第4話 商売ってチョロいんだな
ーー3年後、ギルドで冒険者登録やら何やらした俺たちは何故か商売を始めていたーー
「ねえカイト、今日もいっぱい働いたわね!」
そうだな、気分転換に飲みにでも行くか!
「いいわね!明日も頑張るためのを元気を補いに行きましょ!」
あれから俺達はお金を稼ぐ方法を考え、俺の運を活かせばもしかしたら商売が成功するんじゃね?と軽い気持ちで道具屋を始めてみた。
最初は土地を借りる金だとか色々あって借金がなんと500万ピクニアにまで膨れ上がってしまった。(1ピクニアは日本円で1円換算らしい)
日本で使われていた便利器具を試行錯誤してそれっぽくしたものを売ってみたところ、まさかの大ウケしたようで借金が無くなるどころか100万ピクニアもお釣りが来るような売上をだしてしまった。
ーーギルドーー
いやーしっかしこんなに売れるとは思いもしなかったな!
「ホントそうよ!まさか日本の近代的な便利器具があんなにもウケるなんて!」
ん?なにか忘れているような気がするが気のせいだろう。
明日も頑張って店を盛り上げていくか!
「うん!明日も頑張りましょ!」
暫くすると後ろで飲んでいた冒険者達が話し出した。
「おいおい、聞いたか?王都の近くに魔王の手下らしき奴らが目撃されたって」
「聞いた聞いた、こえーよな今まで王都の近くなんて王都の冒険者が討伐してたからモンスターなんて現れなかったらしいがベテランの冒険者でも太刀打ちでき
なかったらしいぜ?」
「噂では魔王軍の幹部が偵察に来たとか噂になってるわ」
そうだ、俺達はすっかり忘れていた俺達は……俺達は、魔王を討伐するために呼ばれた異世界転移者だったんだ。
忘れてたー!!!
大声で叫ぶ俺に目の前のアウラは勿論、ギルド内の視線が俺に集まってしまった。
「ちょっと!いきなりどうしたのよ!ビックリしたじゃない!」
おいアウラお前何か忘れてないか?
「何よ、私は何も忘れてないわよ?」
魔王討伐することもか?
「あっ」
そう言って、すっかり忘れてたと言わんばかりのビックリした顔をしているアウラ。
金も貯まったし装備とか道具揃えに行くか。
「そうね!でも私は道具以外要らないわ、私のこの装備は伝説級の凄い逸品なの!」
「まず状態異常は無効化してくれて、魔法の威力もあげてくれるの!スゴいでしょ!」
そうだった、こいつ神なんだった。
ハイハイ凄いですね、じゃあそうと決まれば武器屋行くか!
「何よその反応は、まあいいわさっさと武器屋に行って装備揃えて、大金稼ぐわよ!」
そう言って俺達はギルドを出て武器屋へと向かった。
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