手鏡

橘しずる

プロローグ

路地を曲がると都心を感じさせない街並みが広がる

住宅街の中にポツリと佇む一軒の店が

静かにお客様を待っている


この一軒の店…小さな雑貨屋である

これから、語るお話は手鏡に纒わるストーリーである…いつもショウウィンドウに飾られている手鏡の話である


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