宮本 雄大視点
「雄大くんおはよ」
「おはよう!玲奈さん!」
朝からとても幸せだ…僕は宮本 雄大 (みやもと ゆうだい)そしてさきほど話しかけてくれたのは小泉玲奈さん…この学校の二大
美女の内の一人だ
いつ見ても綺麗だ…まるで宝石の様な艶のある髪…誰が見ても美しいと思ってしまう整った顔立ち、ずっと眺めていたい大きな胸…どこをとっても完璧な人だ
そんな彼女は当然だが…凄いモテる…頭脳明晰 運動能力が抜群 イケメン 性格イケメンなど数々の男が玲奈さんに告白したが全てて散っていった……もちろん僕も……
過去に彼氏は居たが一か月も経たずに別れてそれ以来男の影はない…
そして僕は玲奈さんの親衛隊をやっている……親衛隊のメンバーは全員フられた男達で集まった悲しい集団だ……名目は玲奈さんを守るため…だが玲奈さんを誰にも渡したくないから邪魔をするのが本来の目的だ
玲奈さんが…他の男と恋人になりキスをする……考えただけで頭が狂いそうだ…絶対渡さない…そして…いずれは………
ーーー
「え?海?」
「そう、皆で行こ〜って話になってんの」
「いや…僕は…いいや」
「玲奈もくるよ」
「行く!」
玲奈さんの水着姿を見れる……!…想像しただけで勃起してきた…!
「んでさー実はれい「おい!やめろ」
親衛隊のマサルくんが話を止めた
「こいつはそういうのはビビってできないからチクるかもしれねー」
「そうなんだ じゃー当日まで黙っておこっか」
「ねえ?どうかしたの?」
「んーん、なんでもない!それじゃあ詳しい詳細はLIN◯でおくるね」
「うん、わかった」
なんだろう…気にはなるけど……でも今は玲奈さんの水着姿で頭がいっぱいだ……楽しみだな
「玲奈!遅い!もう皆来てるよ!」
玲奈さん来た!私服姿も綺麗だ……
秋さんのお兄さんの車で海に向かっていた……僕は楽しみすぎてずっと上の空だった……そして車が止まった……着いたと思って外を見てみると海ではなく山の中だった
「ほら!さっさと出ろ!」
秋さんのお兄さんが玲奈さんの手を掴み乱暴に車から出した
「痛っ」
「おい!玲奈さんに何をするんだ!」
親衛隊のヒロヒコくんが怒った
「へーそれが玲奈ちゃんねー噂通りすげー可愛いじゃん」
知らない声だ…声の方を振り返ると……二人の男が居た…一人は金髪のガタイのいい男でかなりの強面……そしてもう一人の人は金髪の人よりガタイが良く身体中に刺青が入っていた…
僕は見ただけで足がすくんでしまった……怖い…怖すぎる……震えが止まらない……何もされてないのになんで……
「やべー!近くで見たらさらに可愛いわ!ダントツで過去一可愛い!!」
「確かにな!車運転してる間ずっと勃起しっぱなしだった!」
「妊娠するまでヤりまくってやるぜ」
「やっちゃって下さい!まじでコイツうざいんで!」
え…コイツら何を言って……僕には言っている内容が頭に入ってこなかった
すると玲奈さんが逃げようと後ろを振り向き走った……が…誰かに腕を掴まれていた……その掴んだ人は…マサルくんだった…
「玲奈ちゃんは俺の肉◯器になるんだ……へへ」
……は?…意味がわからない…僕はマサルくんが言った事に反応できずにいた……
「はあ?何言ってんだ!ふざ「おまえもこっちこいよ」
ヒロヒコくんが怒り怒鳴ろうとしたがマサルくんがとんでもない一言を言った
「玲奈ちゃんに中出ししまくろーぜ」
「中出し………………」
マサルくん!何言ってるの!ヒロヒコくん!何で悩んでるの!一緒に玲奈さんを守ろうって言ったじゃん!
「いいな…それ………最高じゃん!!」
「嘘!なんで!」
ヒロヒコくんの言葉に玲奈さんは驚きの声を上げた……僕も驚いて声が出なかった……
「おまえはどうすんの?俺ら元親衛隊三人で玲奈ちゃんとヤりまくろうぜ」
マサルくんが僕に悪魔の囁きをしてきた……だが……!
「……!……駄目だ!……そんな事駄目だ!」
僕は負けない!玲奈さんにそんな酷い事はできない!
「じゃあ今からおまえをボコる……邪魔されたくないから」
そんな…マサルくん達本気で僕を殴るつもりだ…やだ!怖い!
「え……いやだ!」
「じゃあやるよな?俺らと一緒に?」
う……あ…ああ…やだ…やりたくない…玲奈さんの泣いてるとこなんて見たくない…でも…親衛隊の人達や刺青の人にも殴られたくない……僕は…僕は…
「う……うわーーー!!」
僕は逃げ出してしまった…大好きな人を見捨てて……
ーーー
最低だ…僕…あんなに玲奈さんは絶対守るって常日頃から言ってたのにいざそうゆう時になったら何も考えられず自分の身しか守る事を考えず守るべき人を見捨ててきてしまった
逃げ出してから時間経ち少し冷静になった
………僕は何をやってるんだ…玲奈さんに僕は救われた…あの笑顔に…あの優しさに…今度は僕がお返しする番だ!間違いなく僕は酷い目にあうだろう……けど僕が気を引いて玲奈さんが逃げれる時間はすこしは稼げるはず!……僕は玲奈さんを助ける!
僕は走り出した、大好きな人を救うために……玲奈さんごめんなさい!一度は怖くて何も考えられずに逃げ出してしまったけど今は違う!絶対に助けます!玲奈さん!
ハアハアハア……着いた!……よし!行く………ぞ?
僕は信じられない光景を目にした
ガタイの良い人は二人とも地面に倒れてマサルくんは右手を痛そうにしてうつ伏せになっている……秋さんのお兄さんは泡を吹いて気絶しており他の皆は青ざめた表情である男を見ていた……
あいつは……飛内関路…なんで…あいつが……まさか! あいつも玲奈さんを……許せない!!玲奈さん今助けに行きます!
玲奈さんを救おうと走り出そうと思ったその時………
玲奈さんが飛内にキスをした
え?は?は?は?なんで?は?は?え?
そこから僕は記憶がない…どうやらその後山を通りがかった人に倒れている所を助けてもらったらしい
あれは夢?夢だ!夢に違いない…僕はそれ以外考えたくなかった……が学校に登校すると親衛隊の二人と男子二人、女子三人がいなかった…どうやら退学になるらしい…内容は伏せられていたが……僕には分かっていた……という事は……あれは…
玲奈さん!玲奈さんに聞こう!本人に聞けばいい!あれは僕の見間違いのはずだから!
「玲奈さん!」
「…………」
「玲奈さん!土曜の…(バンッ!)
「………」
玲奈さんは僕を睨みつけながら教室を出て行ってしまった……
それから玲奈さんクラスの誰とも必要最低限の会話しかしなくなった……色んな人に声を掛けられても無視…あいつを除いて…
玲奈さんは飛内にだけは以前の様な笑顔で話している…ずるい……ずるい…ずるい!僕の方が玲奈さんの事が好きなのに!
僕は放課後二人の後をついて行ってしまった……クソッ!クソッ!クソッ!二人が手を繋いでいる!嫉妬で狂いそうだ!
すると二人は体育館の裏に行った…僕は角からバレない様に見ると……
二人がキスをしていた……
見間違えじゃなかったんだ……クソ…
なんだよ…あのキス…下品すぎるだろ…舌をフェ◯するみたいに絡ませやがって……玲奈さん…なんですか…その顔…ずっと……ずっとずっと見ていたのに……その顔は見た事ないですよ……
あ、ああ、涙が…クソッ!ちくしょう!僕があの時勇気を出していれば!!うっ…うう……
自分の情けなさ…自分の臆病さが恨めしい…僕は自分の事が嫌いになっていた……
僕がそんな事を思っていると飛内がズボンとパンツを脱ぎ出した…え…?まさか…………そしたら玲奈さんはお尻を飛内の前に突き出した…
え?いやだ!駄目だ!やだ!やだ!やだ!そんなの事しないで!玲奈さん!玲奈さん!玲奈!!
もしあの時勇気を出せば…違う未来……だったのかな
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