもうカリンが感知能力でしっかりと見定めた耐久力のとおり1匹また1匹とピエロたちは蒸し焼き状態で倒れていくのみ。そしてそうなれば当然、


「――ッ!?」


 ピエロたちが倒れるごとに大猿のフィジカルが低下。炎を遠ざける腕力暴風の威力が減じればさらに周囲の熱が上昇し、そのたびにまたピエロが倒れ――あとはもう負の連鎖。


「グ――オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」


 加速度的に下がったフィジカルで炎を防げなくなった大猿は周囲のピエロごと炎にまかれ、断末魔の悲鳴とともに焼き尽くされた。


「ふぅ!」


 と感知によって敵の消失を確認したカリンは火炎放射をやめるとカメラに向かっていい笑顔を浮かべ、


「やりましたわー! 最初はちょっとどうなることかと思いましたが、無事お優雅に討伐完了ですの! というわけでこのピエロ様たちを相手どるときはバフ役を真っ先に効率よく潰せるよう複数で挑むか、このように防ぎようのない熱で蒸し焼きにすればいいみたいですわね!」



〝お、おう……〟

〝わ、わぁ……万が一に備えてこんな状況でもちゃんと攻略法を地上に届けるカリンお嬢様はさすがですわぁ〟

〝あ、相変わらずお嬢様は戦闘IQが高いですわねぇ〟

〝マジでこのお嬢様が人類の味方でよかったですわ……〟

〝わたくしいまこの瞬間は完全にテロの恐怖と不安を忘れられましたわ……〟

〝それは別のもっとヤバい存在への恐怖に塗りつぶされているだけでは? ボブは

 訝しんだ〟

〝う、うわぁ……〟

〝一切の曇りない無邪気な笑顔と蒸し焼きの温度差で風邪引きそう〟

〝わたくしがガラスだったら温度差で砕けてますわ〟

〝心優しき怪物〟

〝キングコングかな?〟

〝このヤベーお嬢様にダンジョン内で追いかけ回された国内最強クランがいるらしいな?〟

〝悪夢を超えた悪夢〟

〝視聴者ドン引きで草燃える〟

〝ま、まあカリンお嬢様が無事にこの第3層も攻略できそうでなによりですわ!〟

〝※カリンお嬢様の言う「お優雅」は拳&全回避攻略以外に、いかに効率よく敵を殲滅できるかみたいな意味が含まれてると思われるため、モンスターをまとめて潰せれば蒸し焼きという蛮族行為もそれはお優雅なのですわ〟

〝う、うんうん、それもまたお優雅だね(白目)〟

〝このダンジョン攻略が地上波で生放送されているという事実〟

〝子供も見てんねんで!?〟

〝カリンお嬢様の常識破壊RTA攻略を子供に見せるな定期〟

〝そんな……ドレス&肉弾戦メインなんて実質プリキュアなのに……〟

〝プリティでキュアキュアな要素isどこ〟

〝火炎放射で敵を蒸し焼きにするプリキュアなんていねぇ!〟

〝でも実際お嬢様の女児人気地味に凄いらしいから……プリキュアみたいなもんだよ〟

〝マジンガー!?〟

〝日本の未来はどうなるんやろなぁ〟

〝もはや深淵崩壊テロよりそっちのほうが心配されてて草〟

〝ダンジョンアライブが少年漫画らしくバトル描写が結構過激だったばかりにお嬢様の戦闘もこんな有様に……〟

〝ま、まあほら手段なんて選んでられる状況じゃないから……〟

〝(このお嬢様この状況で可能な限りお優雅にやろうと手段を選んでるっぽいんですがそれは)〟



 と視聴者たちがドン引きするなか――。


 結局既存の武装だけで深淵第3層の脅威をお優雅にぶち破ったカリンは「なんだかコメントのノリが妙な気が……?」とは思いつつも「きっと皆様テロの不安を払拭できるようネット特有の大げさなノリで盛り上げてくださってるんですのね!」といつものように納得。


 そんな人々の気持ちに応えるべく、「それでは先を急ぎませんと!」と火炎放射器殺戮兵器を装備したままさらに先へと進んでいくのだった。


――――――――――――――――――――

白状すると水神龍ポセイドンに続いて大猿のモチーフはラー〇ャンだったので「銀獅子」呼びしてたのですがややこしいので大猿に統一ですわ!


※それとすみません、次回の更新はまた水曜を飛ばして日曜になりますわ

夏は花火の煙とか殺虫剤とか体調を崩すものが多くていけませんわね……深淵編クライマックスは週2更新いけるよう頑張りますので、しばしゆったり更新ご了承くださいですわ…!

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