第2話 リリィ
「あなた、
いくら同じくらいの
私は部屋の
「えっと、その
しどろもどろで女の子が言う。
女の子の
まるでどこかのお
「どこからどう見ても怪しいじゃない!ひとんちに勝手に入って、一体何する気!!」
私はポスターの先を女の子に突きつけた。
「探し物を――」
「探し物?」
聞き返すと女の子はコクコクと
「お金、とか言うんじゃないでしょうね?」
お母さんがいない間、家を守るのは私の役目。
私のうちは
スマホで
「お金じゃない!」
「じゃあ、アクセサリーとか
「お金になるような、そんなものじゃないの……!」
「……じゃあ、何?」
「
「……ゴシンボク??」
「そう、御神木を探しに来たの!」
ゴシンボク――、「御神木」とは、神社なんかに
「なんでそんなものを――」
「これを、作り直さないとと思って……」
女の子が見せたのは木で出来た
窓枠といっても、ガラスははめ込まれていない。
まるで絵を飾る
「おばあちゃんの
窓枠を大事そうに
「あなた、一体――」
「……私はリリィ。トーリィランドからこの窓枠を使って来たの」
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