第66話 カリンお嬢様の脳筋クイズ
ドドドドドドドドオオオオオオオオオオオオ!
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!』
カリンが深層に足を踏み入れると同時に襲いかかってきたソレは、河川の氾濫そのものだった。
巨大通路の大半を埋め尽くすような水の奔流。
しかもかすかに竜の輪郭を持つそれは明らかに意思を持っており、カリンを圧死か溺死させようと凄まじい速度で向かってくる。
あまりの迫力と常識外れの光景に、コメント欄はいったん逃げろの大合唱だ。
が、
「それじゃあまずは挨拶代わりに――どりゃああああああ! ですわああああああ!」
ドパアアアアアアアアアアン!
『グオオオオオオオオオオオオオッ!?』
お紅茶をこぼさないようにする必要がなくなったカリンの鉄拳が炸裂した。
殺到していた大量の水が衝撃によって押し返され水竜が悲鳴をあげる。
〝えええええええええええええ!?〟
〝パンチで押し返したあああああああああああ!?〟
〝まあお嬢様なら回避するやろと思ったら初手ゴリ押しでおハーブ〟
〝よく考えたら強化ワイアームの時点で撮れ高とか言ってたこのお嬢様が逃げるわけありませんでしたわ……〟
〝どんな拳圧だよ!?〟
〝お、俺たちが受けた寸止めはまだ手加減されてたほうだったとでもいうのか……!?〟
〝あのときのわからせ希望者おって草〟
〝いやなんであの土砂災害を拳で押し返せるんだよ!?〟
〝まあ「お嬢様」も分類としては災害みたいなもんだし……〟
〝河川氾濫と「お嬢様」なら脅威度や災害としての格はお嬢様のほうが上ですものね〟
〝お前ら「お嬢様」をなんだと思ってんだ!?〟
〝生きる災害〟
〝優しい怪獣〟
〝ドレスという名の拘束具を身に付けたデストロイヤー〟
〝これもう「お嬢様」に対するミーム汚染だろ〟
大水を凌いだカリンの常識外れな一撃に、コメント欄が混乱とともに少しばかり弛緩する。
しかしかつて遭遇したワイアームと同様、深層のモンスターは一筋縄ではいかなかった。
カリンに吹き飛ばされ細かいしぶきとなった水流。
それがそのまま蒸発するように拡散して――蠢く霧と化したのだ。
「ヒュオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
しかもその霧には巨大な女の顔のようなものが浮かんでおり、風切り音に似た不気味な音を響かせていた。
〝は!? なんだこれきっしょ!?〟
〝水竜じゃなかったんですの!?〟
〝なんだよこいつ!?〟
〝水蒸気のモンスター!? このクソでか通路ほとんど埋め尽くしてるとかこれ下手したら普通にワイアームや暴風龍よりでかいんじゃねえの!?〟
〝うわなにこれマジで無理なんだけど怖すぎ……〟
〝キモですわー!?〟
〝え、これもしかしてミスト系モンスターってやつか!?〟
〝実在すんの!? 都市伝説じゃなくて!?〟
「なるほど。そちらも先ほどの派手な水流は挨拶代わりということでしたのね」
正体を現した霧型モンスター。
その不気味な姿に多くの者が嫌悪感をあらわにするなか、カリンは怯むことなく応戦。再び
ボボボボボッ!
「ヒュオオオオオオオオオオオオオオオッ!?」
連続で放たれる神速の拳。
その拳圧で霧が大きく吹き飛ぶ。
だが、
「ヒュオオオオオオオオオッ!」
効いていない。
拡散した霧の体はすぐに再度集結し、拳を放ったカリンにかなりの速度で近づいてきた。
ジュオオオオオオッ!
しかもその霧は触れたものを溶かす効果があるらしく、霧に触れたダンジョン壁が激しく煙をあげる。
〝おいおいおいおいマジでなにこいつ!?〟
〝回復とかじゃなくてお嬢様の拳がそもそも効いてないの!?〟
〝不定形モンスターどころの騒ぎじゃねえだろこれ!?〟
〝そりゃ霧なんか殴っても無駄だよな、と思ってたらなんで霧に溶解作用まであるんですの!?〟
〝なんなんだよ深層って!? 画面越しでも怖すぎんだけど!?〟
〝お嬢様これ拳にこだわってる場合じゃありませんわよ!?〟
「うーむ。本当は可能な限り拳だけでやっていきたかったんですが……今日の最優先事項は深層踏破の疑惑払拭。出し惜しみしすぎるのもあまりお優雅ではありませんわね」
カリンは即座に意識を切り替えた。
霧型モンスター、ミストを拳圧で遠ざけつつアイテムボックスから取り出すのは重量級魔法武器。無骨で大ぶりなガトリング砲。
視聴者から俗に「お優雅トリング」と呼ばれている魔弾連射兵器だった。
「魔力充填よし、対象、前方通路いっぱい。それでは試しに――ファイヤーですわああああああ!」
ドガガガガガガガガガガガガ!
カリンの膨大な魔力を充填した反則装備が濃密な弾幕をミストに叩き込む。
〝お優雅トリングキタアアアアアアアアアアア!〟
〝勝ったな。風呂入ってくる〟
〝下層ボスも一瞬で消滅させた渋谷決戦の英雄武器ですわよー!〟
〝渋谷を救った例のアレですわあああああああ!〟
〝すげぇ……今日はぬっとぬとじゃないからまっとうにカッコよさしかねえ!〟
〝相変わらずバカみたいな火力でおハーブ〟
〝やったか!?〟
通路を埋め尽くすような超火力弾幕に、勝利を確信したかのようにコメントが沸き立った。
しかし、
「ヒュオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
霧の体を有するその特殊なモンスターは健在だった。
先ほど拳圧で散らされたときとまったく同じ。
魔弾に体の大部分を吹き飛ばされながらも、何事もなかったようにカリンへと殺到してくる。
〝はあああああああああああああ!?〟
〝物理パンチだけならまだしも魔弾まで効いてないとかマジでなんなんですのこいつ!?〟
〝嘘だろ!?〟
〝なん……だと……!?〟
〝は!? こんなの無理ゲーじゃん!?〟
〝深層がヤバいのは知ってたけど思った以上にヤバない……?〟
〝不定形モンスター特有の核も見当たらないんだけど……え、これどうやって倒すんですの?〟
〝おいおいミスト系のモンスターはそれぞれの種類に固有の弱点を突かないとダメージ与えられないって噂マジなのかよ!?〟
〝さすがにちょっと理不尽すぎませんこれ!?〟
〝深層は魔法生物の能力が多種多様だから相性悪いヤツに準備不足で当たると詰むってガチなのか……〟
〝だからせめて比較的情報入手しやい踏破済みダンジョンから行くべきなんですわ!?〟
〝お嬢様これマジでいったん撤退したほうがよくね!?〟
「うーむ。これはどうも対処法がわからないとどうにもならないギミック系モンスターみたいですわね。よし、こういうときはアレですわ!」
まさかの魔弾まで通用しない深層モンスターを前にカリンがアイテムボックスを漁る。視聴者たちが「もしかして新武器か!?」と目を見張っていれば、
「ごくごくですわ!」
カリンが取り出したのは、先ほどしまったはずのお紅茶だった。
アイテムボックスの効果で冷めることなく熱々の湯気が立ち上るティーカップにカリンが美味しそうに口をつける。
〝は?〟
〝????????????????????〟
〝ちょっ、深層モンスターの前でなにしてんだこの子!?〟
〝カリンお嬢様なにやってんですの!?〟
「いいですか皆様方」
愕然とするコメント欄に、カリンが手をぱたぱたしてミストを吹き飛ばしながらお優雅に口を開く。
「ダンジョンで一番危険なのはパニックに陥ること。なのでよくわからないモンスターに遭ったときには視野狭窄を防ぐためにもまずは一服して心を落ち着けるのが一番でしてよ。って、セツナ様も仰ってましたわ」
〝バカなの!?〟
〝下層までならまだしもこのお嬢様ついに深層でもお紅茶飲み出しやがった!?〟
〝言ってることは正しいけどそこでお紅茶飲み始めるのはどう考えてもイカれてますのよ!?〟
〝カリンお嬢様のせいでいままさに俺たちがパニックなんだが!?〟
〝これ錯乱してますよね!? 救援呼んだほうがいいんじゃないですか!?〟
〝カリンお嬢様は常に錯乱してるようなもんだから……〟
〝深層ではお優雅にこだわりすぎないようにと親友ちゃんに言い含められてるとはなんだったのか……〟
〝倒せる見込みもない深層モンスターの前でお紅茶キメるとか絶対に別のヤバいおハーブキメてますでしょ!?〟
〝ま、まあでもほら深層ティータイムを邪魔されないよう手をパタパタしてミスト吹き飛ばしてるし……とりあえず安全でしょ〟
〝パタパタ(台風並の暴風)〟
〝深層モンスターはお紅茶の湯気じゃねーんですのよ!?〟
カリンの奇行を越えた奇行にコメント欄があわを喰う。
が、そのときだった。
カリンがパタパタと巻き起こしていた暴風が逆巻き、ミストの体の一部が湯気をあげるティーカップの近くまで漂ってきた。途端、
「ヒィ!?」
吹き飛ばされていたミストがほんの微か、しかしこれまでとは確かに違う本気の悲鳴をあげた。
「お」
そしてそれを見逃すカリンではない。
「なるほど。熱、あるいは火が弱点っぽいですわね。これもすべてはティータイムのおかげ。やはりセツナ様の教えは偉大ですわ!」
〝!?〟
〝は……?〟
〝え、嘘でしょ!?〟
〝マジでお紅茶休憩で弱点見つけた!?〟
〝え、え、マジで!?〟
〝そんなことある!?〟
〝いやでも確かにミストが悲鳴あげてた! なんかティーカップに近づいた部分も少し消滅したように見えたしこれマジで火や熱が弱点ありますわよ!?〟
〝(いやカリンお嬢様のお紅茶熱すぎでは……?)〟
〝なるほど火や熱か! 確かにそれなら霧状のモンスターでもいけますわね!〟
〝これで勝つる!?〟
〝あれ、でもお嬢様、お紅茶以外に熱源というか、火を噴く武器とかってありますの?〟
「問題はそこなんですわよねぇ」
カリンが悩ましげに頬に手を当てる。
「実はその手の火炎放射器的な武器はいま手元にないんですの」
少なくともいまこの場でお出しできる火力のものは。
〝マジか……〟
〝うわせっかく奇跡的に攻略の糸口が見えたのにもったいねぇ!〟
〝さすがにそうそう都合の良い展開は続かないってことですわね……〟
〝いやまあそりゃあ普通はあの刀やパイルバンカー、魔弾でほとんどの敵に対応できるだろうし、深層攻略決定から数日しか準備期間なかったしな……〟
〝やっぱ事前情報と下準備が大事ですわ!?〟
〝いちおう弱点は暴いたっぽいんだしいったん撤退して立て直しましょう!?〟
(うーん、確かに普通はそうしたほうがいいんでしょうけど……このダンジョン、道中に火属性のモンスター様が見当たらなかったですし、新しく武器を作ろうとしたら別ダンジョンに行く必要がありそうなんですわよねぇ)
そんなことをすれば時間が足りず、今日の深層探索は失敗ということになる。
できればこの場でちょうどいい火力を叩き出したいところだが、なにかいい方法はないものか……と頭を捻っていたとき。
「あ、そうですわ!」
ふとカリンの脳裏をよぎるのは、以前どこかで目にした科学知識だ。
(できるかわかりませんが、ものは試しですの!)
とカリンは引き続きコメント欄が撤退を促すなか、拳に魔力を込めた。
速度上昇、破壊力向上、無反動に硬度上昇など、様々なスキルを凝縮。
しかしいつもとは違い、魔力の配分を破壊力よりもひたすら速度に注ぎ込み、さらにはその場で体を高速回転。
そして――ヒュパアンッ!
全身のバネも利用し、腕を鞭のようにしならせ撃ちだした拳がとてつもない衝撃波とともにミストをかすめた瞬間――ジュワアアアアアアア!
「ヒギイイイイイイイイイイイッ!?」
水が一気に蒸発するような音、そして今度こそ本気のミストの悲鳴が響き――カリンが殴りつけた部位を中心に霧の体が大きく消失していた。
「っしゃ! いけますわね!」
カリンは大きくガッツポーズ。
コツは摑んだとばかりに地面を蹴り、逃げようとするミスト目がけてさらに拳を叩き込む。
ジュワアアアアアアアアアアアアアアッ!
「ヒギイイイイイイイイイイイッ!?」
舞踏会のように回転しながら繰り出される不可視の拳がかすめる度、ミストの体がどんどん削れていった。一度消えた体はもう元には戻らず、ミストの悲鳴が深層に木霊する。
〝!?〟
〝え!? なに!?〟
〝は!? なんだ!? いきなりお嬢様の拳が効くようになってる!?〟
〝また散らしてるだけじゃね? と思ったら見るからに霧の体積が減ってってるー!?〟
〝え? え? どゆこと!? いくら強力な拳でもミスト系に物理攻撃は効かないじゃなかったんですの!?〟
〝お嬢様なんかそういう武器でも拳に仕込んでる!?〟
〝お優雅トリングを越える魔力で強引にダメージ与えてるとか……?〟
〝いやこれ素手ですわよ!?〟
〝パンチ速すぎて衝撃波がめっちゃ出てるからそのせい!?〟
〝てかお嬢様の拳、ミストにヒットする瞬間なんか燃えてない!?〟
〝は??????????〟
〝なにこれ!? なにが起きてんだ!?〟
〝お嬢様これどういうこと!? なにしてんの!?〟
「ふふふ、簡単なことですわ!」
カリンがちょっと得意気に口を開く。
「答えは摩擦熱! 回転し続けながら速度特化の拳を繰り出すことで拳と空気の間に熱を生み出し、霧の体にぶつけてましてよ! これなら火種がなくても素手で討伐可能ですわ!」
〝え〟
〝は?〟
〝ちょっともう一回言ってくださる???????〟
〝ちょっと待て! ホントちょっと待って! タイム!〟
〝まだ隠し武器とか言われたほうが納得できるんですけど!?〟
〝いやさすがに嘘でしょ!? なんか隠し武器をこっそり使ってるんでしょ!?〟
〝お嬢様にそんな腹芸は……(n回目)〟
〝見ろよちょっと回転やめたときのこのドヤ顔! このお嬢様本気だぞ!?〟
〝え、え、つまり大気圏に突入した隕石やロケットが凄い熱を持つのと同じことを生身の拳でやってるってこと……!?〟
〝ファーーーーーーーーーーーwwwwww〟
〝うっそだろこのお嬢様!?〟
〝ゴリ押しにもほどがありません!?〟
〝ゴリ押しを超えたゴリ押しを超えたゴリ押し〟
〝信じらんねぇ……けど実際に拳が燃えてるように見えるしミストがどんどん削れていってるし……〟
〝物理の法則にのっとってんのに物理の法則乱してるとしか思えない挙動やめてくださる!?〟
〝てかそんな熱を直に生み出してなんでお嬢様のおててはつるつる綺麗なままなんですの!?〟
〝そりゃお前……こんなことできるお嬢様が摩擦熱なんかでダメージ受けるかよ……〟
〝なんだこの予想外すぎるゴリ押し!?〟
カリンの常軌を逸した攻略法にコメント欄が今日一番の速度で流れる。
カリンは回転をいったんとめてそのコメントをざっと見渡すと「ふふーんですわ!」とドヤ顔を浮かべ、
「皆様いつもわたくしのことをおバカみたいに言いますけど、コメントを見る限りわたくしのこのお優雅な打開策を見破れた方はいないようですし、今回ばかりはわたくしの知恵が皆様を上回ったようですわね!」
〝ぐ、ぬぬぬぬっ!?〟
〝納得いかねええええええええええええええ!〟
〝脳筋お嬢様に知性でマウントとられたああああ!?〟
〝ぐや゛じい゛でずわ゛!〟
〝認めねぇ……認めねぇですわこんな悪質な筋肉クイズ!〟
〝下手ななぞなぞより難易度高い非常識脳筋クイズやめろですわ!?〟
〝ぐっ……!? 賢者は賢者でも森の賢者のくせに……!〟
〝けど今回割とマジで頭使ってるからなんも言えねぇ!〟
@光姫:さすがですカリンお嬢様! IQ3000!!!!
〝光姫様は相変わらずIQ3状態ですわね……〟
とそうこうしている間にもカリンは燃える拳を連続発動。
先ほどまで通路を埋め尽くしていた霧があっという間に焼き尽くされ、
「ヒ、ギィイイイイイィッ!?」
微かな断末魔を残してミストは完全に消滅した。
〝うわあああああああああああ!?
〝やりやがったああああああああ!?〟
〝マジでミスト系を素手で討伐したぞこのお嬢様ああああああああああああ!?〟
〝素手(発火)〟
〝うせやろ……?(絶句)〟
〝なんだよこれ……俺たちが必死にドレス着替えろって引き留めたのがバカみたいじゃん……〟
〝なんかこのお嬢様を心配するだけ無駄な気がしてきましたわ!?〟
〝ホントになんなんですかこの人……!? 人……?〟
〝どうなってんだよほんとwwwww ミスト系まで素手で倒したらもう〈神匠〉武器すら必要ないだろこのお嬢様wwww〟
〝おいこれマジで未成年がドレスで深層踏破あるぞ !?〟
〝てかあのミストとかいうバケモノ、事前情報なしじゃ無理ですわよ普通!〟
〝カリンお嬢様が意味不明な存在だからよかったものの深層における情報の重要性がよくわかるモンスターでしたわね……〟
〝そりゃ深層の情報が数千万~億単位で取引されるわけですわ!?〟
〝そういや忘れてたけどブラックタイガー君はあの霧型モンスターの倒し方を発見するのに一体どれだけの労力をかけたんやろなぁ〟
〝この1戦だけでブラックタイガーの情報資産が億単位で吹っ飛んだかと思うとおハーブ大繁殖が止まりませんわーwwwww〟
「よし、それでは良い感じに新技も生み出せましたし、この調子でガンガンいきますわよ!」
沸き立つ視聴者たちに後押しされるように。
深層初遭遇のモンスターを無茶苦茶な方法で撃破したカリンは、ダンジョンの奥へとずんずん進んでいった。
――――――――――――――――――――――――――
ちなみに超速度による熱は摩擦熱ではなく空気の圧縮によって発生するものらしいので、カリンお嬢様の摩擦熱発言は普通に間違ってますし視聴者は勢いに騙されてますわ。次回、追及されるカリンお嬢様ですの。
※カリンお嬢様のお花摘み事情について前回複数質問があったので回答しますと、レベルによって各種身体能力が人並み外れたお嬢様は体力などと同様にお膀胱も超強化されているので、深層往復くらいの時間なら多めにカフェイン摂取しても全然平気ですの! もちろん限度はありますが
(あと誤字脱字指摘もありがとうございます、こっそり修正しておきましたわ!)
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