第1話 もう一人の私
私が小さな雑貨屋さんを見つけたのは
三日前の事…
通学路にあったなんて…まるでお菓子の家のような外観の雑貨屋さん
大きなショウウィンドウには様々な形や色の手鏡が飾られている
いつ頃、できたのかなぁ?
自然に足が雑貨屋さんに向かった
スズナ、帰ろう
友人のアヤネの声で立ち止まる
スズナ…森に用事でもあるの?
森?…雑貨屋さんがあるのに…!!
アヤネの言葉に後ろを振り向くと
家と家の間の私道の先には
雷雲のような森があるだけだった
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