第2話…④

俺は子供を見かけたであろう場所に向かった

アーチを囲う木々が、前に進ませないように感じた


へぇ~良いね…一枚撮ろう

ファインダーが俺を捕らえる

アーチ横でポーズをしながら…

俺は子供の事を考えていた


お疲れさまです…

仕事終りの声がする

アーチを横切ろうとした時

ズボンのボケットに入れた手鏡が落ちた

ヤベ…

傷ついていないか調べる

ちょうどアーチを映し出した時

先程の子供…女の子が小さな家に入るのを見た

後ろを振り向いたがアーチの奥は森が広がるだけだった…

 

 あの女の子は誰なんだ…この手鏡はあの娘のもの

 かな?

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