浅野 光輝視点 終

僕は次の日、文化祭であった事を学校側に全て伝えた

証拠も一緒に渡したから学校側の判断は早かった、もちろんあのビッチは退学さらに関路とか言うクズも退学になったらしい


あのビッチが退学になった事はすぐに広まりみんな驚いていた、それから僕への質問攻め…そこであの日の事を全て話した、みんな僕の味方になってくれた…ある人は慰めてくれたり、ある人は怒ってくれたり…本当にこんな良いクラスメイトを持って幸せだ


数日後あのビッチの親から謝罪があった、親によると去年から友達の家で勉強するって嘘をついて男と遊んでいたらしい…本当にクズだ


そしてあのビッチは勘当された、当然だ…だけどまだまだこんなもんじゃ許せない


今あいつは実家に居て自分の荷物をまとめているらしい…


……無理だ!我慢できない!本当は会わない事にしようとしたけど駄目だ!一発殴らないと気がすまない!


そしてこの世で一番憎いあいつの家に向かった


「……!」


いた…ちょうど出る所だったか


前まではこの世で一番綺麗な顔だと思っていたが今はこの世で一番醜いビッチ顔だ 見るだけで吐き気がする


「このクソ女!」


ガンッ!


「………」


殴られてもどうでもいいと思っているのかずっと無表情だ…クソッ!


「ヤリマン女!クソビッチ!アバズレ!!」


「死ね!クソ女!」


「…………」


「お前はこれから地獄に堕ちる!親にも友達にも嫌悪されこれからの人生…全て終わりだ!」


「あのクソ男も退学になったからクズ同士ゴミみたい人生楽しんでろ!!」


言った!言ってやったぞ!これでアイツは終わり!ざまあみろ!


ーーー


昨日遂にアイツに言葉で罵倒してやった…殴ってやった清々しい気持ちになれたと思った…けど…


クソッなんなんだよ!クソッ!クソッ!なんで…なんで…



なんでまだアイツの事を好きなんだよ!!



あんなヤリマンクソビッチの事なんて…どうでもいいはずなのに…


家に帰ったら部屋にあるアイツとの思い出の物全て処分しよう、そうすれば今度こそ……


「おい」


不意に男に話しかけられた


ドカッ


「ゴファ!」


男に肩を掴まれ腹を殴られ呼吸ができなくなり蹲ってしまった


「てめえ俺の女に何してくれてんの?」


顔を上げ相手の顔を見ると2番目に憎い男だった


「ぁぁ……ぁ」


「息できねーだろ」


「…ハァ…ハァ…なんでお前がここに」


「お前美羽を殴っただろ?その仕返し」


「仕返し?ふざけんな!僕が先に裏切られたんだから当然の報いだろ!お前らはこれからゴミみたいな惨めな人生を送るんだよ!!」


「は?意味わからん…なんだか知らねーけど女を殴っていい理由にはならねーだろ」


「黙れ!!お前に何がわかるのか!世界で一番好きな人に裏切られた僕の気持ちが!」


「裏切られたお前に原因があるんじゃねえの?」


は?何言ってんだこいつ!!


「お前さ美羽の好きな事や悩んでる事知ってんの?」


「しっかり美羽の話聞いてんの?お前は自分の話しかしてねーんじゃねえの?」


「…………」


「美羽は歌が好きなんだよ、んで曲を作って歌手になるのが夢なんだとさ」


「あとさ美羽はテストの結果が一位以外だと両親に暴力振られてたんだってよ」


……知らなかった…


「知らねーって顔だな、そりゃ美羽も俺の方に来るわ…こんなやつ相手だったら」


「黙れ!黙れ!黙れえ!!」


僕は力一杯男を殴った


「ってえな…いきなり何すんだよ」


「うるさい!!黙れ!」


僕はもう一度殴りかかった


ドカッ バキッ


「ぐふっ」


僕は何も出来ずにボコボコにされてしまった


「そういやさっきお前…俺らの事、これから惨めな人生を送るって言ったよな?」


「大好きな女寝取られて寝取った相手にボコられて…ってどっちが惨めな人生送るんだろーな はは」


クソッ!クソッ!クソッ!許せない!絶対許さない!!


「お前にいいもん見せてやるよ」


そう言うと携帯の画面を見せてきた


「どーよこれ…見れて嬉しいっしょ?美羽のハメ撮り」


そこには大好きだった人が裸で気持ち良さそうな顔をしている画面があった


「美羽の胸マジでデカくて柔らかくて最高だぜ?んで胸のホクロもエロくね?」


「あ!でもお前は一回美羽の下着姿見たんだっけ?美羽が覗かれたって言ってたわ」


「………っ」


「じゃーいまからお前じゃ絶対見れないやつ見せてやるよ」


違う画像を出してきた…そこには…


「これやばいっしょ!俺のが美羽のナカに入ってる画像!」


………あ…いや…だ


「あとよ見ろよこれ…美羽はアソコにもホクロがあるんだぜ?エロくね?!」


……ああ…あ…聞き…た…くな…い


「美羽のナカも最高でよ、マジ今までヤってきた女の中でTOP3に入る名器だったよ」


あ"あ"あ"あ"!!


僕は泣いてしまった…怒り 悲しみ 嫉妬 後悔 苦しみ 絶望 興奮…もう僕は色んな感情でぐちゃぐちゃだ


もう嫌だ…もう何も……考えたくない


「光輝くん」


僕は呼ばれた方に顔を向け目を開いた




「ゴチソウサマデシタァ」



ニヤつきながらそう言うと後ろを振り向き帰ろうとした


待って…行かないでよお…返して…僕の物なんだ…お願い…お願いします……戻ってきて…美羽ちゃん


ーー

ーーー


「みうちゃんただいまあ」


「おかえりなさいあなた!」


「きょーはごはんにする?おふろにする?」


「ごはんがいい!」


「わかった!」


「とんとんとん…できた!」


「はいめしあがれ!」


「もぐもぐもぐ…わーおいしいよ!」


「やった!」


「みうちゃんとはやくほんとーにけっこんしたいなあ」


「みうもねこうきくんとはやくけっこんしたい!」


「ほんとに!?ぼくねぜったいみうちゃんのことしあわせにするからね!」


「うん!こうきくん…みうをぜったいしあ…わ…」







幸せに…し……







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