第14話 喉の乾き

 出勤の時は、500mlのペットボトルを1本、持参しています。

 それプラス、ランチで供されるお水やお茶。

 それだけで、退勤時まで、事足りていたのです。

 そして、在宅勤務時は、午前中でマグカップ1杯、午後でマグカップ1杯くらいの飲み物を準備。プラスお昼時のコップ1杯の麦茶。

 それだけで、勤務終了までは事足りていました。


【適応障害】と診断される以前は。


 いつからでしたでしょうか。

 持参した500mlのペットボトル1本が、午後に入って間もなく空になってしまうようになりました。


 まぁ、本格的な夏も近づいて来たし。

 暑いからね。

 あ、もしかして、涙がずっとで続けているせいかな?!


 なんて軽く考えて、仕方なく、途中でペットボトル飲料を買い足していたのですけれど。

 次に


 もしかして、処方されている薬の副作用?!


 と考え、ちょうど本日(6月10日)診察があったので、医師に尋ねてみました。


「最近ものすごく喉が渇くのですけれど、お薬の影響でしょうか?」


 ええ、そうですよ。

 という回答を期待していたところ。


「薬の副作用ではないと思いますよ。ただ、そのような症状はよく聞かれますね」


 とのこと。

 念のため、お薬を処方してくださる薬剤師の方にも同じ質問をしてみたのですが、同じような答えしか返ってきませんでした。


 ……えっ?

 わたしの予想、見事に全滅ですか?!


 と。びっくりしながら帰って来る道すがら、用事があって寄り道をしただけでもまた喉が渇いてしまい、道沿いのコンビニでペットボトルのお水を購入。

 少しのお出かけならば不要だと思っていたのですが、これでは、開けても暮れても飲み物を持参しないといけない事になりそうです。


 医師や薬剤師の回答がどうにも納得できなくて(信用していない訳じゃないですよ?ただ、わたしの欲しい答えが得られていないので)、インターネットで調べてみたところ(本当に、今の時代は分からない事をすぐに調べる事ができて便利ですね。これが全面的に良いことなのかどうかは、判断が分かれるところではありますけれど)、以下の答えが見つかりました。


【不安による自律神経症状からのどの渇きがあります】


 これっ!

 これだっ!


 と思いました。

【適応障害による抑うつ状態】と診断されているわたしはきっと、自律神経も正常な働きをしていないのでしょう。


 ということは。

 症状は悪化しているということなのでしょうかね。

 望む答えは見つかったものの、少しだけ不安が増えてしまったような気がしたのでした……

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