第65話
知らない天井だ。
俺はいつのまにか寝ていたようだ・・・・あれ?風呂に入っていたんじゃなかったっけ?
「ヘリット様はダンジョンから戻ったばかりで、風呂で寝てしまっていたのですよ。私とオリビアで此処まで運んで、その後はベッドへ・・・・じゅるり・・・・着替えもしておきましたよ。」
何か今聞こえてはいけない何かが聞こえた気がした・・・・ステファニーさんに限っていらん事・・・・はしそうだな。
というか何故ここにいる?
まあ実害が無ければいいんだ。
「起きられますか?」
反対側にはオリビアさんがいる。
で、エレンはどうした?
「ああ、起きるが・・・・エレンはどうしている?」
オリビアに手助けされつつ起き上がる。
「既に冒険者ギルドへ向かったようです。」
大丈夫なのだろうか。
「ありがとう・・・・エレンは素早いな。あ、ステファニーさんはどうしてここに居るんだ?」
確か冒険者ギルドに居たはず。
「ヘリット様を待っていたんですよ?あ、これどうぞ。」
俺が使っていたカバンに似ているな。
「それと先程まで着用されていた衣類と同等の性能を発揮できるよう、こちらも予備を含めカバンに入れてあります。」
多分用意したのはオリビアさんだろう。
「急いだ方がいい?」
「何かあれば誰かが駆け付けて来るとは思いますけれど・・・・急いだ方がいいでしょうね。食事は向こうで用意しておきます・・・・では先に戻っていますね。」
よくわからん。
綺麗になったし、食事は・・・・後でいいか、少し前に食べた事だし。
「慌ただしいけれど、冒険者ギルドへ向かうよ。」
「お供いたします。」
オリビアさん、いい表情になっている。
俺は解呪されてから何か変わったのだろうか。
「私とステファニー様は確認済みです。既に止まっていた成長が本来あるべき姿になるべく、変化し始めております。ステファニー様は変化を最初に発見し、女性としてあるまじきはしゃぎようでした。」
聞かない方がいいって事もあるな・・・・怖くて聞けない、そして・・・・たぶん風呂場で変化があったんだよな。まあそのうち分かるか。
あれ?少し前にたらふく食べた気がするけれど、気のせいだった?でもかなりお腹空いている。
そんな事を思いつつ、俺はオリビアさんを伴って冒険者ギルドへ向かった。
【冒険者ギルド】
まだボプ達の姿は確認できていない。
エレンが丁度建物の中へ入っていったところで、ここで土の精霊のじいちゃんに呼び止められる。
『嬢ちゃん丁度よかったのじゃ。以前渡したのよりぱわーあっぷしている鎧が手に入ったんじゃぞい。渡しておくぞいぞいぞーい。』
・・・・最近変なテンションな精霊様だった。
『お心遣い感謝する。武器は手に入れたが鎧は無かったので助かる。』
エレンは早速部屋を借り、鎧を装着した。
暫くしてステファニーが戻ってきた。
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