第3話 運命の冒険者ギルド
こ……ここが異世界?
「そうよ、ここが異世界よ、ってちが~うなんで私達まで巻き込まれないといけないのよ?」
だってめんどくさかったんだもん、急かすし。
「このクソニート!あんただけで魔王討伐に行かなくちゃならないのに私まで……うぅ」
ところで異世界ってことは魔法が使えたりするんだよな?
「そりゃもちろん魔法は使えるしスキルは覚えられるわ、あなたが日本で元々見てたんじゃないの?確かアニメ?だっけ?」
まんまアニメやラノベみたいな世界だなと思いつつ
こういう世界って言うのは決まっていることがあるもんだ、
例えば、冒険者ギルド、スキルカード、こういうのがあるはずなんだよ。
「そうなの?私はこういうのあんまり知らないけどあなたなら知ってるんじゃないのなんか色々」
取り敢えずこういう世界には多分冒険者ギルドがあると思うから冒険者ギルドを探そうか。
それから俺たちは道行く人々に冒険者ギルドへの道を教えてもらい冒険者ギルドに着くことが出来た。
おーやっぱあるもんなんだなギルドって
「取り敢えず早く中に入ろうよ~」
だーっうるせぇなお前は急かすことしか出来ねぇのか?
「なによあんた私が急かすことしか出来ないやつだと思ってるの?フンッ私を誰だと思ってるの?神様よ神様、あとお前じゃなくて名前で呼んでよ!」
神様だとか知らねぇよ!あと名前知らねぇし!
「あっ、そういえば言ってなかったわね、耳かっぽじって聞きなさい私の名はアウラよ」
そんな喧嘩をしながらギルドへアウラが勢い良く入る。
「いらっしゃいませ~、おや?見かけない方達ですね、もしかして冒険者希望ですか?」
「そうよ私達は冒険者になるためにここへやって来たの」
周りの屈強そうな奴らがこちらを見ている
「よぉ兄ちゃん達冒険者になるつもりかい?冒険者になった暁には先輩として色々教えてやるよ、ヘヘッ」
なんだか怖そうな人だか案外は優しいのか?そう思いながら
ありがとうございます、ところでどこが受付なんですか?
「そこを真っ直ぐ行ったらカウンターがあるだろ?そこが受付だ、そこで受付してもらってきな」
じゃあ行ってきます!
カウンターにはアウラが待っていた。
「おっやっと来た、受付していい?私が先だからね?分かった?」
ハイハイどうぞ、勝手にやってくださいよ
強情だなと思いながら、アウラが受付をする。
「ようこそ冒険者ギルドへ!冒険者希望ですよね?こちらで手続きをしますのでこの水晶に触れてお待ちください」
アウラが水晶に触れる、何やら水晶が光っている。
「うわっなんかめっちゃ光ってる!」
驚いたような声で子供のようにはしゃいでいるアウラ。
「お待たせ致しました、手続きが終わりましたのでこの冒険者カードをお渡しします、おや?もう水晶から手を離して大丈夫ですよ、そ……そんな馬鹿な、ステータスが知力以外最大ですよ?あなたって一体!?」
「フフンッやっぱりさすが私よね!ステータスが高いのなんて当たり前よ!」
「あなたは何にでもなれますけどどうします?」
この世界には職業がいくつかある。
騎士の《クストス》
魔法使いの《マギア》
戦士の《ベラトール》
冒険者モリボス
これらの上級職の
《レクスクストス》
《レクスマギア》
《レクスベラトール》
がある
「私はレクスマギアかしらね」
「最初から上位職なんて凄いですね!ホント何者なんですか?あなたは」
あいつが神様だなんて、口が裂けても言えない。
「あなたも水晶に触れてお待ちください。」
俺も水晶が光り出した、異世界転移されたんだからさすがにチート級の能力を俺も持っているだろうと心を踊らせていると
「お待たせ致しました、こちらも手続きが終わりましたので冒険者カードをお渡ししますね、あっもう水晶から手を離しても大丈夫ですよ、こ……これは」
おっなんだよやっぱりアウルみたいなチート能力持ちか?
「いえ、普通ですねただ無駄に知力と運が高いことぐらいですね、このステータスだったら研究員とか学者になったらどうですか?」
え?は?、普通?俺、異世界転移してきたのにか?
えっと~普……通なんですか?
「はい普通ですね、冒険者にはあまり向かないステータスですねモリボス位にしかなれませんけど、どうしますか?」
えっと~じ……じゃあ、モリボスでお願いします。
「承りました、それではお二方の冒険者カードに職業を入れて、これで完成ですね」
「改めてようこそ、冒険者ギルドへ!!!」
何やら、ギルド内が盛り上がっている。
「おう兄ちゃん達!これで冒険者の第一歩だなよろしくな兄弟!」
「冒険者になったんだしモンスターを倒しに行かない?」
まあまあ、まだ装備も揃ってないし、お金だって無いだろ?
色々準備していこうぜ?
「さすが知力がちょっと高いカイトさん!そうね、まずはお金よお金!!」
ちょっとイラッとしたが準備は大事だ、準備してから色々進めていくとしよう。
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