平 亮太視点
顔も身長も勉強もスポーツも全て平均でこれといった特徴がないのが俺 平 亮太 (ひら りょうた)だ
何も変わらず平凡で退屈な毎日…こんなの嫌だ!…なんか刺激的な事ないかなーなんて思っていると
「関路」
超が付くほどの美人が教室に入ってきた…彼女の名前は南部 桐奈さん学校の二大美女の内の一人だ…俺も彼女を見て一目惚れしてしまった…出ている所は出ていて締まるとこは締まっている…最高のスタイル…そして何よりも目を惹くのはあの顔…顔小さっ まつ毛長っ 肌白っ その他も整いまくっている…学校中いや他校までその美しさで男達を魅了している、だがそんな桐奈さんには誰も告白した事がない…
「ういー今日の飯なに?」
その原因がこいつだ
こいつは飛内 関路…超が付く程のクズのヤンキーだ、未成年飲酒喫煙などをしているが先生達にバレてはいない、前に勇気のある男子生徒が飛内達の事を先生達にチクッたらしいが証拠ないという事で何もなかった…その数日後男子生徒が入院した…階段で転んだらしい…でも皆それが嘘だってわかっていた……
飛内は学校一の嫌われ者だ…不良だから…ってのもある…が…それ以上に嫌われる理由は色んな女子に手を出す事だ…彼氏が居てもお構いなし…飽きたらすぐ捨てて次の女子生徒を食い散らかす…さらに…何より許せないのがこのクズ野郎と桐奈さんが付き合っているという事だ!
なんでこんな奴に……
ーーー
「おい!桐奈さんが退学だってよ!」
「は?」
桐奈さんが退学?どういう事か詳しく聞いた…全てを聞いた俺は…
「あのクソ野郎!!」
「おい…どこ行くんだ!」
教室を出てあのクズの所へ向かう…あいつは体育館の裏でタバコ吸っているはずだ……
「見つけたっ……!」
あの野郎…!ぜってー許さねー……ん…あいつ以外にももう一人いやがる……クソッ…どうするれば… すると後ろから声をかけられた
「うわっ!」
口を押さえられる
「黙れ…気付かれたらどうする」
「ぷはっ!あんた…誰すか?」
「俺は山岸 海斗……桐奈さんに病院送りにされた女の彼氏って言った方がわかりやすいか」
「あっ…」
「そんな事よりお前…なんでここにいる」
「あいつを…飛内関路をボコボコにする為です」
「じゃあ俺と一緒だな…俺もあいつが憎い」
やはり目的は一緒か…心強い…
「おい!!」
「あ?んだテメェら」
「お前だけは絶対許さない!」
「は?誰こいつら」
関路の隣に居た不良がこちらを睨みつけてきた
「関路クンあのバット持ってる奴亜衣ちゃんの彼氏…隣の奴は知らねえ」
「あーなるほどね…亜衣ちゃんの彼氏の方は何しに来たのか大体察しはつくけど…お前……あー名前…何?」
「平 亮太だ!同じクラスだろ!」
「え!マジ?ごめーん わかんなかった」
「んで亮太くんはなんでここに?」
「お前が………桐奈さんという彼女が居るのに浮気して…そのせいで桐奈さんが……」
俺は今にも爆発しそうだった
「はっ?なんでテメェに桐奈の事とやかく言われなきゃいけねえんだよ」
「あっ…お前…まさか桐奈の事好きだった?」
飛内はニヤつきながら言った
「ああ!そうだよ!一目惚れだった!」
「プフ……桐奈のハメ撮りあげようか?」
さらに飛内はニヤつきながら言った
「テメェ!!」
俺は飛内に殴りかかる
ドカッ
「ごはっ…」
飛内が腹に前蹴りしてきた
「オラッ!」
山岸さんがバットで飛内に襲いかかる
ガスッ …バキッ
飛内が山岸さんの膝に蹴りを入れた…山岸さんの膝が変な方向に曲がっていた
「あ゛あ゛あ゛あ゛ーー!!!!」
「ひゅーー!さすが関路クン 瞬殺じゃん!」
「クソ雑魚で笑えるっ」
クズ共が腹抱えて笑っている
「関路クンこいつらに付き纏われんのだりーから脅しの動画撮らねえ?」
「めっちゃいいじゃん!!どんなのがいいかなー」
しばらくすると飛内が口を開く
「こいつらにフェ◯させね?」
「まっ…プフ まじかよ…関路クンさいこーー!」
二人は俺と山岸さんを裸にしようと近づいてきた…抵抗はしたが抵抗するたび殴られ蹴られ結局裸にされてしまった
「ほらっ…あーー…えっと…亮太くん!」
「こいつのしゃぶってあげなよ…彼女が寝取られて寂しそうだしさ…プッ」
「ふ…ふざけんな…」
ドカッ
「うっ…」
「まだ殴られたいのー?亮太くんもしかてM?」
俺は飛内への恐怖心で行為を始めてしまった
「うわっ…まじでやってんじゃん…キモ…」
「やべーーマジでやべーー」
二人は笑いながら動画を撮っている
ーーー
その後山岸さんは自主退学した…俺も精神的にかなり追い込まれたがなんとか高校を卒業した…そこから大学に入り平凡な生活を送り特に何もなく大学を卒業した…そして都内の中小企業に入社し普通の社会人生活を送っている…今でもあの時の事を思い出して体調が悪くなってしまう…けどいずれ乗り越えられるはず…そう思っている
「はー疲れたー今日は外食でもするか」
行きつけの定食屋に向かう途中凄い美人が居た…あれは……桐奈さん!!絶対そうだ!間違えるはずがない!髪は白くなりメイクも少ししているがほとんどあの時と変わらない!
「桐奈さん!!」
「誰?…ですか?」
「平 亮太だよ!同じ高校だった!」
「え…あ…ごめんなさい…わからないです…」
うっ…まあそうだよな…高校の時はほぼ話した事ないしな
「桐奈ー早く行こうぜ」
え………なんで…… こいつが…
「誰?この人?桐奈の知り合い?」
「私は覚えてないけど同じ高校だったらしい」
「えっ!まじ!誰誰!名前は?」
「ひっ…平…りょう…亮太……です」
「平 亮太?誰だっけ」
「フェ◯した…男に…山岸さん…に」
「は?フェ◯?…………………ああ!!」
飛内は驚いた表情をした後笑顔で肩を組んできた
「いやーあん時はまじでごめん!俺もまだガキだったから色々加減がわかってなくてさ亮太くんに酷い事しちゃったよね?」
「え…あ…うん」
「ほんとごめんね?あの時の動画はもう消してあるから安心して!あとさこれお詫び!」
そう言うと財布から7万円を取り出し俺の手に渡してきた
「今財布にある金全部あげるよ!これで美味しい物でも食べて!」
「じゃ! 桐奈行こうぜ」
そう言うと二人は去って行った
俺は手にある7万円を見た……クソ…クソ…クソッ! こんな!端金で俺の心の傷が癒えるわけ……クソッ!!
俺はやっぱり平凡で退屈な日が一番だ
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