魔法の庭園と異世界の出会い

@konno0523

魔法の庭園と異世界の出会い


彼女の名前は「葉月はづき」。彼女は普通の大学生で、日々の生活に何か特別なことが欲しいと感じていた。そんなとき、彼女は謎の光に包まれて、異世界へ迷い込んだ。


「え、何これ・・・・」


目を覚ますと、そこはまるで絵本のような美しい庭園だった。 色とりの花々が咲き乱れ、奇妙な生き物たちが愉快に駆け回っている。 葉月は驚きながらも、この美しい世界に心惹かれていく。


「お主はなんじゃ?」

「!!」


不意に声をかけられ、声のした方に振り向く。


「わしは、この庭園に住むアルベルトというもんじゃ」

「あ、私は葉月と言います。気がついたらここに・・・・」

「なるほど、迷い込んだのか」


庭園に住む「アルベルト」と出会った葉月は、彼からこの庭園の秘密を教えてもらった。どうやら、この庭園は人間の願いが集まる場所であり、それがの力によって具現化されるのだそうだ。


「魔法ってそんなものが・・・・」

「ほれ、これでどうじゃ?」


アルベルトが、手のひらを出すと光の球が飛び出し、グラスが発言し、水が注がれた。


「・・・・・・」

「信じたかの?」

「す、すご〜い・・・・・」


興奮しながらも、魔法について少し教わった葉月は自分の願いを思い浮かべる。彼女は庭園に自由にお花を植えることができる魔法を手に入れた。彼女は笑顔でアルベルトに感謝し、花の種を作り始める。


日々の生活で感じる喜びや癒しを込めて、葉月は美しい花々を育てようと試行錯誤を繰り返していく。彼女が植えた種は、あっという間に花が咲き、彼女が触れると、花は色と香りを増す、それはまるで彼女が求めていた特別な日常を体現しているかのようだった。


「ふふ、綺麗ね」

「え?ああ、ありがとうございます」


庭園には、葉月の他にも異世界の住人がいて、彼ら彼女らは新しい住人である葉月の魔法に魅入られた。 この世界の住人はほとんどが生活が便利になるような魔法や戦うための魔法を取得している。そんな彼らは、彼女の花に触れることで、心癒され、日々の疲れを癒し、そしてこの庭園に来た時のように魔法の美しさを再確認する。風によって舞う花の香りのように、葉月の魔法によって庭園に温かな、ほのぼのした雰囲気が広がっていく。


「ねえ、元の世界に戻りたいと思わない?」

「え?戻れるんですか?」

「ええ、いつでもね。でも、もしここに残りたいのならいつまででも・・・」

「私は・・・・・」




葉月は庭園での生活が日常となり、アルベルトや異世界の住人たちとの交流も広がっていく。 彼らとの出会いや会話によって、葉月はこの世界に来る前求めていた特別な何かを確かに得ることができた。いつの日か庭園にとっても、彼女の存在は特別なものになっていた。




〜現実世界〜


「全く、救急車で運ばれたと聞いてきてみたら・・・・」

「ああ、全く心配損だろ?」


1組の夫婦は、目の前のベッドで眠る娘の顔を見てため息をついた。


「一体どんな夢を見てるんだろうね、この娘は・・・・」


彼らの一人娘は、本当に幸せそうな顔を浮かべていた。

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