第8話 暴走と対応遅延

 今、我がチームはようやく繁忙期を抜けて、束の間の『通常運転』の期間。

 それもありますし、薬も飲んでいるせいだとも思いますが、ここしばらく(5月中旬~5月23日)は、意外と落ち着いて仕事をこなすことができていました。

 出勤すれば相変わらず涙は滲むのですけれど、動悸と息苦しさはあまり気にならなくなってきていましたし、夜も眠れていましたし。


 ところが。


 5月24日。

 この日は在宅勤務だったにも関わらず、色々な業務の照会が舞い込んできて、次々と頭を切り替えて判断を下して行かなければならず、自分の業務に全然手が付けられないままに疲れ切って、やっとの思いで定時を迎えたのでした。

 翌25日は出勤予定。

 こんなに疲れ切っていては出勤もできないと、夜早めに寝たものの、夜中の3時に目が覚めた時にはものすごい動悸がしていて、それからはうんともすんとも寝付くことができずに、涙もポロポロと零れてきて(別に悲しい夢を見たわけでもないし、悲しい事を考えていた訳でもないのですが)。

 なんだか、今まで落ち着いていた症状が、一気に暴走した感じ。

 結局朝まで一睡もできず、これではとても出勤はできないと、止む無く出勤予定を在宅勤務に切り替えました。

 そう決めたとたんに涙もとまって、動悸もだいぶおさまったのですけれど。


 そこでふと、考えました。

 上司はわたしの状況(体調)を、チームメンバーに伝えてくれているのだろうかと。

 なぜにこんなに繁忙期でもないこの時期に、業務が全く減らないのだろうかと。


 5月25日の朝イチ。

 上司宛に、わたしの状況をチームメンバーやクライアントに伝えてくれているかの確認メールを送信。

 もしまだのようだったら(忙しくて連絡する暇がないのであれば)、わたしが自分で連絡するから、その旨連絡して欲しいと。


 このメールに返信があったのは、その日の定時前。

 丸1日何をしていたんだと呆れていたところ、どうやらわたしと一緒にチームリーダー業務を代行しているAさんがちょうど出勤していたために呼び出され、


「平さんのこのメールにこうやって返信しようと思うんだけど(と、メールドラフトを見せられながら)どうかな?」


 と相談されていたらしいです。

 Aさん曰く


「どうでもいいからさっさと返信しなさいよ。そんでさっさとチーム内に連絡しなさいよ、って思っちゃった」


 とのこと。

 全く同意で、わたしも笑ってしまいました。


 5月8日診断書を提出すると共に上司には相談していたにもかかわらず、25日まで一体なにをしていたんだか。

 相変わらず、対応が遅すぎます。

 また、イラッとしてしまいました。

 いけないいけない。

 たぶん、これも【適応障害】のもととなるストレスの一因。

 気を付けなければ。

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