第74話 山田カリンの増殖


〝もうほんとうになにがどうなってんだよこのお嬢様はwwwwwww〟

〝3体に別れたクソゲー反則ケルベロス同時撃破とかもう頭が追いつかねえですわwww〟

〝なんなら光姫様含めて4体同時撃破してるぞこのお嬢様wwwww〟

〝光姫様がまーた死んでておハーブ〟

〝てか深層第2層完全踏破の時点で世界記録更新してんじゃねーのこれ!?〟

〝またTV局が一斉にニュース速報流してて草ァ!〟

〝お嬢様の疑惑追及した局だけ頑なにニュース速報流さないのなんか逆に微笑ましくなってきたなwwww そのまま虎と心中してくださいましwwww〟

〝ここまできたらもう絶対深層ソロ攻略いけるだろお嬢様ヤバすぎるwwww〟

〝海外の探索者界隈もようやく本格的にざわつきだしてるらしくておハーブ〟

〝お嬢様関連のワードがワールドトレンドにまで侵食しはじめてるぞwwwww〟

〝時差もあるとはいえ英語圏との人口差を覆して日本語が入ってるのヤバすぎでしてよwwwww〟

〝光姫ちゃんの導線もあるしこれ最終的にお嬢様の名前が世界に轟くぞwwww〟

〝同接の伸びがエグすぎるwwwwww〟

〝同w接w7w0w0w万w〟

〝異次元すぎておハーブ農園複数経営の大地主ですわ~!〟


 ¥50000

 第2層も無傷突破おめでとうございますですわー!


 ¥50000

 深層第2層突破&同接700万達成祝いですわオラァ!


 ¥50000

 なんかもうヤバすぎて笑いが止まりませんわwww

 そのまま突き進んでくれwwwwww


 ¥50000

 お嬢様またニュース速報流れてましてよ!

 深層も折り返し! 疑惑を吹き飛ばす伝説の瞬間を見せてくださいましー!



 深層第2層の害悪ボス撃破でカリンの動画は大盛り上がりしていた。

 

 最初こそカリンの理解不能な所業に唖然&ドン引きしていた視聴者たちだったが、時間経過でそれは賞賛に変わり、切り抜きや鳩による拡散で同接も爆発的に増加。


 高額のお祝いスパチャが乱れ飛び、誰も彼もがカリンの無茶苦茶っぷりに諸手を挙げて喝采を送っている。


 だがそうしてカリンの配信が盛り上がる反面――悄然としているのは奥多摩拠点でその配信をチェックするブラックタイガーの主力メンバーだった。


「ウソだろおい……」


 誰とも知れずかすれた声が漏れる。


 しかしそれも無理はなかった。

 ヒュプノシスバットがひしめく第2層を無茶苦茶な方法で突破するだけに飽き足らず、山田カリンは害悪ボスである3つ首の怪物まで瞬時に討伐してのけたのだ。


 正式名称、セパレーションケルベロス。

 頭を同時に潰さない限り永遠に暴れ続けるアレは本来、拘束や結界系魔法に秀でた探索者や最上級マジックアイテムで分断拘束してから近接職の全力を込めて一斉に頭を潰すのが常道。トップクラスの探索者10人以上を動員して挑む相手であり、なにをどう考えてもソロで討伐できる存在ではないのである。


 それを単独で、しかもごく短時間の間に無傷で討伐するなどどう考えも人間ではない。

 そのあまりに常識外れな光景は、いままで比較的冷静に配信を見ていたブラックタイガー最高戦力鬼久保王虎でさえ「なんだこりゃ……」と声を漏らすほどだった。


 トップクランの一角である自分たちをして強さの底が知れないバケモノだと理解はしていた。

 していたが……これはあまりにも埒外すぎる。


 これまで山田カリンが戦ってきたワイアームや暴風龍が物差しにすらなっていなかったのではないか……そんな恐ろしい想像がよぎるほどに。 


 最初は山田カリンがブラックタイガーの裏切り者から事前情報を得ているのではないかと疑っていたが、なんかもうそんなレベルの話ではなくなっている。


 奥多摩渓谷ダンジョンの難易度と凶悪さをよく知っているからこそ、ブラックタイガーの面々は動画視聴者たちよりもずっと正確に山田カリンの異常性を理解させられ言葉を失っていた。


「いいやまだだ……!」


 だがそんななかにあって、構成員たちを鼓舞するように重い声が響いた。

 クランマスターの黒井だ。


「確かに山田カリンは異常だ……! だが忘れたのかお前ら、奥多摩ダンジョン第3層にはあのバケモノがいると!」


 正直、ヒュプノシスバットとセパレーションケルベロスを無傷で突破されたことに冷や汗が幾筋も頬を伝ってはいるのだが……それでもまだ黒井たちには希望があった。


「山田カリンの強さは正直に言って私たちの想定を遥かに超える。それは認めよう。ソロ殺しの障害を2つも無傷で突破するなど尋常ではない。だがいくら強かろうが……むしろその強さが異常であればあるほど第3層のソロ踏破は苛烈を極めることになる。仮に山田カリンが奥多摩深層の第4層ボス大厄災をソロ討伐する力があったとしてもだ!」


「っ! あ、ああ! そういやそうだ!」

「第3層にはあいつがいる! あの厄介なモンスターなら山田カリン大怪獣が相手でも……!」

「そうだよ俺たちにはまだあの最強のソロ殺しモンスターがついてる! あいつならやってくれるにちげぇねえ!」


 あまりに衝撃的な山田カリンの進撃に呆然としていた幹部たちが、黒井の言葉ではっと顔をあげる。


 そうだ。繰り返しになるが魔法生物の特性は多種多様。

 山田カリンの異常な強さをもってすれば相性不利を無視したゴリ押しも可能なのだろうが……何事にも限度がある。特異な力を持つ魔法生物たちにまったくの事前準備なしで挑むその無謀、愚かな視聴者たちとともに思い知るがいい。


 奥多摩ダンジョン第3層に出現する最強のソロ殺し。 

 個人の強さが意味をなさないそのモンスターの出現を待ち望むように、黒井たちは再び食い入るように配信画面へ目を向けるのだった。



      〇

 

「……? なんかヘンテコな気配がしますわね?」


 その奇妙な気配は、第3層に足を踏み入れてすぐカリンの感知スキルに引っかかった。

 

 深層のだだっ広い通路の奥で、極めて弱々しい魔力が2つ、寄り添うように蠢いているのだ。


 深層どころか下層レベルかどうかすら怪しい気配にカリンは首を捻る。

 やがて深層の暗がりから現れたのは――2つの黒い塊だった。



〝? なんだあれ?〟

〝スライム? にしては黒いし薄っぺらい?〟

〝どっちかっていうと影っぽいような……〟

〝弱そう(火の玉ストレート)〟

〝俺のサイドエフェクトが囁いてるんだが……単純な気配でいえば下層下位くらいの強さ、か……? なんか気持ち悪いな……〟

〝カリンお嬢様だけでなくサイエフェ兄貴まで弱い認定してますわー!〟

〝いやでも深層に出てくるモンスターが弱いわけなくない?〟

〝なんか不気味だな〟

〝まあなにが出ようとこの無茶苦茶なお嬢様なら余裕ですわwwww〟

〝催眠モンスターに無理ゲーケルベロスもぶっ飛ばしたカリンお嬢様ならもう怖いものなしですわよ!〟

〝とっとと倒して先に進んじゃいましょうですの!〟

〝第3層突破したらブラックタイガーの開拓記録と並びますわよー!〟


 

 これまで数多の理不尽な障害を無傷突破してきたカリンの強さに最早疑いもないのか、深層配信とは思えないほどイケイケなコメントが散見される。


「うーむ……」


 一方、カリンは突如現れたその弱々しい2体のモンスターをじーっと眺めていた。

 このまま何事もなく倒してしまっては配信映えしないというのもあるが、得体の知れない相手はまず観察するという習慣が根付いているからだ。


「「――ケケッ、ケケケケケケケケケケケッ!!」」」


 とカリンが様子見とも言えない極短い時間視線を向けていたとき。

 黒い影が不気味な鳴き声をあげた。かと思えば、


「え」


 カリンは思わず目を見開いていた。

 なぜならその2体のモンスターが瞬く間に姿を変えて――カリンそっくりの姿になっていたからだ。

 


〝え〟

〝なにこれ!?〟

〝黒ギャルカリンお嬢様が2人!?〟

〝擬態!?〟


 モンスターが見せた予想外の挙動にコメント欄が「!?」で埋まる。


 そしてその直後だった。

 弱々しい気配を見せていたそのモンスター2体が、その真価を発揮したのは。


「「クケエエエエエエエエエッ!!」」


 まるで体の内からあふれ出る膨大な力に陶酔するような鳴き声を響かせて。

 2体の黒ギャルカリンが力を溜めるようにりきんだかと思えば、それぞれ左右の壁に蹴りを放った。


「あ、こりゃまずいですわ」


 カリンがほとんど反射的に後ろへ大きく下がった――直後、


 ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!


 異常なまでの衝撃。第3階層のダンジョン壁が広範囲にわたって爆散。

 ただでさえ広い深層の通路が隣の通路とも繋がり、ボス部屋もかくやというだだっ広い空間へと変貌していた。



〝は?〟

〝は?〟

〝は?〟

〝いや、ちょっ〟

〝は?〟


 

 これまでカリンが見せてきたトンデモ攻略の衝撃さえ上回る異常な映像に愕然とした書き込みが流れていく。


「「ケケッ、クケケケケケケケケッ!」」


 だがその沈黙も今回ばかりは長く続かない。

 土煙の向こうから再び姿を現して笑うカリンそっくりのモンスター2体に、悲鳴じみたコメントが爆発した。


〝はあああああああああ!?〟

〝なんじゃこりゃああああああああああああ!?〟

〝生首ドラゴンの砲撃が可愛く見えてくる破壊規模なんですけどおおおおおおおおおおお!?〟

〝なにがどうなってんだこれ!?〟

〝は? ヤバくね?〟

〝なんだこれどうなってんだ深淵のラスボスでも這い出してきたんか!?〟

〝おい下層レベルの雑魚って話はなんだったんだよ!?〟


¥50000

俺のサイドエフェクトが叫んでるんだが……画面越しとはいえこの俺が強さを測れないレベルの気配が……お嬢様の気配が本人以外に2つある……!? これちょっと本気でまずいぞ!?


〝サイエフェ兄貴!?〟

〝お嬢様の気配が本人以外に2つ!?〟

〝おいじゃあこいつら……まさかカリンお嬢様の姿だけじゃなくて力までコピーしてるってことか!?〟

〝お嬢様が増えた……ってこと!?〟

〝はあああああああああああああああああああああああああああん!?〟

〝ぜ つ ぼ う〟

〝セ カ イ ノ オ ワ リ〟

〝え、ちょっ、ガチで終わってない?〟

〝さすがにそれは……え、ウソでしょ?〟

〝いや仮にコピーできるとして2体同時はウソじゃない!? 反則じゃない!?〟

〝これこそなんかの催眠攻撃じゃないんですの!?〟



 あまりの事態に現実逃避するようなコメントも散見される。 

 が、サイドエフェクト兄貴をはじめとした一部視聴者たちの分析はほぼ正解だった。


 ドッペルゲンガー。正式名称・二重の影ダブルシャドウ

 

 その能力は対象の姿形および能力の完全模倣。

 身体能力はもちろん、鍛錬によって獲得したスキルはおろかユニークスキルすらコピーするというとんでもないモンスターだった。


 とはいえ、対処法自体はそう難しくはない。

 ダブルシャドウがコピーする対象は最も近い場所にいる探索者。

 ゆえに感知役などを先頭に置きコピーさせれば、ほかの戦闘職によって簡単に殲滅できるのだ。


 だが――これがソロになると話がまったく変わってくる。

 

 コピー対象は当然その探索者1人だけ。

 自分とまったく同じスペックとなったモンスターが襲いかかってくるのである。


 実際のところ、装備や戦闘技術まではコピーされないため、まったく同じ強さを持つ相手というわけではない。

 

 だがダブルシャドウはその名の通り、自分たちの弱点を埋めるように常に2体組で現れる。

 装備や戦闘技術で多少上回ってなお凄まじい脅威と化して探索者を苦しめるのだ。

 ここにほかのモンスターまで参戦すれば局面は正真正銘の絶望である。


 加えてカリンの場合、ダブルシャドウを相手にするには不利な点があった。


 配信を眺める黒井たちが「きたぞおおおおお!」「これで山田カリンも終わりだ!」「ダブルシャドウは第3階層でいくらでも出てくる!」と盛り上がり「あーあ、やっぱソロ攻略なんて無理だったな!」と喜々としてアンチコメントを書き込むなか、コメント欄が悲観を叫ぶ。



〝いや待て待て待て待ておかしい! これはおかしい!〟

〝確かにお嬢様は素手でもダンジョン壁破壊できるけどあんな規模じゃなかったでしょ!?〟

〝なんかカラクリあるって絶対!〟


 ¥10000

 いやでも待てよ……カリンお嬢様ってあのドレスで攻撃を受けないように、しかも多分ドレスが破れたりしないよう戦ってるわけだよな? ってことはその縛りなしで全力の蹴りを放ったら……あのくらいの威力になってもおかしくはない……?〟


〝はあ!?〟

〝おいおいおいおいおい!?〟

〝散々考察されてたことではあるけどこんな場面で結論でます!?〟

〝お優雅縛りのないお嬢様とか制御不能の核ミサイルやんけ!?〟

〝いやまてスペックコピーだけならカリンお嬢様にはトンデモ武器があるからそこで上回れるだろ!〟

〝カリンお嬢様と同じスペックの敵2体相手に武器を取り出す隙なんてありますの……!? 手加減抜きにしてもただでさえ動きにくい格好してんのに……〟

〝相手もドレス姿だけど多分あっちは体の一部だから邪魔とかなさそうだしな……〟

〝だからちゃんとした装備に着替えておけばよかったんですのおおおおおおおおおお!〟

〝あれ……これちょっと本気でヤバくね?〟

〝過去最高のピンチじゃん……〟

〝どんなモンスターが出てきても大丈夫だろと思ってたけど最強モンスター(お嬢様)が出てくるとか聞いてないって!〟

〝てかちょっと待ってカリンお嬢様ってお優雅縛りなかったら蹴りであんな威力でるの……?〟

〝おいこれお嬢様大丈夫か!?〟

〝お嬢様これはさすがにノーダメとかドレスとかにこだわってる場合じゃございませんわよ!?〟



「なるほど……厄介ですわね」


 コメント欄と同じかそれ以上に眼前の脅威を正確に理解したカリンが真剣な声音で呟く。


「ですが自分と同じ力を持った影との戦いは覚醒回には定番中の定番! これを乗り越えてこそセツナ様のようにお優雅なお嬢様により近づけますの!」


 そしてコメント欄の悲鳴もぶっちぎり、自分のスペックを再現したモンスターにドレスで立ち向かうべく拳を握り魔力を漲らせた。


 ――そのときだった。


「「クケケケケケケケケケケ! ……!? ク……ケ……!?」」」


「ん?」


 カリンに呼応して全力の魔力を纏いながら笑い声を響かせていたダブルシャドウの顔が、突如として困惑と苦痛に歪んだ。


 かと思えば、


「「グッ……ゲ……!? グゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!?!?!?」」



 どぱああああああああああああああああああんっ!



 カリンが殴りかかる前に、2体のダブルシャドウが凄まじい音を立てて爆散した。


 宿


「え……?」


〝は?〟

〝は?〟

〝は?〟

〝は?〟


 しん――……。


 今回の配信の最大の見せ場ですわ! とばかりに気合いを入れていたカリンがぱちくりと目を丸くし、あたりに沈黙が満ちる。視聴者たちもなにが起きたかわからずカリンとともにしばらく固まっていたのだが、



〝あのこれ……もしかしてだけどカリンお嬢様の力に耐えきれなかった的な……?〟

〝ええと、お嬢様の力にコピーモンスターが耐えられなかったってことでおk……?〟

〝そ、そんなアニメみたいな……〟

〝そもそもこのお嬢様生身でアニメ再現してんっすよ〟

〝草(震え声)〟

〝うそでしょ……〟



「なるほど」


 たっぷり10秒は沈黙していたカリンが納得したように頷く。


「つまり邪悪なモンスター様ではわたくしのお優雅な魂には耐えきれなかった。そういうことですわね!」



〝お、おう……〟

〝そ、それでいいよもう……なんか怖いし……〟

〝戦わずして勝つ……これぞ最高の兵法ですわね(白目)〟

〝これは知将(震え声)〟

〝もうなんもかんも無茶苦茶すぎるwwwwww〟

〝コピーモンスター「お嬢様、俺お前をコピーするの息苦しいよ……パァン!(破裂)」〟

〝力に耐えきれなかったってことはもしかしてあのコピーモンスターじゃカリンお嬢様の蹴りの威力を十全に再現できてなかった可能性も……? ……いや、よそう、俺の勝手な推測でみんなを混乱させたくない〟



 そうしてカリンはこれまでどおりお優雅な足取りで攻略を再開。


「ダブルシャドウって……そんなことになるの……?」と黒井が画面の向こうで呆然と呟くなか……ブラックタイガーが希望を託していた最強のソロ殺しは戦うまでもなく山田カリンの非常識に敗れ去るのだった。



 ブラックタイガー現在の情報資産損失額――27億。



―――――――――――――――――――――

というわけで次回から通常通り、水・日の週2更新になりますの。

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