斉藤 杏奈

あーー眉毛整えんのだりー13歳からずっとやってるが少しでも眉の間や瞼に生えたらすぐに抜いてしまいたい衝動に駆られてしまう

永久脱毛するか、アートメイクもいいかもなー

 

「先輩!会いに来ましたー!」 

 

「杏奈ーおかえりー」 

 

「先輩ー聞いてくださいよー実はですね…」


この子は斉藤 杏奈(さいとう あんな)高校の後輩だ、髪型セミロングで身長は170半ばくらいあり日本とオランダのミックスでかなりの美形…モデル事務所に何度もスカウトされるらしいが彼女はあまり乗り気ではなく全て断っている 

 

そんな彼女が何故俺に懐いているかというと俺が彼女を美しい女に変身させたからだ…最初に出会った時杏奈はお世辞にも可愛い 綺麗なんて言えるものではなかった、太っていて肌も荒れまくり髪もボサボサそして自信の無さそうな表情……かなり酷かった…が俺は見抜いていた…努力すれば絶対美人になるという事を! 

 

そこから俺は彼女を綺麗にするためウエイトトレーニング 有酸素運動 食事管理 スキンケアを教えた…そして杏奈はみるみるうち綺麗になっていた…セフレで美容師のお姉さんに髪を整えてもらいさらにメイクのコツ おすすめのコスメを教えてもらいたった5ヶ月でスタイル抜群のハーフ美女になった  

 

どんどん杏奈が綺麗になるから育成ゲームをやっているみたいで凄い楽しかった……そこからは杏奈を使って美人局をして高校時代はそれでだいぶ稼いだ……snsで16歳JKとやたらとアピールして杏奈の顔を使い俺がおっさん達と連絡をし待ち合わせ場所に杏奈を立たせおっさんが来たらそのままラブホに向かわせ入り口に入った瞬間俺が動画を撮りながらおっさんを脅すという手口だ 

 

16歳JKって知っているのに行為をしようとしたメッセージのやり取り…そしてラブホに入った時の写真と動画…これらがあれば何十万も引き出せる 

 

そして今はパパ活で稼いでる…おっさんと飯食ったり旅行行ったりするだけで金や高級品が貰える…んで行為を匂わせれば馬鹿なおっさんはさらにいい物をくれる… 楽な金稼ぎだ 

 

「先輩聞いてます?」 

 

「あっ…ああ…今日のパパの話だよね?」 

 

「はい!いやもうほんと!キモくて!」 

 

「なんか優しいさが〜とか他の男と僕は違う〜とかまじうざくて!」 


「ただ自分に自信が無くて謙虚に立ち回る事しかできないからだろ!って思っちゃってイライラしてましたけど我慢したんですよ」

 

「あーそうなんだーえらい!よく我慢した!」 

 

「わーい!先輩もっと褒めて下さいー」 

 

「あっ!先輩!これ!」 

 

杏奈は札束を渡してきた 

 

「おっ!この厚み100…いやっ150はあるか?」 

 

「163万です!私のお家にあるプレゼントも売れば合計で400はいきますよ!」 

 

「マジで!過去一?」 

 

「いえ!過去一は600です!」 

 

「あーそうだっけ…杏奈はすごいなーー」

  

「ありがとうございます!もちろんそのお金は全部先輩のです……そのかわり……わかってますよね?」 

 

「はいはい…どこでするの?」  

 

「露天風呂付きの場所がいいです!」 

 

「んーじゃああそこでいっか」 

 

「着替えるから外で待ってて」 

 

「はーい」

  

ーーー 

  

「あと5分くらいで着くよ」


「楽しみーー」 

 

「早くせんぱ「ひなちゃん!」 

 

見知らぬ男が杏奈に話しかけてきた 

 

「は?あーーー……はあ……」


「ひなちゃん誰なの?その人」 

 

「はあ…先輩…この人…今日言ってたキモいおっさん…」


「あーなるほどね」 

 

「き…!キモい!?ひなちゃん!どういう事だ!」 

 

「そのままの意味ですよーーキモいおっさん…貴方の事です」 

 

「なっ…ひなちゃん!僕の事好きって…」 

 

「プ……嘘に決まってるじゃないですか…私が好きな人はこの人だけです…………チュ」 

 

杏奈がキスをしてきた 

 

「う……うわーーーー!!!」 

 

男は奇声をあげてどこかへ走り去って行った 

 

「つか杏奈まだ ひな なんて偽名使ってるんだな」 

 

「はい!先輩との思い出がありますし」

 

「最低な思い出じゃんそれ」 

 

二人は腹を抱えて笑った 

 

「そういやあの人かなりお前にゾッコンだったけどえっちとかしちゃった?」 

 

にやけながらそう言うと 

 

「もーー!冗談でもそう言うのやめて下さい!私の体は先輩しか知りません!!」 

  

「それに…私清楚キャラで通っているんです…私の体みたら皆引いちゃいますよ!」 

 

「乳首ピアスに淫紋タトゥーですからね!先輩!責任取って下さいね!」 

 

「はは…あの時はそういうのにハマってたからなー」


そんなやり取りをしていると目的地に着いた 

 

「ここだよ」 

 

「わーーいい感じのとこですねー」 

 

「うん 露天風呂以外にも色々あってかなり良かったよ」 

 

「そうなんですね!……それじゃ…先輩……」


「朝まで…寝かせませんから…ね?」  



 

本当に寝かせてくれなかった……

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