南部 桐奈視点 終

関路を私だけの物にしたい…けどそんな事言ったら関路に嫌われちゃう…そんなのヤダ…関路に嫌われずに私だけの物にする方法…そんなの…ない…よね…そんな甘い事言ってたら他の女に取られちゃう 

 

決めた…逃げられない状況を作ろう…関路の都合の良い女を演じて地道に材料を集めて私だけの物に…

 

それからの行動は早かった、音声録音 女共の個人情報とメッセージのやり取り…何年も何年も掛けて着々と材料を集めていった 

 

そして十分すぎるほどの材料が揃った…私の両親と関路の両親には私達はいずれ結婚予定だと話をしており既に場は揃っている…あともう一つ何か大きい材料があれば……

 

そんな事を思って数ヶ月…関路はなにかして欲しい事はないか?と聞いてきた……私はすぐに子供が欲しいと言い彼と子作りをした 

 

そしてしばらくして妊娠が発覚した……私は泣いてしまった…嬉しさで………これでやっと!関路を私だけの物にできる!!……本当にいままで辛かった…関路が他の女と一緒に居るという事が!!

 

関路に全てを明かすのは中絶が出来なくなってからにしよう……


ーーー 

 

遂にこの日がきた…関路が私だけの物になる日、パパに関路を家に呼んでもらい結婚についての話し合いが始まった、関路は終始困惑した表情でパパの話に合わせていた…

 

「桐奈!!これはどういう事だ!結婚って!」 

 

「そのままの意味だよ 私と結婚するの」 

 

「ふざけんな!ちゃんと説明しろ!」 

 

「私の両親には関路といずれ結婚するって伝えていたの…もちろん関路の両親にも…」 

 

「え…は…?」 

 

「ちなみにもう逃げられないからね」 

 

私はいままでの材料を全て関路の前に出した 

 

「嘘っ…だろ…」


「関路」 

 

関路がこちらを見る 

 

「これから幸せに…してね?」 

 

ーーー 

 

「関路これ…誰?」


「そっ…それは…違う!行きつけのラーメン屋の娘だよ」 

 

「………」


「笑顔で楽しそうだね…」


「ご…ごめん!もうこの子とは話さない!俺は!桐奈の物!桐奈だけの物なんだ!だから…」 

 

「ダメ…3ヶ月外出禁止」 

 

「うう…」

 

悲しそうだ…結婚してからは関路は私のいいなり…


抱き抱えているわが子を見る…ほんと…可愛い…

 

「良かったねー…桐華…パパと3ヶ月も一緒だよ」

 



大好きな彼がずっと一緒に居てくれて…その大好きな人との子供と暮らせて…私は今…人生で一番幸せだ 

 

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