小泉 玲奈視点

「玲奈〜!今日もカワイイ〜」


「玲奈ちゃん!今週あそこ行かない?」 

 

「玲奈さん!今日の放課後…時間ありますか?」


「玲奈さん、何か困っている事はないですか?」 

 

「ないよー今日も気を遣ってくれてありがとー」


 私は小林 玲奈 自分で言うのもなんだけど学校では人気者だ


友達も多いし告白は毎週される、全てフッてしまうけど相手があまり落ち込まない様に優しく断る事を心掛けている


親衛隊みたいなのもいて私がフッた男の子達で構成されているグループで困っている事を聞いてくれたりナンパ避けもしてくれる


学校は楽しい…皆いい人ばっかり…生徒も先生も……あいつを除いて………


あいつとは飛内関路という後輩のクズだ…タバコや酒に喧嘩…あと色んな女の子達にちょっかいをかけている…もうこれだけで嫌悪感がすごいが…私が一番許せない事……


桐奈ちゃんの件だ……南部 桐奈ちゃん…私の後輩で一番可愛がっていた子だ…頭も良く運動能力高く顔もスタイルも良いしかもすごい大人しくてずっと抱いていたいくらいカワイイ


けど桐奈ちゃんはあいつ…飛内と付き合っている…私が辞めておきなーって言っても依存してる様で首を縦に振ってくれない…依存度はかなりのようで飛内の事少し悪く言っただけで桐奈ちゃんの顔が悲しそうになるため私も強く言えない……

 

でもいずれ解ってくれるはず…そー思っていたある日…事件が起きた……桐奈ちゃんが退学になったのだ……


詳しい話を聞き出し私は……飛内の事が憎くて憎くて仕方がなかった……あんなに桐奈ちゃんはあいつの事思っていたのに……


桐奈ちゃんに会いたかったけど精神的なダメージが大きいらしく面会は出来なかった……あのクズ…絶対許せない…! 

 

 

そして三か月後…いつもと変わらない日だったが学校から帰る途中、ある男女が少し離れた場所に座っていた……女の子の方はなんと桐奈ちゃんだった……私が見た事ないくらい笑顔でとなりの男と話してる……男の方は…やはりあいつだった


あんな酷い事があっても桐奈ちゃんはあいつの横がいいんだ…


ーーー

「玲奈ー今週の土曜皆で海行こうよ!」


「えーナンパうざいからヤダ」 

 

「私らだけじゃなく男子も親衛隊の子らも来るから行こーよ」


「んーそれだったらいいか…うんわかった行く」 

 

「やった!それじゃあ詳しい事はLIN◯で送るね

 

「はーい、じゃあ帰るねー」


「うん!また明日ー」


玲奈が教室を出て行った後……複数人の女子が話していた


「ねえ!マジでやんの?」


「やるやる、まじでやる」


「あいつうざいし…私の好きだった修二に告白されたし」


「わかるわかる!私も狙ってた男子があいつに告白してた」


「本当に大丈夫なの?あんたのお兄さん…ちゃんと隠蔽してくれる?」 

 

「大丈夫!私の兄貴まじやべーから前も集団で女レイ◯した時その時の動画を撮って脅して緩くなるまで使って飽きたらそのまま風俗に流したらしいし」 

 

「脅しの動画があればどうにでもなるって言ってた」 

 

「うわーマジでやばっ…これからあいつがそうなるって事か……まじでざまーみろ」 

  

女達はニヤニヤした顔で話している


「他の男子もあいつとヤッていいって言ったらすんなり味方になってくれたー」 

 

「うわーさすがっモテモテ羨ましいー」


「でもさ親衛隊の奴らはどうすんの?あいつらはこの話乗らないでしょ?」 

 

「……実は親衛隊の3人の中の一人が協力してくれるってさ!」


「ぷはっ!まじ!なにが親衛隊だよ!」 

 

「あいつとヤれるよって言ったらすぐに協力するって言ってた!」


「まじで楽しみ…!あいつの泣き顔見るの……」


女子達は大声で笑っていた……

 

「…………………」


教室の外である男が聞き耳を立てていた…

 

「………マジか………だりーけど…桐奈の友達だったらしいし……」


「……はあ……やるか…… 」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る