第2話

美月「もしもし〜?」

翔也「もしもし。いきなりどうしたの?」

美月「久しぶりに話したいなーって思って。」

翔也「じゃあ相談というのは嘘?」

美月「んー相談と報告」

翔也「報告?なんの報告?」

美月「実は私彼氏が出来たの!」

翔也「おーおめでとう。」

美月「反応薄!もっといい反応してくれてもいいじゃん!」

翔也「ごめん。」

美月「全然いいよ!」

正直どうでもいい。そう思った。

翔也「誰と付き合ったの?」

美月「同じクラスのたくまくん!」

翔也「たくま?関わったことないからどんな人かわかんないや。」

美月「だって翔也くん康介くんとしか喋ってるとこ見た事ないよ。」

翔也「...うるせー」

美月「もしかして怒った?」

翔也「怒ってないよ。」

美月「じゃあ良かった。」

翔也「で?相談はなんなの?」

美月「それなんだけど私付き合ったことなくてどうしたらいいか分からないんだよね。」

翔也「俺は女友達すらいないから聞く人間違えてるぞ。」

美月「私がいるじゃん!」

翔也「美月以外にいないってことだ。」

美月「なるほど。てか私を友達って認めてくれたんだ。」

なんか嬉しそうにしていた。

翔也「じゃあ俺寝るわ。」

美月「はや!?まだ23時だよ?」

翔也「もう23時の間違いだろ。」

美月「真面目くんめ!たまには夜更かししたって良いじゃん。」

翔也「明日も学校だろ。てことでおやすみ。」

美月「え?ちょっ...」

プー🎶プー🎶

ここで初めての通話は終わった。


〜次の日〜

美月「昨日はよくも通話の途中なのにきってくれたわね!」

翔也「いやもう会話は終わっていただろ。」

美月「いや終わらせたの間違いでしょ。」

翔也「てか彼氏出来たんだからあんまりほかの男子と2人きりで話してたらまずいんじゃねーの?」

美月「たしかに。恋愛経験ないくせにやるじゃん。」

翔也「美月もないだろ」

美月「あ、そっか。」

ここで会話は終わった。


〜次の休み時間〜

康介「そういえばさっき美月さんと話してたよな?仲良いのか?」

翔也「まあそこそこ。」

康介「へー狙ってるの?」

翔也「そんなんじゃねーよそもそもあいつには...」

康介「あいつにはなんだ?」

翔也「いやなんでもない。」

勝手に人のことを話すのは良くないそんな気がして何となく話すのを辞めた。

康介「あ、そんなことよりさ今日こそカラオケ行かね?」

翔也「まぁべつに行ってもいいけど。」

康介「やったー!じゃあ放課後な!」

翔也「はいはい。」

正直カラオケは苦手だというかそもそも歌が苦手だ。歌が下手な上に盛り上げることも出来ない。明らかにカラオケに向いてない人間だ。


〜放課後〜

康介「お前ほんとに歌苦手なんだな。40点台なんて初めて見たぞ。」

翔也「うるせー人生初カラオケなんだよ。」

康介「まぁそんな怒らずに俺の歌でも聞いとけって。」

翔也「飲み物とってくる。」

康介「おーい聞けよー!」

ちょっと面白かった。初めて友達と遊んだからだ。下手でも楽しいもんなんだなと思った。

???「え?なんでいるの?」

声のする方に顔を向けたら美月がいた。

翔也「え?そっちこそなんでいるんだよ。」

美月「いやいやいや私はそういうキャラでしょ翔也君はそんなキャラじゃないじゃん!」

どんなキャラだよとツッコミたい気持ちをおさえて彼氏と来てるの?と聞いた。

美月「うん。そっちはどうせ康介くんでしょ。」

翔也「そうだよ。なんか悪いか?」

美月「いや何も言ってないじゃん。」

笑いながら美月はそう言った。

翔也「じゃあ俺戻るから。」

美月「...ちょっと待ってよ。」

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君の瞳に映る人 星夢顎 @MiMinaito

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