第118話 悪意の発露
研鑽を重ねたカリンの高難度深層お優雅攻略リベンジ配信。
〈神匠〉装備をふんだんに使った前回の高難度深層配信とは異なり、本来のチャンネルコンセプトである素手のみ&攻撃全回避のお優雅スタイルでいけるとこまでいくという趣旨の配信を行うカリンの前に、最初の関門が現れていた。
「グオオオオオオオオオオオッ!」
奥多摩ダンジョンと同様に出現した深層第1層ボス、暴風龍ストームドラゴン。
龍種特有の堅牢な鱗に見上げるような巨体、そしてなにもかもを弾き飛ばす暴風の鎧を全身に纏う強力なモンスターだ。
これまでカリンが配信中に幾度か討伐した実績を持つモンスターであり、通常であればなんの心配もいらない手合い。
だが今回は〈神匠〉装備なしでお優雅に討伐するということで、コメント欄には様々な声が溢れていた。
〝本当に素手でいくんですの!?〟
〝虫さん一撃粉砕と火山弾受け流しがいけるならもうなんでもいけそうですけど……〟
〝ま、まああの空間魔法ボス倒したならいけるやろ!〟
〝でもお嬢様あのとき暴風龍のほうが殴りづらいって言ってましたわよ!?〟
〝素手で殴りづらい(殴れないとは言ってない?)〟
〝パイルバンカーは分厚い風の鎧も重さで貫通できましたけど素手だと普通に吹っ飛ばされてお優雅じゃなくなりませんこと!?〟
〝どうやって完全回避維持しつつ突破すんだこの風の鎧……〟
過去の戦いにおいて、カリンは巨大なパイルバンカーを用いて暴風龍を討ち取った。
頭抜けた威力の打撃を放てる超重量魔法装備を装備し、龍が纏う風の鎧を強引に突破して殴り倒したのだ。だが深層ボスを務めるだけあり、その風の鎧は本来非常に強力。
お優雅トリングから放たれる魔弾をはじめ様々な攻撃を逸らし弾き飛ばす暴風の威力は凄まじく、生身で殴りかかればドレスが引きちぎられたり本人が吹っ飛ばされたりとお優雅ではない結果が予想された。そもそも風の鎧はそこそこ厚さがあり、素手で殴ろうとすればカリンの身体全体が暴風圏内にすっぽりおさまってしまうのだ。
だが、
「それでは、いきますわよ!」
「グオオオオオオオオオオオッ!」
そんな視聴者たちの懸念をよそに戦闘がはじまった。
先手は暴風龍。
ドゴオオオオオオオオオオオオオン!
その巨体に見合わない機敏な動きと動体視力でカリンの動きを捉え、凝縮された台風のようなブレスを放つ。さらに暴風を纏う巨体で暴れ回れば、それはもはや意思をもった竜巻そのものだ。
ズババババババババ!
カリンは当然のようにその猛攻を全回避。
逆巻く風を前にドレスを翻し、まるで踊るようにボス部屋を縦横無尽に駆け回る。
〝お嬢様相変わらず回避ヤベエエエエエエエ!?〟
〝てかこれ暴風龍さんもヤバくない!?〟
〝いままで速攻で勝負ついてたからわかんなかったけど龍さんめっちゃ強いな?〟
〝その暴風纏いながら普通に暴れ回ってんの反則なんよ〟
〝これ暴風に龍の膂力を足して殴られたらエグい速度で吹っ飛ばされるやつ〟
〝わたくし一回吹っ飛ばされて全身の骨が砕けましたわ〟
〝トップ探索者おっておハーブ〟
〝成仏してクレメンス〟
〝これで遠距離攻撃はもちろん生半可な近接攻撃も暴風ではじき返してくんの無法すぎる〟
〝これ戦う相手(お嬢様)が悪すぎて過小評価されてたヤツやろ〟
〝五条VS頭火山じゃん〟
〝つーかお嬢様さっきから防戦一方か?〟
〝ほ、ほんとにこっから素手オンリーでお優雅討伐できるんですのこれ……〟
〝お嬢様がこんだけ自信満々ならまあ〟
〝とはいえどうすんだ!?〟
その戦闘はこれまでの瞬殺に比べればどうしても攻めあぐねているようにも見えて、視聴者たちからはまだちらほらと懐疑的な声があがる。
だが、
「――」
回避に専念するカリンの瞳は一切ブレることなく暴風龍を――その巨体が纏う風の鎧を凝視し続けていた。
そして、
「――そこですわ!!」
魔力や力の流れを読み運用する最近のお稽古でさらに研ぎ澄まされた感知スキルを極限まで集中させ――ドンッ!
暴れ回る暴風龍目がけて地を蹴り肉薄。
その右手が掻き消えたかのようにブレた次の瞬間――ドッッゴン!
「ッ!? グルオオオオオオオオオオオオオッ!?」
まるでそよ風のなかをいくかのように暴風の鎧をすり抜け跳躍したカリンの左拳が、暴風龍の腹にめり込んでいた。
〝は!?〟
〝なんだ!?〟
〝え!?〟
巨体をくの字に折る暴風龍の悲鳴。
そして何事もなかったかのように着地したカリンに視聴者たちが目を疑う。
だが、
「うおりゃああああああ! ですわあああああああああ!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴン!
「グルアアアアアアアアアアアア!?」
それは決して見間違いなどではなく。
カリンは引き続き暴風龍が身に纏う風の鎧など存在しないかのように打撃を重ねまくっていた。暴風で吹き飛ぶどころか、その髪の毛やドレスを乱すことすらなく!
〝ええええええええええええええ!?〟
〝どうなってんですのこれ!?〟
〝お嬢様のことだからいけるやろと思ってたけど実際に見るとわけわかんねえですわよ!?〟
〝暴風龍さん普通に風纏ってるのになんでお嬢様の周りだけ急に無風になるんですの!?〟
〝なんかバグったゲームみたいになってませんこと!?〟
〝これやっぱお嬢様現実改変ツール使ってるでしょ!?〟
〝現実改変ツール(神匠)〟
〝これ風がお嬢様のこと避けてない!?〟
〝わたくしたたちがカリンお嬢様に遭遇したら一瞬飛び退いてしまうだろうみたいに……?〟
〝殴れたことも不思議だけどあの巨体が空中の手打ちパンチで折れ曲がってんの物理の法則が乱れましてよ!?〟
〝物理の法則が乱世乱世!〟
〝マジでこれなにしてんですのお嬢様!?〟
「シャリー様に倣って、風の鎧の弱所を拳圧で吹っ飛ばしたんですの!」
暴風龍を殴り飛ばしながらちらちらとコメントまでチェックしていたカリンが、自らの行った〝攻略方法〟の概要を語る。
「空間魔法を操るあの深淵ボス様と違って、暴風龍様の纏う風には隙間がありませんわ。けどぎゅーっと集中すると複雑な風の流れが読めまして。身に纏う暴風のなかにも魔力の弱いほつれ部分があるとわかりますの。なのでそこになんかこういい感じの角度で拳圧から生じる風を叩き込むと、一発殴るに十分な時間、安全地帯ができますのよ!」
言いつつ、ドゴン!
カリンは自らの言葉を証明するように拳撃で強制的に作り出した〝台風の目〟に飛び込み、暴風龍を再度殴り飛ばす!
つまるところそれは、「受け流す戦闘」や「ハッケイ」を学ぶ過程でより複雑かつ精密に魔力が読めるようになった感知スキルと、シャリーとの戦闘から学んだ風の鎧相殺技術の合わせ技。
積乱雲の内部よりもなお凶悪な乱気流を完全に読み切り、凄まじい速度で放たれる拳の風圧を利用。相手の風の鎧に触れることなくその守りを一瞬だけ無効化したのだ。
〝えええええええええええ!?〟
〝もうこのお嬢様がなに言ってんのかわかんねぇですわ!〟
〝そんなまるでいままではギリわかってたみたいな……〟
〝あーなるほどそういうことね(←わかってない)〟
〝あ、カゼナリで風の鎧を纏ってたお嬢様にシャリー様の攻撃があたったのってそういうことだったんですの!?〟
〝風の鎧ごと吹っ飛ばしたんじゃなくて風の鎧を中和してたのかよシャリー様!?〟
〝(あれ? なんか思ったより高度な話だな……)
〝(あれ? じゃあカリンお嬢様って鎧剝がされた状態で魔法直撃して無傷だったの……?)〟
〝あとになって戦いの高度さがわかるの、少年漫画序盤の強キャラ対決じゃん!〟
〝やっぱこのお嬢様コミックから飛び出してきた異界存在だって!〟
〝なにが怖いってカリンお嬢様があの一戦でシャリー様からがっつり技術盗んでるとこ〟
〝お嬢様これ〈神匠〉なしでも色々ヤバすぎでは……?(いまさら)〟
「とはいえわたくしの拳圧はただの風で、魔力を纏った風に対しては本来効果が薄いんですわよねぇ。それもあってより精密に暴風の流れを読む必要があったり。拳圧にもうちょっと濃密な魔力が乗せられればシャリー様のようにもっとスマートに風の鎧を剥がせると思うんですけど……まあそれは今後の課題として。なにはともあれ」
視聴者たちとが驚愕する一方、カリンは若干まだ納得がいっていないように呟きつつ、
「1戦目は緊急事態、2、3戦目は既に倒したことのあるモンスター様ということで武器を使って即殺しちゃいましたけど……しっかり集中して風の流れを読めばこのとおり。セツナ様のように拳のみでのお優雅討伐が可能ですわ!」
ドゴゴゴゴゴゴン!
「ガアアアアアアアアアッ!?」
言って、カリンは慣れてきたかのようにラッシュラッシュラッシュ!
龍鱗に覆われたその巨体に生身の拳を連続で叩き込む。
巨体を守る暴風の弱所を狙わなければならない都合上基本空中での手打ちになってしまうため、拳一発一発の威力は(比較的)低い。さらに仮にも龍種である暴風龍の鱗は(パイルバンカーの威力が高すぎてそんな印象はなかったが)打撃にも強く、カリンの拳を何発も受けてまだ生きていた。
だがそのダメージは確実に蓄積されており、
「ゴアアアアアアアアアアア!?」
何度目かの拳を食らった暴風龍が鱗をまき散らしながら吹き飛んだかと思えば……風の鎧がふっと消失。その巨体がダンジョン壁に叩きつけられる。ダメージによって風を精密操作する余裕がなくなったのだ。
そして、
「あまりいたぶるような真似はお優雅ではありませんし――これでおしまいですわ!」
ハッケイ!
ボボボッ!! ドッッッッゴン!!!!
「グガアアアアアアアアアアアアッ!?」
壁際で倒れた暴風龍の身体に、外殻を無視して突き抜ける内部破壊の衝撃が叩き込まれた。
その威力は暴風龍の巨体を突き抜けるどころか背後のダンジョン壁にまで大きなヒビを入れて――どしゃぁ。
暴風龍が沈黙。
その身体が崩れていった。
「ふぅ」
そして視聴者たちが唖然とするなかカリンは一息ついて、
「というわけで……やりましたわ! まずは第1層にて、お優雅リベンジ完了ですの!」
〝うおおおおおおおおおおおおおお!?〟
〝マジでやりやがったぞこのお嬢様!〟
〝うせやろ!?〟
〝どこまでぶっ飛んでいくんだよこのお優雅バーサーカー!?〟
〝わたくし古参お嬢様、さすがにそろそろお嬢様が漫画から飛び出してきた存在ではとガチで疑いはじめる〟
〝なんなら漫画のキャラが飛び出してくるほうがまだ現実味ありますわよもう!〟
〝おいこれ冗談抜きで高難度深層までお優雅攻略するぞこのバケモンお嬢……〟
〝それどころかそのうちお紅茶飲みながら深層踏破しだすだろ……〟
〝本気ですげーですわお嬢様ああああああああああああ!〟
〝政治家の胃痛と引き換えにこのお嬢様が日本にいるのコスパよすぎる……〟
〝なんなら議員先生としても外交有利になって胃のダメージプラマイ0ですわよ!?〟
〝(ちょっと怖いから適度な距離を保ちつつ)一生ついていきますわああああああああああ!〟
とコメント欄でも歓声が爆発。
カリンはその様子に「楽しんでいただけてなによりですわ!」と照れたように笑みを浮かべつつ、「それじゃあ続けて2層も攻略していきますわね!」と先へと進んだ。
そうして足を踏み入れた高難度深層第2層もまた、カリンにとっては問題ではなかった。
奥多摩と似たモンスター出現傾向を持つこともあり2階層ではヒュプノシスバットが出現するのだが、さすがに奥多摩のような大軍ではなく通常レアモンスター程度の出現数。
そのうえカリンは既に催眠耐性スキルをそれなりに伸ばしており、催眠音波など効かないのだ。加えて敵の攻撃方法は既に攻略済みであり、
「耐性があるからといって慢心はしませんわあああああ!!!!! 催眠音波を聞くことすらせず最初からお優雅に突破ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「「「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!?」」」
〝お嬢様それはお優雅ですの!?〟
〝山田ァ! 怪音波放つのはやめろ山田ァ!〟
〝お嬢様浮遊カメラのマイク部分おさえて音量下げてんのにうちの猫がすげぇ顔してておハーブ〟
〝ヒュプノシスバットどころか一緒に出てきたインセクトウォーリーもすげぇビビってて草〟
〝そりゃ鼓膜ぶち破るレベルのジャイアンリサイタルしてるドレス姿のJKが深層におったらビビるわ!〟
〝↑絵面がもう完全に新手の妖怪でしかなくて草〟
〝お嬢様そのうち口からギャオスみたいな高周波カッター放つだろこれwwwwww〟
〝これもうそういう怪獣だろwwwww〟
〝相変わらずの脳きn……お優雅突破でおハーブですわ!〟
カリンは以前のように大声を発して催眠音波を無効化。
ヒュプノシスバットを遠距離から撃ち落とし、ほかのモンスターたちもお優雅に殲滅。
あっという間に第2層ボス部屋へと辿り着いた。
〝爆速でほんま草〟
〝てかお嬢様常に大声発しながらあの身体能力発揮してんの心肺能力どうなってんですの!?〟
〝皮膚呼吸で十分ですわ! とか言われても驚かねぇよもう!〟
〝まあ第2層はいいとして問題はボスですわよ!〟
〝多分あの分裂ケルベロスですけど……〟
〝ケルベロスといい電撃纏う獅子といいどうやって攻略すんだ……?〟
〝暴風龍お優雅に突破したならもうなんでもアリですわよこのお嬢様!〟
〝どんなお優雅を見せてくれるか楽しみですわ!〟
その順調な快進撃にコメントも大いに盛り上がり、次はどうやって深層ボスを撃破するのかと声があがる。
(よしよし、ここまではいい感じですわね! あとの課題は分裂ケロベロス様と電気ライオン様ですけど……。とりあえずケロベロス様は殴り飛ばした頭を砲弾に見立ててほか2体の頭を砕く方針で……電気ライオン様が全身に纏う電撃は現状素手で無効化する術がないので練習どおりお優雅拳圧空気投げで電気の鎧を纏えなくなるまで弱らせて……この深層には深淵級のギガントフォートレス様が出ないですし、今日のところは第3層までで終わりですわね。一度に全部やってしまうと配信的によくないみたいですし)
カリンはコメントの盛り上がりに頬をほころばせつつ、今後のプランを頭のなかで復習。
配信で達成可能かはまだ未知数ですが、どうにか練習どおり成功させて皆様にお優雅な攻略を楽しんでいただきたいですわね! と気合いを入れて第2層ボス部屋へと足を踏み入れた。
――そのときだった。
「ん?」
扉をくぐった瞬間、なんだか妙な感じがしてカリンはぞわぞわと身体を震わせた。
「……? なんでしょういまの?」
〝ん? お嬢様どうなさいましたの?〟
〝なんかいま映像にノイズ走った?〟
〝音もちょっと変?〟
〝浮遊カメラの不調でも起きまして?〟
「いえ、そういうことはないんですけど……」
カリンの様子および配信映像の微細な異変に気づいた視聴者の書き込みに答えつつ、カリンはなにかいままで感じたことのない気配に首を捻る。
もしやまたなにか
「……? なにもいませんわね?」
イレギュラーボスどころか普通のボスすらいない。
以前のワイアームのようになにかが壁のなかに潜んでいたり、ボス部屋に入り込んで通常ボスを食べているいうこともないようだった。
〝ん? ボス部屋空っぽ?〟
〝先に誰かが討伐した?〟
〝いやだったらボスがリポップするまで地上側から扉が開かないはずですわ〟
〝カリンお嬢様の腕力なら普通に開きそう〟
〝ワイアームのときみたくほかのがいる……てわけでもないのか〟
〝どゆことですの?〟
〝あれ? てか先に進む扉がもう開いてる?〟
〝どうなってんだ?〟
その奇妙な事態にカリンはもちろん視聴者たちも首を捻る。
そしてボス部屋の中をきょろきょろすることしばし、
「……あれ?」
カリンはその異常に気づいた。
「あの壁の破壊痕、先ほどわたくしが暴風龍様を倒したときのやつじゃありませんこと?」
〝は?〟
〝んなわけ……え?〟
〝え、ちょい待って、マジで?〟
〝は?〟
〝え〟
〝は? なにこれ?〟
〝第1階層のボス部屋に……戻ってる……?〟
カリンの指さす先。
そこにはカリンの勘違いでもなんでもなく、先ほど視聴者たち全員が視認したものとまったく同じ壁のヒビがあって……。
一体なにが起きているのか誰も理解できないでいるなか――。
――かかった!
たとえ空間系のユニークスキルがあろうと脱出不能なその〝異界〟にカリンが足を踏み入れるのを待ち望んでいた犬飼洋子が、深層から遠く離れた地上でドス黒い歓声をあげた。
―――――――――――――――――――――――――――
日曜日にアクスタ特典付き書籍2巻の受注生産が売り切れてしまったと書きましたが、18日の発売日にあわせて復活したようですわ! メロンブックス様の通販サイトにて24日23:59まで予約可能ですので、買い逃してしまった方は是非にですの!
というわけで書籍2発売中なので、皆様よろしくお願いいたしますわ!
(購入報告&感想多数でめっちゃ嬉しいですの! 書き下ろし過去編も楽しんでいただけてなによりですわ!)
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