斉藤 杏奈視点
私の生きている意味はなんだろう……私はずっといじめられっ子だった……幼稚園の頃は周りの子より一回り大きく目の色が皆と違ったから妖怪と言われいじめられて小学生と中学生の頃は見た目の醜さで悪口や暴言はもちろんバイ菌扱いもされた…そのストレスで肌は荒れ…暴飲暴食を繰り返していた…高校もほとんど扱いは変わらない…私への告白が罰ゲームだったり万引きをやらされたりずっと酷い目を受けていた…
死にたい…死のう…なんて毎日思ってる……私の唯一の楽しみは音楽を聴く事だ
ジャンルはUS-HIPHOP パパの影響で聞いたのがきっかけで好きになった……HIPHOP聴いている時は辛い日々を少し忘れられる
誰も居ない所で音楽を聞こうと校内の人通りの少なそうな場所を探しているとタバコを吸っている人がいた
「おわっ!何!誰?」
「あっ……すっすっすみませっ……ん」
タバコを吸っていたのは学校一の不良…飛内 関路先輩だった
「いやっ…いいけどさ…なんでここに?」
「あっ…えっえっと…その…音楽を……きっ聞こうと…」
「え?……あー…人がいない場所で静かに聴きたいって感じ?」
「そ…そうです」
「なるほどーーちなみになに聴くの?」
「え?…あの…ケンドリック・◯マーとJコー◯で…す」
「シブッ!!激シブじゃん!!」
飛内先輩が興奮したような声で反応してくれた
「ケンドリックとコールって事は結構リリック重視なんだ?」
「は、はい!」
「なるほどねーー俺はビートとフロウ重視で聴くよ!ウジとか!」
「あっいいですよね…ノリが良くて」
「うん!筋トレ中とかマジでアガる!」
初めて親以外の人とまともな会話ができた
「トゥパ◯クとかビ◯ーとかも中学の頃から聴いてけど今はカルティとかの音が好き!」
「分かります!私もたまにレイジ系聞きます!」
それから飛内先輩とHIPHOPの話でかなり盛り上がった
「名前なんて言うの?」
「さっ…斉藤 杏奈です!」
「じゃー杏奈!まじ楽しかったよ!俺の周りバトルヘッズしか居なくてUSの話できなくてさ」
「わ、私も初めて趣味の話ができました!」
「そうなんだ!じゃーこれからUS-HIPHOP友達として仲良くしてよ!」
「はっはい!宜しくお願いします!」
「俺、飛内関路!宜しく!」
そして親以外いなかったLIN◯に初めて友達が追加された
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