第2話…③
とある住宅街に仕事で訪れた
懐かしい風景だな…
俺は幼い頃の記憶を想い介していた
それに…
丸い平らな手鏡を手に取り
誰の忘れ物なんだ?
だけど…懐かしい気持ちになる
撮影場所は住宅街の中心にある公園
小さな森があり、遊具がところどころにある
小さな森の入口にアーチがあった
ここにしましょう
スタッフがアーチの近くにある休憩所に
荷物を置いた
この森は通り抜けができそうだね
カメラマンがファインダーごしに呟いた
サワサワ…
森の木々が風に煽られ、揺れた
それと同時に、ポーチから手鏡が落ちた
アッ…大丈夫かな
急いで拾い上げる…ん?
俺はアーチの方に振り向いた
アーチを少し入った木の影に
子供がいた…?気がしていた
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