第5話 素材の切れてる武器屋

なんやかんや金を手に入れた俺達は武器屋に行くことになった。



「ねえカイト、装備ってどんなの買うつもりなの?」



うーんそうだな、まずは基本的な防具一式と武器かな、まあ金はあるし大体買えるだろ。



「あっ、ここじゃない?」



おっ、着いたな武器屋、意外とギルドから近いんだな。



「お邪魔しま~す!」



アウラが元気良く店へ入っていく。



「おう、嬢ちゃん何を探してるんだ?」



「いいえ、私が買いに来たんじゃないわ、後ろのこいつが買いに来たのよ」



「おっ、あんた見ねぇ顔だな、さては新米冒険者か?」



うん、そうなんだよ、つい最近冒険者になったばっかりでさ。



「そうか、じゃあ新米のあんたにはこのショートソードをオススメするぜ?軽いし取り回しが良いからな」



他には何か無いのか?例えばデカイ武器とか、弓とか。



「あんた新米だろ?デカイ得物とかを扱えるようなスキル持ってんのか?」



武器を使うのにスキルが要るのか?マジかよ。



「まあ、どちらにせよ両手剣とか弓はスキルが要るし、扱いが難しいから取り敢えず無難にショートソードにしときな。」



じゃあそうしとくよおっちゃん、あとは防具が欲しいんだけど。



「すまねぇな今、防具を作れるような鉱石が無いんだよ、もしあれなんだったら素材を取りに行ってくれねぇか?勿論タダでとは言わねぇ、防具の値段を半額にしてやるよ。どうだ?」



悪くない提案だ、行くのもアリかもしれない。



別に良いがその鉱石とやらはどこにあるんだ?



「おっ、行ってくれるのか?ありがてぇ、その鉱石はこの街を出てすぐ目の前にある山の頂上に大量にあるはずだ。そこまで距離は無いから、一日で帰ってこれるぞ。」



じゃあ取り敢えずショートソード下さい。



「あいよ!毎度あり!」



「え~あんな山の上まで行くの?嫌よ疲れちゃうじゃない、私この町でお留守番してても良い?」



良いわけ無いだろ、お前冒険者稼業舐めてるだろ。ほら取り敢えず行くぞ。



「嫌よ嫌よ!ギルドで酒を飲み明かしたいの!」



そんなの帰ってからやれ!ほら行くぞ!



「毎度あり~」




  ※




ここがその山か結構デカイな。



「あんた剣持ったら少しは冒険者っぽくなったじゃない!」



そうか?ありがとな。



さていっちょ登りますか!!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る