斉藤 杏奈視点

飛内先輩と出会ってから死にたいなんて思わなくなった……私が先輩と友達になったという事が広まりいじめが完全に無くなったのだ

 

いじめもなくなり友達ができ本当に幸せだ……だけど一つだけ悩みも増えた…


飛内先輩…私を救ってくれた人……そんな人に惚れないわけがない…完全に私は恋をしていた…


私の見た目を全く気にせず話かけてくれご飯も一緒に行ってくれた

今まで出会った中で一番優しいしかっこ良かった…彼女になりたい

……でも…こんな私じゃ…

 

「杏奈どーしたの」 

 

「いや…その…あの…」


「なにー教えてよー」 

 

私は勇気を振り絞って言った 

 

「飛内先輩!好きです!付き合って下さい!」 

 

言った!ついに言っちゃった 

 

「あーごめんーー」 

 

「……」


ですよね…こんな私じゃ…


「今幼馴染への償い?で彼女作れないんだー」  

 

え?どういう意味? 

 

「だから杏奈が嫌とかじゃないよ」  

  

気を遣ってるんだ…


「あっあ…うっうう」

 

私は泣いてしまった…好きな人に迷惑を掛けてしまった…私の馬鹿…!! 

 

「大丈夫で…す…私がブサイクだから….ですよね」 

 

「いやいや……俺は顔とかあまり気にしないよ…しかも杏奈は努力すれば絶対綺麗になるよ」 

 

「嘘です!……もう…私に優しい言葉をかけないで下さい!」

 

嫌っ!こんな事言いたくないのに……言ってしまった…嫌われた…大好き人に…


「はあ…仕方ないなー」

   

先輩は私の頭を掴んで……キスした 

 

「えっ……えっ」

 

「だからマジだって…顔は気にしないよ…しかもさっき言った通り杏奈は絶対綺麗になる」 

 

それから先輩は何故彼女を作ってはいけないのかを教えてくれた 

 

「そうだったんですね…ごめんなさい!…私早とちりしちゃって」

 

「いや…いいよ…そんな事よりいいの?こんなヤリチンクズの事好きになって」 

 

「最初は驚いちゃいましたけど大丈夫です!何番目でもいいので先輩の女にしてください!」 

 

「杏奈がいいならいいけど…じゃーついでに俺が美人にしてやるよ!」

 

先輩が真剣な顔をして言った 

 

「杏奈は絶対綺麗になる!俺が、保証する!だから杏奈にはこれから綺麗になる為の努力をしてもらう!!」 

 

「努力……」


「有酸素運動にウエイトトレーニング、食事制限にスキンケア!これを今日からやってもらう!」 

 

「でも私じゃ……痩せても……」


「ああ!!もうっ!!」 

 

先輩が私の手を掴む 

 

「先輩!どこ行くんですか!?」 

 

「ラブホ!!抱きまくって褒めまくって自信をつけさせる!」

 

 

次の日…私は綺麗になるための努力を始めた……

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