君の瞳に映る人
星夢顎
第1話
僕は今までの人生で1度も好きな人が出来たことがない。僕には好きなタイプもない。16年間生きていて1度も女性に可愛いと思ったことすらない。そんな人生だった。僕は高校生2年生になった。いつもどおり授業を受け、帰る。この繰り返しだった。高校一年生までは...
高校2年生になり始業式をした。新しくなったクラス僕は高校に友達がいない。だからクラスが変わったところで僕にはなんの影響もなかった。クラスが変わっても僕は変わらない。授業を受け、帰るだけ。
???「ねぇねぇ君名前なんて言うの?」
いきなり話しかけてきたこの人は美月(みつき)と名乗った。
「僕の名前は翔也だ。」
美月「翔也!いい名前だね!これから1年よろしく!」
翔也「よろしく。ところできみはどうして僕に話しかけたの?」
美月「君じゃなくて美月って呼んで!同じクラスの人に話しかけることって変かな?」
翔也「それもそうだな。」
僕はこの時まぁ美月と関わるのは最初だけだろ。と思っていたから適当に話を流していた。
そしてその日はそれ以降何事もなく終わった。
〜次の日〜
美月「ねぇねぇLINE教えてよ!」
翔也「なんで?」
美月「え?だって私たちもう友達じゃん!」
いや早すぎだろと思った。あの程度の会話だけで友達になったとかどうかしていると思った。
翔也「まあいいけど」
美月「やったー!!」
そしてその日はLINEを交換して授業を終えて家に帰った。
〜家〜
ピロン🎶
LINEの通知音が鳴り響いた。なんだ?
その時僕はゲームをしていて後でいいやと思って放置をしていた。そして返事をするのを忘れて次の日になってしまった。
〜次の日〜
美月「もう!なんで返事してくれないの!?」
翔也「ごめん。完全に忘れてた。」
美月「本当にありえない!」
正直悪いと思った。でも彼女でもないのに正直こんなに怒ることないだろとも思った。この日はこれだけで美月との会話を終えた。
〜家〜
そういえば美月なんてLINEしたんだろうと思って見ようとしたがLINEは送信取り消しされていた。
翔也「一体なんの用だったんだ?」
次の日から美月は他の男と喋ることが増え、僕と話す機会が減った。その時の僕は元に戻っただけだからたいして気にしていなかった。そして1ヶ月ほどたった頃僕は高校に入って始めて男友達が出来た。
康介「おっす翔也今日帰りカラオケいかね?」
翔也「すまん今日は予定あるんだ。」
康介「そっか!また今度誘ってやるからこいよ!」
次第に康介とばっか話していた僕は美月のことを忘れかけていた。
〜その日の夜〜
ピロン🎶
LINEの音が鳴った康介だと思って見てみたら美月からだった。
美月「相談したいことがあるんだけど今暇かな?」
僕は少し戸惑ったが暇だよ。と返した。
プルプルプル🎶電話の音が鳴り響いた。
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