南部 桐奈
「関路…」
「ん?」
「他の女の子とえっちしてもいいよ」
桐奈から発せられた言葉は俺にとってはかなり都合が良かった…でも…
「いや…お前…かなり無理してんだろ…」
「うん…でも…いいよ…そのかわり彼女は作らないで」
「どんな扱いでもいいから…なんでもしてあげる…欲しい物があったら全部買ってあげる」
「だから…ずっと…ずっと一緒に居て」
桐奈は涙目でそう言う………
それから桐奈は俺の都合の良い女になっていた…それこそ俺の生活は桐奈無しでは送れないほどに…
ーーー
「桐奈、焼肉食いたい」
「ん」
「このクロムのネックレス…気になってるんだけど…」
「銀座のお店行こっか」
「玲奈さんとデートするから池袋で下ろして」
「じゃあ…これ…」
「足りないよ…あと20万」
「うん…はい…これ」
「ん…あとさ朝5時頃にAI◯Uってラブホに居るから迎えに来て」
「わかった」
ほんとっ桐奈は最高の女だわ、たまには桐奈の事構ってやるか…
「桐奈ー」
「お金は明日になったらパパから振り込まれてくるからちょっと待って」
「いやいや…たまにはお前に構ってやろうかなと思ってさ…なんか俺にして欲しい事とかって…「子供欲しい」 ハァ!? 」
「子供」
「いやっちょっと待って!それは流石に…」
「認知しなくていい…関路との子供が欲しい」
「あっまじ?じゃあオッケー」
そして朝になるまで愛し合った
その後しばらくして桐奈の妊娠が発覚した、その時の俺は気づいてはなかった…全て桐奈の手の中に転がされていたと言う事を…
妊娠が発覚しては6ヶ月…桐奈の実家に呼び出された
「久しぶりっすね!桐奈のお父さん!」
「久しぶりだね 関路くん」
「今日はどうしたんスか?」
「どうしたって…それは君と桐奈の結婚についての話し合いだよ」
………は?…は?! どっどういう事なんだっ!
桐奈の顔を見る…すると…いつも無表情な彼女の顔が……
ニヤついていた…
俺はその時悟った…桐奈はずっと…狙っていたのだこの状況を…
それから俺は桐奈と結婚した…桐奈の両親、俺の両親には既に桐奈が根回ししておりさらに妊娠から半年が経っていて堕すこともできない…
なんでも言う事を聞き俺を困らせない都合の良い女だと思っていた…が地道に俺に気づかれない様に計画を進めていた…
そして結婚後の俺と桐奈の関係は……
「ねえ…3分も門限過ぎてるよ?」
「ごめん!久々の外出が楽しくて気付いたら思ったより時間が経っちゃってて」
「いいわけしないで……2ヶ月外出禁止ね」
「そんな!」
俺は桐奈に全てを制限されてしまっていた…今まで関係を持った女性達との写真やメッセージのやり取り、今まで桐奈に対しての酷い扱い、発言…その録音を記録されていたのだ、それがある限り俺は桐奈に逆らえない……結婚してから田舎に引っ越しし携帯も持たせて貰えなかったから今まで関係を持っていた女性達とももう連絡できない……もう子供もいるし…俺のクズ人生もここまでか…
はあ…外出禁止も昨日で終わったし外食でもするか……
店に向かう途中で複数の女性に囲まれた
((((見ーつけた!))))
クズ男の人生はまだまだこれからだ
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